第 155 回

公共料金の未払いはブラックリストに載る!?公共料金とブラックリストの関係とは

三上 諒子

生活をしていくうえで必要な、電気・ガス・水道。
ついうっかりしていて銀行口座から料金の引き落としができなかった!という経験はありませんか?

銀行口座の残高不足により公共料金が未払いになった場合、信用情報に登録されてしまう(ブラックリストに載ってしまう)のではないかと不安な方もいるのではないでしょうか。

この記事では、残高不足による公共料金の未払いとブラックリストとの関係を解説していきます。

公共料金の未払いにはどんな影響があるの?

結論から言いますと、電気・ガス・水道などの公共料金の未払いは、金融事故情報として信用情報に登録されることはありません。そのため、クレジットカード審査や各種ローン審査に影響することもありません。

JICCやCICといった個人の信用情報を管理している信用情報機関は、クレジットカードやキャッシング、ローンなどの取引に関する借入・返済の情報を登録・管理しています。

電力会社・ガス会社・水道局は、利用料金の徴収を行うだけですので、借入・返済としては扱われず、料金が未払いになったとしても信用情報機関への登録はされません。
極端に言えば、公共料金の未払いを重ねたとしても、ブラックリストの載ることはないのです。

しかし、公共料金の支払い方法によっては、ブラックリストに載ってしまう可能性があります。

公共料金の支払い方法

公共料金には3つの支払い方法があります。

  1. 口座振替委託契約:銀行口座から利用料金が引き落としされる支払い方法
  2. 窓口での収納代行:請求額の書かれた振込用紙を、郵便局・コンビニ・金融機関に持参する支払い方法
  3. クレジットカード会社による収納代行:公共料金をクレジットカード会社に立替払いをしてもらい、後払いでクレジットカード会社へ支払う方法

この中で、(1)口座振替委託契約、(2)窓口での収納代行を選んでいる方は問題ありません。
未払いを続けていると、電気・ガス・水道が止められてしまうリスクはありますが、ブラックリストに載ることはありません。

しかし、(3)クレジットカード会社による収納代行、いわゆる「クレジットカード払い」で公共料金の支払いをされている方は注意が必要です。

クレジットカード払いの人は要注意

「基本的には信用情報に影響しない」公共料金の未払いですが、例外として「クレジットカードでの支払いは信用情報に影響する」ことになります。

公共料金をクレジットカード払いにしているということは、電気会社・ガス会社・水道局には、クレジットカード会社から毎月の利用料金が立替払いされており、利用者は後からクレジットカード会社に料金分のお金を支払います。

口座から引き落しができない場合は公共料金の未払いではなく、実際にはクレジットカード会社への未払いとなっているのです。
クレジットカード会社への未払いという訳ですから、信用情報機関に支払い延滞の記録が付いてしまいます。

積み重なれば当然、金融事故情報が信用情報に登録されることになりますので、ブラックリストに載ることとなります。

クレジットカード会社への対応は?

各クレジットカード会社によって、未払い情報を信用情報に登録するタイミングは異なります。

もし未払いにより延滞してしまった場合は、約束の日までに必ず振込む・一部入金の打診をするなど、クレジットカード会社へご自身より必ず連絡を入れましょう。

公共料金の支払い方法をチェックしましょう

クレジットカード払いをしていた場合、公共料金の未払いは信用情報機関に登録されてしまいます。

クレジットカード払いではなく、銀行口座振替や窓口収納であれば、信用情報が傷つくことはありません。
公共料金の未払い自体でブラックになることはありませんので、どうしても不安だという方は窓口収納による請求書払いにしましょう。

ただし、ブラックリストに載らないからといって、未納を繰り返すことは避けましょう。生活に直結する公共料金をきちんと毎月支払うことが望ましいです。

執筆日2023年4月20日
監修日2023年5月8日

執筆者 三上 諒子 (みかみ・りょうこ)
ファイナンシャルプランナー
所属:FPサテライト株式会社

大阪市立大学商学部学士課程修了。学生時代にESG投資の有効性に関する研究を行う。主にESG・サステナビリティ領域の業務に従事、現在は企業のサステナビリティ・ガバナンス構築に向け活動中。地球のサステナビリティには最終的に消費者の力が必要と考え、消費者行動に影響を与えるファイナンシャルプランナーを目指す。

監修者 坪谷 亮 (つぼや・たすく)
ファイナンシャルプランナー
所属:FPサテライト株式会社

FP(金融)業界の現状を知り、お客様との利益相反を一度も起こしたくないという思いから、2022年にFPサテライト株式会社入社。
個人のお客様だけでなく、法人向けのコンサルティングにも対応するために、中小企業診断士の勉強を経て2021年度に一次試験合格を果たす。
個人、法人両方のコンサルティングを中立的な視点からサポートすることを心掛けている。

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