第 114 回

申し込みブラックとは?ブラックリストとの違いは何?

坪谷 亮

申し込みブラックとは?ブラックリストとの違いは何?

短期間に複数社のカードローンやクレジットカードに申し込むと、審査に落ちやすくなると言われます。「申し込みブラック」になるから、という理由が一緒に挙げられますが、「申し込みブラック」とは一体どういうことなのでしょうか?
今回は、「申し込ブラック」について、およびブラックリストに載ることとの違いについて説明します。

申し込みブラックとは?

申し込みブラックとは、短期間に複数のカードローンやクレジットカードに申込みを繰り返し行い、何度も審査に落ちて信用が下がっていくことで審査が通らない状態のことを指します。

申し込みブラックになる原因

カード会社等が審査する際、個人信用情報機関に申込者が「いつ、どのカードを、何枚申込みしたか」という照会記録を確認します。
照会記録があるにもかかわらず契約していない場合(キャンセルも含む)、他社では審査に落ちたと考えます。

そのような記録が短期間に複数ある場合、カード会社の不安材料になるため審査で落とすのです。これが、「申し込みブラック」となる原因です。

申し込みブラックを解消するには

信用情報の内容は、たとえ本人からの請求であっても変更できません。一定期間が過ぎ、信用情報から削除されるのを待つしかないのです。
例えば、信用情報機関のCICでは申込情報は6ヶ月間登録されますので、申し込みブラックの解消にもそれだけの時間が掛かります。

「ブラックリストに載る」との違い

そもそも「ブラックリスト」というリストは実際には存在しません。
一般的に、長期間の支払い延滞や任意整理等を行い、個人信用情報機関に事故情報が登録される事を「ブラックリストに載る」と表現します。

長期間の支払い延滞や任意整理等を行うと、支払い延滞なら延滞解消から1年~最長5年、債務整理の場合は5年~最長7年、事故記録が登録され新規の借入れができなくなります。

申し込みブラックの場合は、6ヶ月で信用情報から情報が削除されますし、情報が登録されている間でもカードやローンの審査に通る可能性があります。

申し込みブラック以外で審査に通らない理由

申し込みブラックが解消されても審査に通らない場合は、以下のような状況が原因になっている可能性があります。

  • 年収に対する返済能力いっぱいまで借り入れしている
  • 自営業で0円申告をしており、返済能力を正しく判断できない
  • 水商売やパチンコ店など離職率が高い仕事に就いており、かつ勤続年数が短い

このような場合は、返済して借入金を減らす、正しく収入を申告する、他の職に転職する等をして、審査に通りやすくなる状況を作りましょう。

カードローン申し込みの目的を忘れないように

ポイントサイトの特典目当てに、短期間に複数社のカードやローンに申し込みを行うと申し込みブラックになり、本当に利用したいサービスが利用できなくなる可能性があります。
自分の属性や申し込み状況などを客観的に把握し、場合によっては信用情報機関に情報開示請求をしてみるのもひとつです。

執筆日2023年4月19日
監修日2023年5月14日

執筆者 坪谷 亮 (つぼや・たすく)
ファイナンシャルプランナー
所属:FPサテライト株式会社

FP(金融)業界の現状を知り、お客様との利益相反を一度も起こしたくないという思いから、2022年にFPサテライト株式会社入社。
個人のお客様だけでなく、法人向けのコンサルティングにも対応するために、中小企業診断士の勉強を経て2021年度に一次試験合格を果たす。
個人、法人両方のコンサルティングを中立的な視点からサポートすることを心掛けている。

監修者 阿部倉 弘子 (あべくら・ひろこ)
ファイナンシャルプランナー
所属:FPサテライト株式会社

大学卒業後、数年フリーターを経験。その後IT企業へ就職し、システム運用業務に従事。IT企業への就職と同時に始めた一人暮らしで、思い通りに貯蓄が増やせないことに悩んでいた時にFPについて知る。
その後、自身の保険相談や資産運用の相談を通じて、FPの持つ可能性と奥深さに興味を持ち2級FP技能士を取得する。2019年5月AFP認定。現在はIT企業に勤務する傍ら、どんな状況でもお金に振り回されない人生を歩むためのガイド役となるべく活動している。

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