第 201 回
すでにカードローンを利用しているものの、追加でお金が必要になり、「2社目や3社目にも申し込めるのだろうか」と気になっている方もいるでしょう。
結論から言えば、カードローンの借入社数に「○社まで」といった上限は設けられていません。ただし「何社からでも自由に借りられる」という意味ではなく、申し込みごとに借入状況や返済能力などを踏まえた審査がおこなわれます。また、消費者金融などの貸金業者から借りる場合は、総量規制にも注意が必要です。
この記事では、カードローンの2社目・3社目への申し込みについて、複数の申し込みが審査に与える影響や、複数のカードローンを利用する際の注意点を解説します。
2社目・3社目のカードローンを検討する際は、借入先の社数に関するルールと、実際の審査で確認されるポイントを分けて考えることが大切です。また、貸金業者からの借り入れでは、借入件数だけでなく借入総額にも注意する必要があります。
ここでは、「借入社数」「審査」「借入総額」の3つに分けて確認していきましょう。
カードローンについて、法律で「2社まで」「3社まで」のように借入先の社数が一律に決められているわけではありません。そのため、すでに1社を利用している方が2社目へ、2社を利用している方が3社目へ申し込むこと自体は可能です。
実際に、複数件の借り入れがある人もいます。CICの貸金統計によると、2026年7月20日時点で貸金残高がある人の借り入れ件数は以下のとおりです。
| 借り入れ件数 | 登録人数 |
|---|---|
| 1件 | 715万人 |
| 2件 | 251万人 |
| 3件 | 109万人 |
| 4件 | 44万人 |
| 5件以上 | 20万人 |
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出典:CIC「貸金統計データ|残高がある者の借り入れ件数毎の登録状況」(2026年7月20日時点)|https://www.cic.co.jp/cic/statistics-kashikin.html
このデータを見ると、2件・3件と複数件の借り入れがある人も一定数いる一方、借り入れ件数が増えるほど登録人数は少なくなっていることがわかります。
ただし、この統計は借り入れ件数ごとの登録状況を示したものであり、「何社までなら借りられる」といった審査上の基準を示すものではありません。
実際の審査では借入残高や返済状況、収入など個別の状況を踏まえて判断されることを理解しておきましょう。
新たに申し込む際は、商品ごとの申込条件を満たしたうえで、あらためて審査を受ける必要があります。
2社目・3社目へ申し込む場合は、すでに借り入れがある状態で新たな審査を受けることになります。
審査では、申込者の収入や勤務状況に加え、現在の借入件数や借入残高、返済状況なども踏まえて総合的に返済能力が判断されます。
また、審査基準の詳細は金融機関によって異なり、「3社目から審査が厳しくなる」「4社目は借りられない」といった一律の線引きはありません。
2社目・3社目を検討するときは、借入件数だけから審査結果を予測するのではなく、現在の借入残高や返済状況、毎月の返済額なども確認しておくことが大切です。
消費者金融や、貸金業者に該当するクレジットカード会社などから個人が借りる場合は、貸金業法の「総量規制」が適用されます。
総量規制とは、原則として、貸金業者からの借入残高が年収の3分の1を超える新たな貸し付けを禁止する制度です。カードローンのほか、クレジットカードのキャッシングも対象となります。
ここで確認しておきたいのは、年収の3分の1という基準が1社ごとに適用されるわけではないことです。複数の貸金業者から借りている場合は、対象となる借入残高を合算して判断します。
たとえば、年収300万円で、すでにA社から70万円を借りている場合は以下のとおりです。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 年収 | 300万円 |
| 年収の3分の1 | 100万円 |
| A社からの借入残高 | 70万円 |
| 年収の3分の1までの残額 | 30万円 |
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この場合、新たな貸金業者から借りられる金額は、総量規制上は最大30万円です。ただし、「必ず30万円まで借りられる」というわけではありません。
総量規制の範囲内であっても審査がおこなわれ、結果によっては希望額より利用限度額が低くなったり、契約できなかったりする場合があります。
なお、銀行は貸金業者ではないため、銀行カードローンは貸金業法上の総量規制の対象外です。
ただし、銀行カードローンでも返済能力や既存の借入状況などを踏まえて審査がおこなわれます。総量規制の対象外であることと、借入金額に制限なく利用できることは分けて考えましょう。
