




第 120 回
カードローンの審査に通るかどうか不安の方はいらっしゃるのではないでしょうか。実際、もちろん全ての人が通るわけではありませんし、年収など個別の要件があることは想像がつきやすいと思います。
それでは、借りる側の条件だけではなく貸す側の状況によって借りやすさが変わることはあるのでしょうか。今回は時期によって審査の通りやすさに違いはあるのかについて説明します。
まず審査を通過する割合を意味する言葉として、「承認率」「審査通過率」「成約率」「新規貸付率」などがあります。全て意味するところは同じで、「新規契約件数」を「新規申し込み件数」で割った数字です。
インターネットで「消費者金融」「審査通過率」などのキーワードで検索すると、カードローンに通りやすい時期としていくつかの説と根拠があります。主な時期と理由は以下の通りです。
・GWのある5月やお盆の8月:申し込みが増えるので繁忙期になるから
まとめると審査に通りやすいのは「3月」「6月」「12月」、審査に通りにくいのは「5月」「8月」と言われています。
参考にしたデータは以下のとおりです。
これらの月次データで申し込み件数と審査通過率を参照すると、前述の通説とは何の関連もありませんでした。5月や8月の審査通過率が低いこともなく、著しく審査通過率が高い月もありません。1月から12月で区切っても、4月から3月の年度で区切っても同様です。
確かに申し込み件数はある程度、インターネット上で言われている通りでした。しかし過去の古い情報を参照して記事が書かれている場合があり、最新のデータを参照していない可能性があります。
また、5月と8月の審査通過率が低い根拠とされているのが「繁忙期だから」という理由ですが、もし忙しいから審査を厳しくするというのであれば公平性が保たれません。申し込み件数と審査通過率には何の関連性もないと言えるでしょう。
結論としては審査に通りやすい月も、通りにくい月もありませんでした。
なお、消費者金融の審査通過率は年間で40〜50%の間に収まっています。それだけはここ数年変わっていないので、参考にしてはいかがでしょうか。
執筆日2023年4月19日
監修日2023年5月12日
FP(金融)業界の現状を知り、お客様との利益相反を一度も起こしたくないという思いから、2022年にFPサテライト株式会社入社。
個人のお客様だけでなく、法人向けのコンサルティングにも対応するために、中小企業診断士の勉強を経て2021年度に一次試験合格を果たす。
個人、法人両方のコンサルティングを中立的な視点からサポートすることを心掛けている。
大学在学時よりFPを志し、外資系損害保険会社、eラーニング専門企業に勤務。卒業後、税理士法人勤務を経て、外資系生命保険会社出身の専務とともにFP事務所を開業。2018年4月に法人化し、FPサテライト株式会社を設立、代表取締役に就任する。
現在は、相談業務、Webメディアの執筆、セミナー講師等、幅広く活動を行なっている。また、税理士法人勤務の経験から、中小企業向けの経理業務支援なども行っている。
金融商品を取り扱わず、お客様の立場に立った中立な相談、幅広い分野からの問題解決をモットーとしている。
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