第 90 回
クレジットカードの高額請求!子どもの課金トラブル対処法と5つの予防策
簡単にアプリをダウンロードして遊べる事から、スマホゲームにはまってしまう子どもたち。
ゲームに熱中するあまり両親名義のクレジットカードを無断で使用して、高額課金をしてしまったというニュースも珍しくはありません。
うちの子は大丈夫と思っていても、いざそのような場面に出くわしたときに、親としてしっかりと対処できるようにしておきたいですよね。
今回は、子どもによるクレジットカードの高額請求があった場合の対処方法と予防策について解説します。
スマホゲームの子どもの高額課金、支払い義務は?
基本的に未成年者の支払いは、法律に沿って返金される可能性があります。
ただし、クレジットカードは他人に使われないように厳重に管理する、ということが最初の約款において取り決められています。
親の知らないうちに子供が勝手に使用してしまった場合、意図的ではなかったとしても管理義務に反する形となり、支払い免除の可能性は難しくなってしまいます。
いずれにしても、まずはクレジットカード会社に相談してみましょう。
国民生活センターや、直接ゲーム会社へ相談してみるという方法もあります。
スマホゲームで子どもが高額課金をしないための5つの対策
子どもによる高額課金を未然に防ぐために、日頃から対策をしておきましょう。5つの対応策や予防策を紹介します。
1.管理を徹底する
まずは、親自身がクレジットカードをしっかりと管理することが大切です。
クレジットカードによる高額課金の中には、「子供が勝手に財布からクレジットカードを抜いて利用している」というケースも少なからず存在します。
クレジットカードは親自身の財布でしっかりと管理し、番号などを子供に覚えられないようしましょう。
また、使っていないクレジットカードは解約しましょう。
2.パソコンやスマホからカード情報を削除する
スマホにクレジット情報を登録してしまうと、暗証番号なしで購入ができてしまうことがあります。
親のパソコンやスマホを子どもが使用する場合には、端末からカード情報を削除しておくと安心です。
3.プリペイドカードを使用する
親自身がスマホでの課金が必要になるケースもあるでしょう。
その場合は、上限の決まっているプリペイドカードなどを活用しましょう。
プリペイドカードは事前に入金した金額分しか支払いができないため、子どもが親のスマホで課金しても、使用額を一定の範囲内に抑えることができます。
4.Web明細で確認しておく
クレジット会社のWeb明細であれば、利用履歴をすぐに確認することができます。
クレジット会社によっては、利用ごとにメール配信してくれるサービスがあり、リアルタイムで明細が確認できます。
5.子どもと話し合いをしておく
クレジットカードとはどういうものか、勝手に使うとどうなるかなど、子どもと話し合っておきましょう。特にクレジットカードはキャッシングもできてしまうことを、親子で理解しておく必要があります。
加えて、スマホゲームに課金する際は、事前に家族内でルールを決めておくことも効果的です。
「もしも」を考えた行動が大切
「うちの子に限って…」というのはどの親でも思うこと。
わが子を疑うわけではないですが、もしものときに備えての危機管理をしっかりしておきましょう。
また、子どもを重大なトラブルから守るためには、親がスマホの知識を深めることも重要です。
お金のことを交えながら、安全についても子どもと一緒に話し合い、理解してもらうことが大切ですね。
執筆日2023年4月18日
監修日2023年5月14日
FP(金融)業界の現状を知り、お客様との利益相反を一度も起こしたくないという思いから、2022年にFPサテライト株式会社入社。
個人のお客様だけでなく、法人向けのコンサルティングにも対応するために、中小企業診断士の勉強を経て2021年度に一次試験合格を果たす。
個人、法人両方のコンサルティングを中立的な視点からサポートすることを心掛けている。
大学卒業後、数年フリーターを経験。その後IT企業へ就職し、システム運用業務に従事。IT企業への就職と同時に始めた一人暮らしで、思い通りに貯蓄が増やせないことに悩んでいた時にFPについて知る。
その後、自身の保険相談や資産運用の相談を通じて、FPの持つ可能性と奥深さに興味を持ち2級FP技能士を取得する。2019年5月AFP認定。現在はIT企業に勤務する傍ら、どんな状況でもお金に振り回されない人生を歩むためのガイド役となるべく活動している。