2社目・3社目のカードローン審査に通るための確実な方法はありません。審査基準は金融機関によって異なり、現在の借入状況や収入、返済能力などをもとに個別に判断されるためです。
一方で、申し込み前に現在の借入状況を把握し、申込内容を正確に入力するなど、あらかじめ確認しておけることはあります。
ここでは、2社目・3社目へ申し込む前に押さえておきたいポイントを確認します。
カードローンの申し込みで他社借入の件数や金額を入力する場合は、申込時点の状況を正確に申告しましょう。
金融機関は審査の際に信用情報を確認するため、基本的には現在の借入件数や借入残高などを把握することができます。そのため、申告内容と信用情報に登録されている内容に相違があると、審査に影響する可能性があります。
ただし「他社借入」として申告する範囲は、申込先によって異なる場合があります。たとえば、銀行カードローンを他社借入に含めるかどうかなどは申込先の案内を確認し、入力画面の指示に従います。
申込前に会員ページや利用明細などを確認し、現在の借入先・借入残高を正確に入力しましょう。
2社目・3社目へ申し込む前に「追加でいくら必要なのか?」を確認し、借入希望額は必要な範囲内に留めることも大切です。
貸金業者が返済能力を調査する際は、収入や既存の借入額などとあわせて借入希望額も確認します。借入希望額を大きく設定したからといって、希望どおりの利用限度額が認められるとは限りません。
たとえば、一時的な出費に10万円必要なのであれば、まずはその金額と返済の見通しを整理します。「借りられるだけ借りる」のではなく、必要な金額と今後の返済額を踏まえて申し込むことが大切です。
また、消費者金融などの貸金業者から借りる場合は、既存の借入残高を含めて総量規制の範囲内かどうかも確認しておきましょう。
審査結果が不安な場合でも、「どこか1社には通るだろう」と短期間に複数社へ申し込むことは避けたほうがよいでしょう。
カードローンへ申し込むと、金融機関が審査のために信用情報を照会した事実や、申込内容などが信用情報機関に一定期間登録されます。
日本にはCIC、JICC、全国銀行個人信用情報センターの3つの信用情報機関があり、それぞれ申込情報や照会記録情報の登録・提供期間を定めています。
主な内容は以下のとおりです。
| 信用情報機関 | 申し込みに関する主な情報 | 登録・提供期間 |
|---|---|---|
| CIC | 氏名・生年月日、照会日、商品名、契約予定額など | 照会日より6か月間 |
| JICC | 本人を特定する情報、申込日、申込商品種別など | 照会日から6か月以内 |
| 全国銀行個人信用情報センター | 会員が利用した日、ローン等の申し込み・契約内容など | 本人開示は利用日から1年を超えない期間、会員への提供は6か月を超えない期間 |
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CICでは照会日より6か月間、JICCでは照会日から6か月以内の期間、申込情報が登録されます。
全国銀行個人信用情報センターの照会記録情報は、本人開示の対象となる期間が利用日から1年を超えない期間、会員へ提供される期間が6か月を超えない期間です。
信用情報に登録された申込情報を審査でどのように評価するかは金融機関によって異なりますが、短期間に複数の申込情報がある場合は、その情報も踏まえて審査されることを理解しておきましょう。
まずは申込条件や金利、借入方法・返済方法などを比較して申込先を絞り、自分の希望や利用目的に合うカードローンを選んだうえで申し込むことが大切です。
すでにカードローンへ申し込み、審査結果を待っている場合は、新たな申し込みを重ねる前に、まずは結果を確認しましょう。
2社目・3社目のカードローンを利用すると、新たな借り入れと返済が加わります。
「あといくら借りられるか」だけでなく、現在の借り入れとあわせて無理なく返済できるか、新たな借り入れが目的に合った方法なのかを確認することが大切です。
ここでは、2社目・3社目を検討するときに注意したいポイントを解説します。
まずは、現在利用しているカードローンの状況を整理します。会員ページや利用明細などを確認しながら、借入先ごとに以下の項目を書き出してみましょう。
| 確認項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| 借入先 | 現在利用している金融機関 |
| 借入残高 | 各社の借入残高とその合計 |
| 適用金利 | 現在の借り入れに適用されている金利 |
| 毎月の返済額 | 各社の返済額とその合計 |
| 返済日 | 各社の返済期日 |
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借入残高だけでなく、毎月の返済額も合計して確認することがポイントです。
