第 182 回
カードローンを完済したらすぐに解約すべき!その理由とは?
カードローンは、完済後にきちんと解約の手続きをすることで初めて契約が終了となります。
解約せずにいると他のローン審査に影響を及ぼす場合があります。
今回は、完済後はカードローンをすぐにでも解約すべき理由を、メリット・デメリットもあわせて解説します。
解約しなかったカードローンはどうなる?
完済後も解約の手続きをしない場合、カードローンの契約は保持され自動的に更新されます。
自動更新されている間は、追加審査なしで利用限度額の範囲内で新たに借入ができます。
カードローンを解約するメリットとは?
ではカードローンを解約すると、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか?
以降のローン審査が通過しやすい
各種ローンやクレジットカードの審査には金融機関による信用情報の調査があります。
例え完済していたとしてもカードローン契約が継続されていると、その分借入を行う可能性があるということで評価が低くなり、審査に通過しにくくなります。
しかしカードローンを解約すると、信用情報においてきちんと完済した実績と、今後借入はしないという証明にもなり、以降の各種審査に通過しやすくなるのです。
不必要な借入を抑止する
カードローンを解約せずカードが手元にあると、いつでも借入できるため新たな借金を増やしてしまう危険性があります。
解約することにより、必要のない借入を抑止する効果が生まれるのです。
カードローンを解約するデメリットとは?
反面、カードローンを解約すると具体的に、どのようなデメリットがあるのでしょうか?
解約後の借入には再審査が必要となる
カードローン解約後に再び借入が必要になったとき、再度審査を受けることになります、
審査にはある程度の時間がかかるため、必要なときにすぐ融資を受けられず不便さを感じることになります。
カードローンをすぐに解約すべき人とは?
ではカードローンをすぐに解約すべき人とは、具体的にどのような状況の人なのでしょうか?
今後利用する予定がない人
カードローンは今回だけ!という強い意志を持ち、今後一切利用する予定のない人は完済後すぐに解約手続きを行いましょう。
新たなローンやクレジットカードを利用する予定がある人
カードローンの解約は信用情報機関に記録されます。
解約記録はきちんと完済したという証明にもつながるため、住宅ローンや自動車ローンなど、今後大きなローンを組む予定がある人はすぐに解約手続きをしておくと安心でしょう。
また、カードローンを契約している間は、その利用限度額と新たに借りようとしているローンの借入希望額が、年収の何%を占めているかを金融機関はチェックします。
その際、「実際に借りているかどうか」は関係なく計算されるため、注意が必要です。
必要のない借入を行ってしまいそうな人
利用限度額内で自由に借入ができるカードローンは、あたかも自分のお金が残っているかのように錯覚し、必要以上の借入を行ってしまうリスクがあります。
その誘惑に勝てる自信がないと思ったら、すぐに解約することをおすすめします。
完済後の借入予定がなければ解約手続きを
カードローンの解約は完済が条件となるため、まずは返済を滞りなくきちんと終わらせることが何よりも重要です。
完済後は手続きをして解約しない限り、カードローンの契約は継続されていることになり信用情報にも影響を与えます。
将来大きなローンを組む予定のある人は、完済後すぐに解約の手続きを行い、安心して審査に臨める状況にしておきましょう。
執筆日2023年5月1日
監修日2023年5月14日
FP(金融)業界の現状を知り、お客様との利益相反を一度も起こしたくないという思いから、2022年にFPサテライト株式会社入社。
個人のお客様だけでなく、法人向けのコンサルティングにも対応するために、中小企業診断士の勉強を経て2021年度に一次試験合格を果たす。
個人、法人両方のコンサルティングを中立的な視点からサポートすることを心掛けている。
大学卒業後、数年フリーターを経験。その後IT企業へ就職し、システム運用業務に従事。IT企業への就職と同時に始めた一人暮らしで、思い通りに貯蓄が増やせないことに悩んでいた時にFPについて知る。
その後、自身の保険相談や資産運用の相談を通じて、FPの持つ可能性と奥深さに興味を持ち2級FP技能士を取得する。2019年5月AFP認定。現在はIT企業に勤務する傍ら、どんな状況でもお金に振り回されない人生を歩むためのガイド役となるべく活動している。