第 108 回

借入をする人が一番低い地区はどこ?国の調査結果をもとに考察してみた

坪谷 亮

借入をする人が一番低い地区はどこ?国の調査結果をもとに考察してみた

日本貸金業協会の調査(2022年8月)によると、借入経験のある人を地区ごとに分けた際に、1位「東京都以外の関東圏」が23.7%と最も高く、2位「近畿地方」が19.3% %、3位「東京都」が 14.0%と続いています。
一方、借入経験がある人の数が最も低い地域は「中国、四国地方」で、 7.5%となっています。

人口も多く、銀行や貸金業者も多い東京都ですが、1位ではありませんでした。では、借入利用者の割合が多くなる要因はどこにあるのでしょうか。

今回は、総務省統計局が公開している全国消費実態調査をもとに、借入利用者数と貯蓄額、負債額、持ち家率等との関連性があるかみていきましょう。

負債額が最も高いが、借入利用者数の割合が3番目に多い東京都

東京都区部は2人以上の世帯当たりの貯蓄現在高2,130万円・負債現在高792万円と両方とも上位に入り、東京都区部の持ち家率は73.7%と低い結果となっています。

日本の都市部で非常に高い不動産をローンで購入しているため、負債現在高が高いと考えられます。持ち家比率の低さを加味してもなお不動産が高額であることがわかります。

一方、持ち家率の低さから賃貸等に住んでいる割合が多く、その賃料が割高になります。借入利用者数の割合が多いのは、このあたりに要因がありそうです。

借入経験の割合が最も低い四国地方

借入経験数の割合が最も低い「中国、四国地方」の四国地方では、貯蓄額1,631万円・負債額が404万円と負債額は全国で最も少ないという結果が出ています。
その負債額から見ての通り、最も借金から遠い地方と言えます。また、貯蓄も1,631万円と世の中の平均からはそこまで高くありませんが、東京都と比較して見ると、負債は半分くらいではあるものの貯蓄は東京都の75%くらいに留まっており、貯蓄率の高さが覗えます。

持ち家率も86.3%とのことから比較的安い価格で住宅を購入できることで、ローンの負担も少なく、負債を抱えずに持ち家保持ができていることが推測できます。

借入利用者数と家計事情は関連性がある可能性が高い

貯蓄額、負債額、持ち家率や、物価、所得、失業率、出生率等は借入利用者数に表れていそうです。

ただ、都道府県別のデータはあくまで統計です。ご自身の家計はご自身で顧みて、借入を利用する際は計画的に利用しましょう。

出典:日本貸金業協会「資金需要者等の借入意識や借入行動等に関する調査結果報告

家計調査(貯蓄・負債編)ホームページ
https://www.stat.go.jp/data/sav/1.html

執筆日2023年4月19日
監修日2023年5月11日

執筆者 坪谷 亮 (つぼや・たすく)
ファイナンシャルプランナー
所属:FPサテライト株式会社

FP(金融)業界の現状を知り、お客様との利益相反を一度も起こしたくないという思いから、2022年にFPサテライト株式会社入社。
個人のお客様だけでなく、法人向けのコンサルティングにも対応するために、中小企業診断士の勉強を経て2021年度に一次試験合格を果たす。
個人、法人両方のコンサルティングを中立的な視点からサポートすることを心掛けている。

監修者 町田 萌 (まちた・もえ)
代表取締役・ファイナンシャルプランナー
所属:FPサテライト株式会社

大学在学時よりFPを志し、外資系損害保険会社、eラーニング専門企業に勤務。卒業後、税理士法人勤務を経て、外資系生命保険会社出身の専務とともにFP事務所を開業。2018年4月に法人化し、FPサテライト株式会社を設立、代表取締役に就任する。
現在は、相談業務、Webメディアの執筆、セミナー講師等、幅広く活動を行なっている。また、税理士法人勤務の経験から、中小企業向けの経理業務支援なども行っている。
金融商品を取り扱わず、お客様の立場に立った中立な相談、幅広い分野からの問題解決をモットーとしている。

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