たとえば、現在A社へ毎月1万円を返済している人が、新たにB社を利用して毎月5,000円を返済することになった場合、家計から毎月返済に充てる金額は合計1万5,000円になります。
実際の返済額は商品や借入残高によって異なりますが、2社目・3社目を利用すると、新たな契約に応じた返済が加わります。
住居費や食費など生活に必要な支出を確保したうえで継続して返済できるかを確認し、「いくら借りられるか」だけでなく「毎月いくらなら無理なく返せるか」という視点で借入額を考えることが大切です。
複数のカードローンを利用する際は、毎月の返済額だけでなく、利息や返済管理の負担にも注意が必要です。
借入先が増えると、それぞれの返済日や返済方法、返済に利用する口座などを個別に管理する必要があります。返済日が月に複数回になることもあるため、新たな借入先が加わっても無理なく管理できるか確認しておきましょう。
また、複数のカードローンを利用したからといって必ず利息が増えるわけではありませんが、カードローンには利用限度額などに応じて金利区分が設けられている商品があります。
そのため、同じ金額を借りる場合でも、複数社に分けることでそれぞれに高めの金利が適用され、1社から借りる場合よりも利息負担が大きくなる可能性があります。
一方で、適用金利や返済条件は商品や審査結果によって異なるため、1社にまとめれば必ず利息負担が小さくなるとも限りません。
2社目・3社目を利用する場合は、以下のような項目をまとめて確認しましょう。
借入金額だけでなく、返済終了までにどのくらいの負担になるのかを確認したうえで判断することが大切です。
現在の借入状況と返済負担を把握したら、次に「なぜ追加でお金が必要なのか」をチェックしましょう。
同じように追加資金が必要な状況でも、その理由によって適した方法が異なる場合があります。
| 追加でお金が必要な理由 | 確認したいこと |
|---|---|
| 一時的な出費に対応したい | 必要な金額と、その後の返済の見通し |
| 現在の利用限度額では足りない | いくら不足しているのか、今回限りの不足なのか |
| 金利や返済条件を見直したい | 追加資金が必要なのか、現在の借入条件を見直したいのか |
| 複数社への返済を一本化したい | 現在の借入先・借入残高・返済条件 |
| 日常的に家計の収支が不足している | 毎月いくら不足しているのか、不足が続いている理由 |
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たとえば、一時的な出費への対応であれば、必要額と返済の見通しを確認することが重要です。一方、現在の金利や返済条件を変えたい場合や、複数の返済先を一本化したい場合は、新たなカードローンを追加することが目的に合わない可能性もあります。
また、既存の借り入れを返済するために新たな借り入れが必要な場合や、毎月の生活費を借り入れで補っている場合は、2社目を増やす前に、家計の収支と返済計画の見直しを優先しましょう。
必要な金額と目的を整理したうえで、2社目・3社目への申し込みだけでなく、増額・借り換え・おまとめなどの方法も比較して判断することが大切です。
追加でお金が必要になったときも、2社目のカードローンへ申し込むことだけが選択肢ではありません。現在の借り入れから追加で借りたいのか、金利や返済条件を見直したいのかなど、目的によって適する方法は異なります。
主な選択肢を整理すると、以下のとおりです。
| 現在の状況・目的 | 検討できる方法 |
|---|---|
| 現在の借入先から追加で借りたい | 増額 |
| 現在の金利・返済条件を見直したい | 借り換え |
| 複数社への返済を一本化したい | おまとめ |
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それぞれ審査や利用条件が異なるため、目的に合っているかを確認したうえで比較しましょう。
現在利用しているカードローンで追加の借り入れを希望する場合は、利用限度額を増額する方法があります。増額が認められれば、新たな借入先を増やさずに追加で借りられるため、返済先や返済日の管理が増えない点が特徴です。
ただし、増額を申し込むとあらためて審査がおこなわれます。現在の収入や借入状況などをもとに判断されるため、希望どおりに増額できるとは限りません。
また、増額の申込条件や手続き方法は商品によって異なります。増額後に借入残高が増えることで毎月の返済額が変わる場合もあるため、利用限度額だけでなく、追加で借り入れたあとの返済額も確認しておきましょう。
追加資金そのものよりも、現在利用しているカードローンの金利や返済条件を見直したい場合は、借り換えも選択肢となります。
借り換えとは、新たなローンで借りた資金を使って、現在の借り入れを返済する方法です。現在より低い金利が適用されれば、利息負担を抑えられる可能性があります。
