第 7 回
カードローンってなに?お金が貸し借りされる仕組みを解説
ローン(loan)という言葉は元々「何かを貸す」という意味ですが、一般には銀行などの金融機関が個人に対してお金を貸すことを意味します。
ではその貸し借りはどんな仕組みで行われるのでしょうか?
カードローンの仕組み
昔の日本では質屋に品物を担保として持ち込んで、品物に見合った金額を借りるというシステムが主流でした。
現在では、お金を借りる人を信用してお金を貸すというシステムに変わっています。そのため信用できる人かどうかを判断するために審査があります。
カードローン会社は審査を行って通った人にカードを発行し、利用者はそのカードでATMなどからお金を借りることができます。通常は月単位で借りたお金を集計して、翌月の支払日に銀行口座から引き落とされます。
もちろん無限に借りることができるわけではなく、審査した結果によって限度額が設定されます。収入が高くても過去に複数の借り入れがあったり、返済が滞った履歴があったりすれば限度額は引き下げられる場合があります。
お金を貸す金融機関について
カードローン会社とはどのような種類があるのでしょうか?
大きく2つに分けると、銀行とノンバンクです。さらにノンバンクには消費者金融と信販会社があります。
銀行とは文字通りメガバンク、地方銀行、ネット銀行などでローンを利用できます。審査は厳しめで時間がかかりますが、金利が低く提携ATMの利用手数料も無料の場合が多いので返済が便利です。
消費者金融はかつて「サラ金」と呼ばれており、ダーティーなイメージがありましたが、現在はCMや広告に力を入れマイナスイメージを払拭しています。
金利は銀行カードローンより高めですが、審査は銀行よりも基本的には厳しくはありません。何より融資までのスピードが格段に早く、条件を満たせば30日間で無利息という消費者金融もあります。
お金を借りることができる人、できない人
一方の借りる側ですが、未成年は原則カードローン不可です。
未成年でもカードローンが利用できる場合は、結婚しているから成年者と同じ扱い、すでに働いていて収入がある、両親の同意があるなど様々なケースが考えられますが、基本的に未成年はカードローンが利用できません。
(成人年齢の引き下げにより、18歳よりカードローンを借りれるようにはなりましたが、借りれる金融機関は一部に限られております)
年齢の上限は一般的に65〜69歳とされています。年金受給者は年金以外に安定した収入が求められます。
外国人は在留資格によって利用できる範囲が異なります。
永住権を持っていれば銀行カードローンも利用できますが、中長期の滞在者は消費者金融しか利用できません。また、日本語がある程度度話せて、理解できることが前提条件となります。
カードローンは1つの選択肢として
ローンと聞くとマイホームや車などの大型出費の時にしか出番がないように思えますが、それ以外にも小さな出費が発生する事はよくあります。
そんな時にカードローンが選択肢の一つになります。
執筆日2023年4月12日
監修日2023年4月24日
FP(金融)業界の現状を知り、お客様との利益相反を一度も起こしたくないという思いから、2022年にFPサテライト株式会社入社。
個人のお客様だけでなく、法人向けのコンサルティングにも対応するために、中小企業診断士の勉強を経て2021年度に一次試験合格を果たす。
個人、法人両方のコンサルティングを中立的な視点からサポートすることを心掛けている。
大学在学時よりFPを志し、外資系損害保険会社、eラーニング専門企業に勤務。卒業後、税理士法人勤務を経て、外資系生命保険会社出身の専務とともにFP事務所を開業。2018年4月に法人化し、FPサテライト株式会社を設立、代表取締役に就任する。
現在は、相談業務、Webメディアの執筆、セミナー講師等、幅広く活動を行なっている。また、税理士法人勤務の経験から、中小企業向けの経理業務支援なども行っている。
金融商品を取り扱わず、お客様の立場に立った中立な相談、幅広い分野からの問題解決をモットーとしている。