第 210 回
銀行カードローンを利用したいものの、「その銀行の普通預金口座まで新しく作る必要があるの?」と気になっている方もいるでしょう。
銀行カードローンには、申込先銀行の普通預金口座を開設せずに契約・利用できる商品があります。一方、「口座がなくても申込可能」と案内されていても、契約までに口座開設が必要な商品もあります。
この記事では、口座開設不要と申込時のみ口座不要の違いを確認したうえで、口座開設不要で全国から申し込める銀行カードローン7商品を紹介します。あわせて、口座を作らない場合の借り入れ・返済方法や、カードローンを選ぶ際に確認すべきポイントについても解説します。
銀行カードローンの中には、申込先銀行の普通預金口座を新たに開設せず利用できる商品があります。
ここでは、口座開設不要とはどのような状態を指すのか、「申込時に口座不要」との違いも含めて解説します。
銀行カードローンを利用するからといって、必ずしも申込先銀行の普通預金口座を開設する必要があるわけではありません。普通預金口座を新たに作らなくても、申し込みから契約、借り入れ・返済まで利用できる商品があります。
口座を開設しない場合の借入・返済方法は商品によって異なり、ローン専用カードを使ったATM取引や振込融資、他行口座からの引き落としなどが利用できる場合があります。
銀行カードローンを比較する際に注意したいのが、「口座開設不要」と「申込時に口座不要」の違いです。
「口座がなくても申込可能」と案内されている商品は、大きく次の2つに分けられます。
銀行カードローンを口座の要否で整理すると、以下の3タイプがあります。
| タイプ | 申込時 | 本審査・契約時 |
|---|---|---|
| 口座開設不要 | 口座なしで申込可 | 口座を開設せず利用可 |
| 申込時のみ口座不要 | 口座なしで申込可 | 本審査または契約までに口座開設が必要※ |
| 口座保有が申込条件 | 口座が必要 | 口座が必要 |
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※いつまでに口座開設が必要になるかは商品によって異なります。
なお、商品によっては普通預金口座とカードローンを同時に申し込めるものもあります。この場合、申込時点では口座を持っていなくても手続きを進められますが、カードローンの利用には口座開設が必要です。
「口座不要」という案内を見かけたら、申込時だけの話か、契約後も開設せずに使えるのかを確認しましょう。
申込先銀行の普通預金口座を新たに開設せず、全国から申し込める銀行カードローンは複数あります。
ここでは、口座開設不要かつ居住地域による申込制限がない銀行カードローンを紹介します。
| 商品名 | 金利(年率) | 利用限度額 | 同行の普通預金口座がない場合の主な借入方法 | 同行の普通預金口座がない場合の主な返済方法 |
|---|---|---|---|---|
| 三井住友銀行カードローン | 1.5%~14.5% | 10万円~800万円 | 本人名義口座への振込、ローン専用カードでATM | 振込、ローン専用カードでATM |
| 三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」 | 1.4%~14.6% | 10万円~800万円 | 本人名義口座への振込、カード発行時はATM | 振込、カード発行時はATM |
| イオン銀行カードローン | 4.8%~14.8% | 10万円~800万円 | ローンカードでATM | ATM、他金融機関口座からの自動引き落とし |
| 楽天銀行スーパーローン | 1.9%~14.5% | 10万円~800万円 | 提携ATM、本人名義口座への振込 | 毎月は他金融機関口座からの自動引き落とし。追加返済はATMなど |
| オリックス銀行カードローン | 1.7%~14.8% | 最高800万円 | 提携ATM、本人名義口座への振込 | 指定口座からの引き落とし、提携ATM、振込 |
| auじぶん銀行「じぶんローン」 | 1.38%~17.8%(通常金利) | 10万円~800万円 | 提携ATM、本人名義口座への振込 | 提携ATM |
| 北日本銀行「スーパークイカ」 | 3.0%~14.8% | 10万円~500万円 | ローンカードでATM | ATM、カードローン口座への振込 |
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※2026年9月時点の各銀行公式サイトをもとにまとめています。
※バンクイックのATM取引は、カード発行を選択した場合に利用できます。
