第 161 回

カードローンの自動融資とは?特徴と注意点について解説

坪谷 亮

カードローンの自動融資とは?特徴と注意点について解説

カードローンには「自動融資」という機能がついている場合があります。利便性の高いサービスですが、特徴や注意点を理解していないと、思わぬ支払額になることがあります。

自動融資の仕組み

自動融資は公共料金などの引き落としの際に、普通預金残高が不足していた場合に、不足額をカードローンで自動的に融資する機能です。カードローンの利用限度額の範囲内で自動的に融資されます。

自動融資の申し込みは、カードローン契約時に自動的に設定される場合と、カードローンの申し込みとは別に申し込み手続きが必要な場合があります。
なお、消費者金融のような普通預金口座を持たないノンバンクでは、自動融資サービスを提供していません。あくまで一部の銀行が提供しているサービスとなります。

メリット

自動融資のメリットは口座残高が不足していても、支払いが遅延することを防止できる点です。特にクレジットカードの利用料金や携帯電話料金は、延滞すると信用情報に金融事故情報として記録される可能性があります。そういった返済滞納によって信用情報に傷がつくことを防止してくれることが、自動融資の大きなメリットと言えます。

デメリット

一方、デメリットとして必ず利息が発生することが挙げられます。カードローンなので、通常の借入金利が適用されます。自動融資サービスを利用した場合は、通常の約定返済日を待つことなく、早めに返済するのが賢明です。

自動融資に頼っていると、通常のカードローンを利用する場合と違い、自分でお金を借りているという感覚が希薄になってしまうかもしれません。その結果、借入状況を把握していないと毎月の支払い額が増えてしまう可能性があります。

自動融資が行われたらメールで通知してくれる銀行もありますが、定期的に口座残高と借入状況を確認することをおすすめします。

注意点

便利な自動融資サービスですが、対象外の取引もあります。まずカードローンの返済引き落としには対応していません。カードローンの返済のためにカードローンを使うことになるからです。

また、事業性資金やデビットカードによる引き落としを対象外としている銀行もあります。

自動融資を使う際は、より慎重に

自動融資サービスは支払いが滞らないという点で非常に便利なサービスです。しかし自分で支払うはずだった料金に利息が上乗せされることになります。

定期的に口座を管理して、やむを得ない場合のみ自動融資を利用するのが理想的な利用法でしょう。

執筆日2023年5月8日
監修日2023年5月12日

執筆者 坪谷 亮 (つぼや・たすく)
ファイナンシャルプランナー
所属:FPサテライト株式会社

FP(金融)業界の現状を知り、お客様との利益相反を一度も起こしたくないという思いから、2022年にFPサテライト株式会社入社。
個人のお客様だけでなく、法人向けのコンサルティングにも対応するために、中小企業診断士の勉強を経て2021年度に一次試験合格を果たす。
個人、法人両方のコンサルティングを中立的な視点からサポートすることを心掛けている。

監修者 町田 萌 (まちた・もえ)
代表取締役・ファイナンシャルプランナー
所属:FPサテライト株式会社

大学在学時よりFPを志し、外資系損害保険会社、eラーニング専門企業に勤務。卒業後、税理士法人勤務を経て、外資系生命保険会社出身の専務とともにFP事務所を開業。2018年4月に法人化し、FPサテライト株式会社を設立、代表取締役に就任する。
現在は、相談業務、Webメディアの執筆、セミナー講師等、幅広く活動を行なっている。また、税理士法人勤務の経験から、中小企業向けの経理業務支援なども行っている。
金融商品を取り扱わず、お客様の立場に立った中立な相談、幅広い分野からの問題解決をモットーとしている。

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