第 68 回

個人間融資で男を逮捕。女性に肉体関係を求める「ひととき融資」の実態

町田 萌

個人間融資で男を逮捕。女性に肉体関係を求める「ひととき融資」の実態

2019年6月に公務員の男が出資法違反で大阪府警に逮捕されました。容疑は肉体関係を条件に最大で法定金利の約7倍で現金を女性らに貸し付けた「ひととき融資」でした。新型の闇金とも言えるこの事件の経緯と問題点を整理したいと思います。

「ひととき融資」とは

男は平成24年ごろから、インターネットの「個人間融資」を募る掲示板などで融資を求める女性を物色し、融資が決まるとホテルで会い現金を手渡していました。その際に借用書には書かれていない肉体関係を口頭で約束させ、女性が拒めば利息を5千円上乗せしていたようです。

「ひととき」とは「肉体関係の相手として『ひととき』の時間を過ごす」という趣旨の隠語のようです。または「人(ひと)」「ー(と)」「木(き)」を組み合わせた「体」という文字から、体と引き換えに金を貸すという意味合いがあります。

どこで募集しているか

インターネットで「個人間融資」と検索すると、文字通り個人間で融資を募集する掲示板が見つかります。Twitterでもハッシュタグで検索すれば同様です。
また、個人間では原則として認められていないソーシャルレンディングを装っていると思われるものも見つかりました。

どの点が違法か

まず、男は5月に貸金業法違反でも逮捕されています。
警察は2017年12月から貸主の男に対する内偵捜査を進めていました。以前から男は複数の女性と「ひととき融資」を反復継続して行なっており、無登録で貸金業を営んだとして検挙されたことになります。

さらに、男の要求した利息は法定利息の1日あたり0.3%をはるかに超えており、高金利で利息を受領していたことがわかっています。
このため、6月に出資法違反での逮捕に至りました。

ただし、売春防止法での処罰の対象とならないのは貸主と借主という関係があり、金銭の授受はあっても互いに相手が不特定多数ではないからと考えられます。

女性はなぜ借りてしまったのか

個人間融資を希望する人は、既に正規の貸金業者から多額の借金を抱えていたり、ブラックリスト入りしていて審査に通らないと考えられます。そのため足元を見られ不利な条件を受け入れざるを得ず、審査がない(実際には貸主の主観が入る)ことから利用してしまうと考えられます。

また男は「完済までに少なくとも月に数回は指定の場所で対面」と借用書に記載しており、対面した際に何をするかは明記せず、口頭で肉体関係を求めていました。
そのため違法性が明らかになりにくい性格も、借りてしまった要因の1つと言えます。

まとめ

「ひととき融資」では肉体関係が要求されますが、他の個人間融資には銀行口座を開設して提供することを要求されたり、携帯電話を契約して端末を提供するよう要求されるケースもあります。
いずれも犯罪の協力者になってしまう危険性が潜んでいます。

正規の金融業者ではない「個人間融資」は、違法行為であることを認識しておくべきでしょう。

執筆者 町田 萌 (まちた・もえ)
代表取締役・ファイナンシャルプランナー
所属:FPサテライト株式会社

大学在学時よりFPを志し、外資系損害保険会社、eラーニング専門企業に勤務。卒業後、税理士法人勤務を経て、外資系生命保険会社出身の専務とともにFP事務所を開業。2018年4月に法人化し、FPサテライト株式会社を設立、代表取締役に就任する。
現在は、相談業務、Webメディアの執筆、セミナー講師等、幅広く活動を行なっている。また、税理士法人勤務の経験から、中小企業向けの経理業務支援なども行っている。
金融商品を取り扱わず、お客様の立場に立った中立な相談、幅広い分野からの問題解決をモットーとしている。

監修者 安藤 純子 (あんどう・じゅんこ)
ファイナンシャルプランナー
所属:FPサテライト株式会社

不動産管理会社勤務をきっかけに、損害保険業務に携わる。
FPサテライト代表・町田の保険に対する考え方やFPの社会的向上への熱意に共感し、バックオフィスのサポートに入る。
主婦目線から、お客様の素朴な疑問にわかりやすくお答えすることを第一に活動している。

FPおすすめコラム記事

最新FPコラム

ちょっと待って!
あと 以内の申し込みで
今日借りられる可能性があります!
今から申し込み明日の午前中
に借りられる可能性があります!

最短即日融資可能/WEB完結なら社会保険証でお勤め先確認完了!電話連絡なし
※審査に通過すれば、原則24時間最短3分でお振込み

閉じる
簡易検索