三井住友銀行カードローンは、三井住友銀行の普通預金口座を持っていなくても申し込みでき、契約後も普通預金口座を開設せずに利用することができます。口座がない場合は、ローン専用カードまたはカードレスを選択できます。
ローン専用カードを発行すれば、三井住友銀行ATMや提携コンビニATMなどで借り入れ・返済が可能です。カードレスの場合は、カードローンアプリなどから指定した本人名義の口座へ振り込んでもらう方法で借り入れできます。振込による借り入れの場合も、三井住友銀行以外の口座への指定ができるのが特徴です。
一方、三井住友銀行の普通預金口座を持っている場合は、手持ちのキャッシュカードを使って借り入れ・返済が可能となります。
三井住友銀行の口座を増やさず、ATMを利用するか、カードレスで振込融資を利用するかを選びたい人は候補にしやすいでしょう。
三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」は、三菱UFJ銀行の普通預金口座がなくても申し込みでき、カードローンの利用にあたって別途預金口座を開設する必要もありません。
カードを発行した場合は、三菱UFJ銀行ATMやセブン銀行ATM、ローソン銀行ATM、イーネットATMなどから借り入れ・返済できます。また、本人名義の普通預金口座への振込融資にも対応しており、三菱UFJ銀行以外の口座を振込先に指定することも可能です。返済もATMのほか、他行口座からの振込を利用可能です。
ただし、毎月の返済を自動支払いにしたい場合は、本人名義の三菱UFJ銀行普通預金口座が必要です。口座を開設しない場合は、ATMまたは振込などで返済することになります。
三菱UFJ銀行の口座を増やさず、ATMや振込で自分で返済を管理できる人は候補にしやすいでしょう。一方、自動引き落としで返済したい場合は、同行口座の開設が必要です。
イオン銀行カードローンは、契約に際してイオン銀行の普通預金口座を開設する必要がありません。口座がない場合は、ローンカード到着後にATMから借り入れ・返済できます。
また、イオン銀行以外の普通預金口座を返済口座に設定し、毎月自動引き落としで返済することもできます。「新たな口座は増やしたくないが、ATMへ毎月返済しに行くのも避けたい」という方にとって、検討しやすい商品といえるでしょう。
楽天銀行スーパーローンは、楽天銀行の普通預金口座を新たに開設しなくても申し込み・利用できます。申込条件は日本国内に居住していることなどで、特定の都道府県に限定した地域条件はありません。
提携ATMに加え、登録した本人名義口座への振込で借り入れでき、楽天銀行以外の口座も利用できます。毎月の返済には、所定の他金融機関口座からの自動引き落としを設定できます。
返済日は通常1日・12日・20日から選べますが、27日を選べるのは楽天銀行口座を返済口座に指定した場合のみです。利用できる金融機関と返済日をあわせて確認しましょう。
オリックス銀行カードローンは、口座開設不要で利用可能な商品です。申込対象は日本国内に在住する人とされており、居住地による制限も設けられていません。
借入方法は、ローンカードを使った提携ATMからの借り入れと、指定した本人名義口座への振込融資があります。返済方法は、指定口座からの口座引き落とし、提携ATMへの入金、返済専用口座への振込から選択できます。
オリックス銀行の預金口座を持っていない方でも、普段使っている他金融機関の口座を借入金の受取先や返済口座として利用できるのが特徴です。他金融機関の口座を使いながら、振込融資・ATM借り入れ・自動引き落としなど複数の方法から選びたい人は候補にしやすいでしょう。
ただし、一部口座引き落としに対応していない金融機関もあるため、利用前に確認しましょう。
auじぶん銀行のカードローン「じぶんローン」は、auじぶん銀行の普通預金口座を持っていなくても申し込みから契約まで進められ、カードローンを利用できます。
口座を開設しない場合でも、ローンカードを使ってセブン銀行やローソン銀行、イーネット、三菱UFJ銀行、ゆうちょ銀行などの提携ATMから借り入れ・返済できます。また、振込融資では本人名義の他金融機関口座を振込先として指定することも可能です。
一方、自動支払いによる返済にはauじぶん銀行の普通預金口座が必要です。同行口座を開設しない場合は、毎月の返済を提携ATMから行います。
auじぶん銀行の口座を増やさず、他行口座への振込融資を利用したい人や、毎月の返済を提携ATMで行える人は候補にしやすいでしょう。
北日本銀行「スーパークイカ」は、地方銀行のカードローンですが、北日本銀行の口座がなくても申し込みでき、返済用口座も不要です。契約後に別途普通預金口座を開設する必要もありません。