ただし、金利が下がったからといって、必ずしも返済負担全体が軽くなるとは限りません。たとえば、毎月の返済額が少なくなっても、返済期間が長くなれば総返済額が増える場合があります。
借り換えを検討するときは、借り換え前後の以下の項目を比較しましょう。
借り換えにも審査があります。返済シミュレーションなども活用しながら、現在より返済しやすくなるかを確認することが大切です。
すでに複数社から借りており、返済先を整理したい場合は、おまとめローンなどを利用して借り入れを一本化する方法があります。
借入先をまとめることで、返済先や返済日を集約できるため、返済を管理しやすくなります。さらに、現在より低い金利が適用されれば、利息負担の軽減も見込めます。
ただし、毎月の返済額が少なくなっても、返済期間が長くなることで総返済額が増えることも考えられます。おまとめ後の条件を確認するときは、毎月の返済額だけでなく、適用金利・返済期間・総返済額まで比較しましょう。
また、おまとめの対象となる借り入れや、おまとめ後に追加で借り入れできるかどうかなどの条件は商品によって異なります。申し込む前に、対象となる借り入れや資金使途などの商品条件を確認することが大切です。
「追加で借りたい」のか「現在の返済条件を見直したい」のか「複数の返済先をまとめたい」のかによって、検討する方法は変わります。
2社目へ申し込む前に、現在の借入状況と目的に合う方法を比較してみましょう。
カードローンの借入社数について、よくある3つの疑問に回答します。
法律上、カードローンの借入先を「1社まで」「2社まで」のように制限する一律の規定はないため、2社目・3社目へ申し込むことは可能です。
ただし、実際に借りられるかどうかは借入件数だけで決まるものではありません。審査では、現在の借入残高や返済状況、収入なども踏まえて返済能力が判断されます。
また、消費者金融などの貸金業者から借りる場合は総量規制にも注意が必要です。対象となる借入残高の合計が年収の3分の1を超える新たな貸し付けは原則として禁止されているため、借入社数だけでなく借入総額も確認しておきましょう。
複数のカードローンへ同時に申し込むこと自体は可能です。ただし、カードローンの申込情報は信用情報機関に一定期間登録され、金融機関が審査時に確認する情報の一つとなります。
短期間に複数の申込情報がある場合は、その情報も踏まえて審査されるため、審査に影響する可能性があります。
審査結果が不安だからと一度に何社も申し込むのではなく、申込条件や金利、返済方法などを比較して申込先を絞ることが大切です。
銀行カードローンは貸金業法上の総量規制の対象外ですが、何社からでも借りられるわけではありません。
銀行カードローンでも、収入や既存の借入状況などを踏まえて審査がおこなわれます。そのため、総量規制の対象外であることと、借入社数や借入金額に制限がないことは分けて考えましょう。新たに申し込む前に、現在の借入総額や毎月の返済額を確認しておくことが大切です。
カードローンの借入社数について、法律上「○社まで」という一律の上限はありません。2社目・3社目への申し込み自体は可能ですが、実際に借りられるかどうかは、既存の借り入れを含めた審査によって判断されます。社数だけで判断せず、現在の借入総額や返済状況、毎月の返済額を確認することが大切です。
消費者金融などの貸金業者から借りる場合は、総量規制の対象となる借り入れの合計額にも注意しましょう。追加資金が必要なときも、すぐに2社目へ申し込むのではなく、目的に応じて現在のカードローンの増額、借り換え、おまとめを比較してみてください。
今後の返済まで見据え、家計から無理なく返済を続けられる方法を選びましょう。
※本記事は、2026年8月25日時点の情報をもとに執筆しています。

2021年1月よりWebライターとして独立。大手生命保険会社の勤務経験や子育て経験などを生かしながら、おもにSEO記事の執筆活動を行う。金融ジャンルの記事執筆に携わるなかで出会ったFPに魅力を感じ、AFPまで取得。現在は独立系FPとして執筆業務をはじめ幅広く活動中。得意ジャンルは金融、保険、住宅、子育て。オンライン学習コミュニティにて、Webライティング講座のメンターも経験。プライベートでは4児の母。

金融商品を販売しない中立的なFPの無限の可能性に魅力を感じ、22歳までにCFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士を取得。
また、FPの活躍の幅を広げるためには「個人がお客様」という考えを変える必要があると感じ、法人との事業提携や財務コンサルティング等でFPが活躍できると信じ、中小企業診断士の勉強を経て21歳の時に一次試験合格を果たす。
FPの可能性を金融業界で留めないために、「一人でも多くの人の人生をより豊かに」というビジョンを掲げ、FPという職業の既成概念を変えるために思いを伝え続ける。
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