第 200 回
固定電話番号があると審査で有利に!クレジットカード審査と固定電話番号の関係
近年、携帯電話の普及により固定電話番号を持たない人が増えていますが、固定電話番号がないとクレジットカードは作れないのでしょうか?
今回は、固定電話番号とクレジットカード審査の関係性について解説していきます。
固定電話番号を持つ人は審査に有利なの?
クレジットカードの申込みには、固定電話番号もしくは携帯電話番号の申請が必須です。
携帯電話番号だけしか持っていない人は、携帯電話番号だけを記入して申請すれば問題ありません。
クレジットカード会社は、万が一返済が滞ったときやトラブルが起きたときの連絡手段として、固定電話番号と携帯電話番号の両方を持つ人を信用力があると判断します。
申込書に両方の電話番号を記入するとクレジットカード審査に有利となります。
しかし、固定電話番号を持っていなければ審査に通過しない、ということはありません。
クレジットカード審査での、固定電話番号を持っているメリット
それでは、クレジットカード審査における固定電話番号のメリットを見てみましょう。
(1)住所の確定や本人確認ができる
クレジットカード会社は、固定電話番号に電話をすることで在籍確認(本人確認)をします。
在籍確認とは、申込み者が申請した住所に在住しているかを確認し、内容に虚偽がないかを調査することです。
在籍確認の電話を受けると、クレジットカード審査に重要な信用力へつながります。
(2)電話番号のスコアリング
クレジットカードの審査では、申込み情報を元に属性情報のスコアリングが行われ、申込み者の信用力や返済能力を点数で判断します。
例えば、携帯電話番号を持つ人には10点、固定電話番号を持つ人には30点、両方持つ人には40点というように点数が付けられます。固定電話番号と携帯電話番号を両方持つと点数が高くなり、クレジットカードの審査にも僅かながら有利となります。
クレジットカード審査での固定電話番号の情報は目安と考えましょう
固定電話は住所不定では設置できませんので、固定電話番号を持つ人は確実に住所の確定ができます。
携帯電話の契約においても公的な身分証明書にて本人確認が行われますので、携帯電話番号しか持たない人でも住所不定でないことは証明されます。
しかし携帯電話の契約者が、他人に携帯電話を譲渡することもあるでしょう。
クレジットカード会社は、不正利用を防止する為にも、固定電話番号を持つ人にスコアリングの評価を高くしています。
連絡手段が増えることは信頼が増えることに繋がる
固定電話番号と携帯電話番号の両方を持つ人は、クレジットカード審査に有利となります。
契約者との連絡手段が増えることは、クレジットカード会社にとって重要だからです。
しかし固定電話番号を持たないことを理由に、クレジットカード審査に通過しないことはありません。審査に落ちた場合は、他の属性に問題があったと考えられます。
ご自分の状況を正確に把握し改善することで、あなたの信用力向上につながるでしょう。
執筆日2023年5月8日
監修日2023年5月14日
FP(金融)業界の現状を知り、お客様との利益相反を一度も起こしたくないという思いから、2022年にFPサテライト株式会社入社。
個人のお客様だけでなく、法人向けのコンサルティングにも対応するために、中小企業診断士の勉強を経て2021年度に一次試験合格を果たす。
個人、法人両方のコンサルティングを中立的な視点からサポートすることを心掛けている。
大学卒業後、数年フリーターを経験。その後IT企業へ就職し、システム運用業務に従事。IT企業への就職と同時に始めた一人暮らしで、思い通りに貯蓄が増やせないことに悩んでいた時にFPについて知る。
その後、自身の保険相談や資産運用の相談を通じて、FPの持つ可能性と奥深さに興味を持ち2級FP技能士を取得する。2019年5月AFP認定。現在はIT企業に勤務する傍ら、どんな状況でもお金に振り回されない人生を歩むためのガイド役となるべく活動している。