また、地方銀行であるものの、日本国内であれば居住地域による申込制限はありません。北日本銀行の店舗が近くにない地域に住んでいる人も申込対象です。
借り入れ・返済にはローンカードを使用し、北日本銀行ATMのほか、セブン銀行、ローソン銀行、イーネット、ゆうちょ銀行、イオン銀行などの提携ATMを利用できます。これらのATMでは借り入れ・返済時の利用手数料が無料となる点も特徴です。
北日本銀行の口座を作らず、全国の提携ATMを中心に借り入れ・返済したい人は候補にしやすいでしょう。
ここまで紹介した商品以外にも、地方銀行には、申込先銀行の普通預金口座を新たに作らず利用できるカードローンがあります。
ただし、地方銀行の場合は、居住地や勤務地が銀行の営業区域内にあることなどを申込条件としているケースがあります。代表的な商品は以下のとおりです。
| 銀行・商品 | 主な対象地域 | 主な地域条件 |
|---|---|---|
| 北洋銀行「スーパーアルカ」 | 北海道 | 住所・勤務先が北海道内 |
| 山形銀行カードローン「口座レス型」 | 山形県・宮城県 | 山形県・宮城県在住で、山形銀行との取引がない人 |
| 筑波銀行 つくばカード「アスジョイ」返済口座なしタイプ | 茨城県など | 筑波銀行所定のローン商品対象エリア |
| 常陽銀行「キャッシュピット」 | 茨城県・宮城県・福島県・栃木県・千葉県・埼玉県・東京都 | 対象地域に居住または勤務 |
| 三十三銀行カードローン「口座レス」 | 三重県・愛知県・岐阜県・大阪府・奈良県・和歌山県 | 対象地域に居住 |
| 但馬銀行カードローン「口座なしタイプ」 | 兵庫県・大阪府・京都府 | 営業エリア内に居住または勤務 |
| 宮崎銀行「おまかせくん(口座レス方式)」 | 宮崎県・鹿児島県・福岡県・熊本県・大分県・東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県 | 対象地域に居住 |
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このように、地方銀行にも口座開設不要で利用できる商品はありますが、必ずしも全国から申込可能とは限りません。
地方銀行のカードローンを検討する場合は、普通預金口座の開設が必要かだけでなく、自分の居住地や勤務地が申込対象に含まれているかも確認しましょう。
口座開設不要の銀行カードローンでも、借り入れ・返済方法は商品によって異なります。
ここでは、申込先銀行の普通預金口座を作らず利用する場合の主な方法について解説します。
口座を開設せず利用する場合の主な借入方法には、ローン専用カードを使ったATMからの借り入れや、本人名義の銀行口座への振込融資などがあります。商品によっては、カードレスATMやアプリ・インターネットから借り入れの手続きを行える場合もあります。
とくに振込融資を利用したい場合は、申込先銀行の口座だけでなく、普段使っている他行の本人名義口座にも振り込んでもらえるかを確認しておきましょう。
ATMで現金を引き出したいのか、指定した口座へ振り込んでほしいのかなど、普段の使い方に合った借入方法を選べるかがポイントです。
返済方法も商品によって異なり、主にATMへの入金、指定口座への振込、自動引き落としなどがあります。
口座開設不要だからといって、自動引き落としが利用できないとは限りません。他金融機関の本人名義口座を返済口座として登録できる商品であれば、申込先銀行の口座を作らなくても、普段使っている口座から毎月自動で返済できます。
一方、口座を開設しない場合はATMや振込での返済が中心となる商品もあります。その場合は自分で返済手続きを行う必要があるため、返済方法だけでなく、毎月無理なく管理できるかも確認しておきましょう。
口座開設不要の商品でも、口座を作らない場合に利用できるサービスや手数料などは異なります。
ここでは、口座開設の要否だけでなく、実際の使いやすさまで含めて比較するためのポイントを解説します。
実際にカードローンを利用する場面を想定し、その商品の借り入れ・返済方法が自分にとって使いやすいかも確認しましょう。
例えば、ATMを利用する機会が多い人と、必要なときに自分の銀行口座へ振り込んでほしい人では、使いやすい商品は異なります。また、毎月の返済を口座からの自動引き落としにしたい場合は、申込先銀行の口座を作らなくても利用できるか確認が必要です。
「口座を増やさなくて済む」という点だけでなく、契約後の借り入れ・返済に手間がかからないかまで確認して比較しましょう。
