第 154 回
カードローンの返済手段まとめ!自分に合った返済手段を検討しよう
カードローンの返済方法というと、残高スライドリボルビングや元金均等などが方法としてあります。しかし、返済方法だけではなく「手段」も検討することが、返済する際には大切になります。
今回は、返済の手段はどのようなものがあるのかをご紹介します。
返済の種類
返済手段について考える前に、返済の種類について知っておきましょう。返済には主に「約定返済」と「随時返済」の2種類があります。約定返済とはいわゆる「月々の返済」で、指定した日に借入残高に応じた金額を返済します。随時返済とは約定返済以外で余裕がある場合に追加で行う返済です。
「約定返済」では金融機関ごとに約定返済として扱われる設定期間があります。そのため、例えば自分では8月分の約定返済を行なったつもりでいても、8月分の約定返済期間中でないと7月分の「随時返済」になってしまう場合があるので注意が必要です。
場所を問わない返済の手段)
場所を問わない返済方法として、ネットバンキングと口座振替があります。
ネットバンキング
パソコンやスマートフォンから金融機関にログインし、返済画面から返済手続きを行う方法です。時間や場所の制約を受けることがありません。事前に自分の利用している銀行で、ネットバンキングの利用手続きをしておく必要があります。
口座振替
利用者が指定した本人名義の口座から、毎月指定した日に自動引き落としで返済を行う方法です。返済を忘れることがなく管理が簡単です。ただし、口座に入金を忘れると引き落としができず、延滞扱いになる可能性があります。
移動が必要な返済の手段
返済する場所まで移動が必要な返済方法として、ATM、銀行振込、窓口来店があります。
ATM
自社ATM、提携銀行ATM、コンビニATMなどを操作して返済を行う方法です。どのATMも全国各地に設置されており、自分の都合の良い時間に返済ができます。
銀行振込
銀行から金融機関が指定する返済専用口座へ振込を行う方法です。直接銀行窓口で振込依頼するか、自分で銀行ATMを操作して振込を行います。
窓口
金融機関の窓口に直接来店して返済する方法です。インターネットやATMの操作が苦手な人に向いています。しかし営業時間の制限があることと、混雑していた場合は時間がかかることがデメリットです。
使い分けるには
どの返済手段が「約定返済」と「随時返済」のどちらに利用できるか、金融機関ごとに確認する必要があります。その上で「手数料の有無」「支払いに要する手間」「管理のしやすさ」などを比較しましょう。
- 毎月の返済は忘れないように口座振替
- 口座振替の引き落とし日は給料日のすぐ後に指定
- 余裕がある時はATMやネットバンキングで追加で返済
など、自分に合った返済計画を検討してみましょう。
自分に合った返済手段を選びましょう
カードローンの返済が遅れると延滞となってしまい、信用情報にも記録が残ってしまいます。色々な返済手段の中から自分に合った組み合わせを検討して、ベストの返済手段を探してみることをおすすめします。
執筆日2023年5月8日
監修日2023年5月12日
FP(金融)業界の現状を知り、お客様との利益相反を一度も起こしたくないという思いから、2022年にFPサテライト株式会社入社。
個人のお客様だけでなく、法人向けのコンサルティングにも対応するために、中小企業診断士の勉強を経て2021年度に一次試験合格を果たす。
個人、法人両方のコンサルティングを中立的な視点からサポートすることを心掛けている。
大学在学時よりFPを志し、外資系損害保険会社、eラーニング専門企業に勤務。卒業後、税理士法人勤務を経て、外資系生命保険会社出身の専務とともにFP事務所を開業。2018年4月に法人化し、FPサテライト株式会社を設立、代表取締役に就任する。
現在は、相談業務、Webメディアの執筆、セミナー講師等、幅広く活動を行なっている。また、税理士法人勤務の経験から、中小企業向けの経理業務支援なども行っている。
金融商品を取り扱わず、お客様の立場に立った中立な相談、幅広い分野からの問題解決をモットーとしている。