第 96 回
家電量販店のショッピングローンはお得?メリット・デメリットや活用方法
生活に便利さを与えてくれる家電製品を購入する時に、足が向かうのは家電量販店という人が多いのではないでしょうか?
この記事では、家電量販店で取り扱う「ショッピングローン」について調べてみました。
ショッピングローンとは?
家電量販店では信販会社と提携した「ショッピングローン」を用意しているところがあります。ローンなので審査がありますが、比較的短い時間で完了します。
審査に問題がなければ、信販会社は購入代金を立て替えて家電量販店に支払い、契約者は信販会社に代金を分割して返済します。一括払いもありますが、基本的にこのローンは直近の支払いが難しい方の利用が多いため、多くの方が分割払いを選ぶ傾向にあります。
大きな特徴はカードを発行する必要がないことと、独立した1回限りの契約になる点です。これらがショッピング枠の限度内で自由に利用できるクレジットカードとは異なります。
メリットとデメリット
「ショッピングローン」も「クレジットカードの分割払い」も、商品の購入代金を分割して後払いするシステムは同じです。
ショッピングローンのメリット
メリットは、分割回数や対象商品によって、手数料無料などのキャンペーンがある点です。
実店舗よりネットショッピングの手数料を抑えている家電量販店もあります。
ショッピングローンのデメリット
デメリットは返済の自由度が低いことです。
毎月契約した一定額を返済しますが、今月は余裕があるから多めに返済したいということができません。その場合は残金一括払いになることが多いです。
総額のシミュレーションが重要
「ショッピングローン」は金利や手数料が店舗ごとに大きく異なるので、比較する場合は、金利や手数料を含めてシミュレーションする必要があります。
クレジットカードのシミュレーションを行う際は、リボ払いにすると支払い総額が大きく異なる可能性があるので注意しましょう。
一気に購入しない方法もあり
高額なものは一度に全部購入しなくてもよいかもしれません。例えば、近所にコインランドリーがあるなら、洗濯機は後回しでも問題ない可能性があります。一人暮らしで部屋が広くないのであれば、掃除機は雑巾やフロアモップで代用するという選択肢もあるでしょう。
購入の動機として「いつか使うかも」や「あったら便利」よりも、「無いと生活に支障が出る」を優先して出費を抑えるのも選択肢の一つです。出費を分散して、生活費を圧迫しない工夫をするのが賢明でしょう。
支払いの選択肢は広げておこう
家電を購入する時は店舗ごとの価格を比較するのに加えて、キャンペーンの内容を把握することで支払いの選択肢が広がります。
その選択肢の中に「ショッピングローン」も加えてみてはいかがでしょうか?
執筆日2023年4月18日
監修日2023年5月12日
FP(金融)業界の現状を知り、お客様との利益相反を一度も起こしたくないという思いから、2022年にFPサテライト株式会社入社。
個人のお客様だけでなく、法人向けのコンサルティングにも対応するために、中小企業診断士の勉強を経て2021年度に一次試験合格を果たす。
個人、法人両方のコンサルティングを中立的な視点からサポートすることを心掛けている。
大学在学時よりFPを志し、外資系損害保険会社、eラーニング専門企業に勤務。卒業後、税理士法人勤務を経て、外資系生命保険会社出身の専務とともにFP事務所を開業。2018年4月に法人化し、FPサテライト株式会社を設立、代表取締役に就任する。
現在は、相談業務、Webメディアの執筆、セミナー講師等、幅広く活動を行なっている。また、税理士法人勤務の経験から、中小企業向けの経理業務支援なども行っている。
金融商品を取り扱わず、お客様の立場に立った中立な相談、幅広い分野からの問題解決をモットーとしている。