商品によって使い方が異なるものの、口座を開設しない場合は、ATMや振込を利用する機会が多くなる傾向があります。そのため、借り入れ・返済時にかかる手数料も確認しておきたいポイントです。
ATM手数料は、利用するATMや時間帯、借り入れ・返済のどちらを行うかによって異なる場合があります。また、振込で返済する場合は、振込手数料を利用者が負担することもあります。
特に借入金額が大きくなるほど返済期間も長くなるため、利用中にかかるコストも含めて比較する視点も大切です。
口座開設不要の商品でも、申込先銀行の普通預金口座を持っている人に限って利用できるサービスが設けられている場合があります。
例えば、キャッシュカードでの借り入れ、自動引き落としによる返済、契約後の振込融資、返済日の選択、インターネットバンキング上の機能などが挙げられます。
そのため、一概に「口座開設不要だから、口座を作らない方が便利」とはいえません。普通預金口座を開設しない場合に利用できる機能を確認し、自分が使いたいサービスに制限がないかも踏まえて判断しましょう。
最後に、銀行カードローンと口座について、申込前に気になりやすい疑問をまとめました。
商品によっては、普通預金口座を一つも持っていなくても利用できます。
例えば、返済用の普通預金口座が不要で、ローン専用カードを使ってATMから借り入れ・返済できる商品であれば、他金融機関の口座を用意せずに利用できる場合があります。
一方、振込融資の受取先や毎月の返済口座として、本人名義の銀行口座が必要になる商品もあります。
「口座開設不要」と案内されていても、銀行口座そのものが不要とは限らないため、普通預金口座を一つも持っていない場合は、借り入れ・返済に別の銀行口座が必要かを確認しましょう。
必ずしも、口座開設不要の商品すべてがWeb完結に対応しているとは限りません。
「口座開設不要」は、申込先銀行の普通預金口座を新たに開設しなくても契約できることを指します。一方、Web完結は、申し込みから契約までの手続きを来店せずWeb上で進められるかどうかという別の条件です。
口座開設不要の商品でも、契約手続きの一部で来店や書類の郵送などが必要になる場合があります。申込先を選ぶ際は、口座開設の要否とは別に、申し込みから契約までWebで完結できるかも確認するとよいでしょう。
口座開設不要のカードローンを契約したあとに、必要に応じて申込先銀行の普通預金口座を開設できる場合もあります。
ただし、口座開設後に自動引き落としやキャッシュカードでの借り入れなどを追加できるかは商品によって異なります。利用したいサービスがある場合は、口座開設後に利用方法を変更できるかを銀行へ確認しましょう。
最初は口座を増やさずにカードローンを利用し、必要になった段階で普通預金口座の開設を検討する方法もあります。
銀行カードローンには、申込先銀行の普通預金口座を新たに開設せず、そのまま契約・利用できる商品があります。一方で、「口座なしでも申込可能」と案内されていても、契約や利用開始までに口座開設が必要な商品もあるため、両者を混同しないよう注意しましょう。
新たな口座開設をせずに銀行カードローンを利用したい場合は、契約後も口座開設が不要かを確認し、普段使いたい借り入れ・返済方法に対応している商品を絞り込みましょう。そのうえで、ATM・振込手数料や口座を作らない場合のサービス制限、地方銀行なら地域条件まで比較すると、自分に合った商品を選びやすくなります。
※本記事は、2026年9月29日時点の情報をもとに執筆しています。

2021年1月よりWebライターとして独立。大手生命保険会社の勤務経験や子育て経験などを生かしながら、おもにSEO記事の執筆活動を行う。金融ジャンルの記事執筆に携わるなかで出会ったFPに魅力を感じ、AFPまで取得。現在は独立系FPとして執筆業務をはじめ幅広く活動中。得意ジャンルは金融、保険、住宅、子育て。オンライン学習コミュニティにて、Webライティング講座のメンターも経験。プライベートでは4児の母。

金融商品を販売しない中立的なFPの無限の可能性に魅力を感じ、22歳までにCFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士を取得。
また、FPの活躍の幅を広げるためには「個人がお客様」という考えを変える必要があると感じ、法人との事業提携や財務コンサルティング等でFPが活躍できると信じ、中小企業診断士の勉強を経て21歳の時に一次試験合格を果たす。
FPの可能性を金融業界で留めないために、「一人でも多くの人の人生をより豊かに」というビジョンを掲げ、FPという職業の既成概念を変えるために思いを伝え続ける。
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