第 78 回

急にまとまった現金が必要になったとき、インターネットやATMなどで手軽に借りることができるカードローンは便利です。しかし、全ての人が多額の現金を借りられるわけではありません。
現金を借りるためには、条件や審査に通ることが必要です。もちろん金融事故や多重債務などがなく、安定した収入のある人は問題なく借りることができるでしょう。
では、専業主婦や年金受給者などの無職の人や外国人はお金を借りることは可能なのでしょうか。
原則、消費者金融からは総量規制があるため、借入ができません。パートで安定した収入があったり、消費者金融でも配偶者貸付制度を利用すると、借入が可能になる場合もあります。また、銀行カードローンは総量規制の対象外なので、専業主婦で収入が0でも借入ができる銀行もあります。
高齢者の場合、病気や死亡で貸し出したお金の回収ができなかったり、高齢のため返済能力がないと判断されたりする場合もあるため、審査が通りにくいことがあります。
しかし、年金受給者でも、毎月定期的な収入のある仕事についている人は借入ができる可能性もあります。また、年金を「安定した収入」として認める会社も少数ではありますが存在します。
そしてもう1つ、高齢者の借入で注意が必要な点が「年齢」です。各会社が借入を申し込める年齢を定めています。自分が借りる会社の上限年齢は必ず確認しておきましょう。
原則、日本国内に在住していて、安定した収入があればカードローンの申し込みは可能です。
また、留学中や転勤などで「日本に永住権のない外国人」の場合も、永住権のある外国人と比較すると審査が通る可能性は低くはなりますが、可能性が0というわけではありません。
しかし、永住権のない外国人の場合、在留期間が「返済に十分な期間」残っているかが重要になります。
専業主婦や年金受給者、外国人でも毎月安定した収入があれば、原則カードローンの申し込みは可能です。しかし、収入以外にもそれぞれの状況で注意すべき条件があります。
また、銀行カードローンを利用するのか、消費者金融を利用するのかでも条件は変わってきます。
急な出費で現金が必要な際、カードローンは便利なうえ、専業主婦や高齢者の方でも利用することはできます。ただし、自分の返済能力や金利などをよく理解して、必要以上の借入はせず、計画的に利用しましょう。
執筆日2023年4月17日
監修日2023年5月13日

大学卒業後、広告代理店に営業事務として就職。妊娠を機に退職。専業主婦となり、家計管理を任される。しかし、子供2人分の教育費、住宅費、老後資金とお金の不安は増えるばかり。そこでお金について勉強するため2級FP技能士を取得。現在は、子育てをしながらFPとして活動中。

金融商品を販売しない中立的なFPの無限の可能性に魅力を感じ、22歳までにCFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士を取得。
また、FPの活躍の幅を広げるためには「個人がお客様」という考えを変える必要があると感じ、法人との事業提携や財務コンサルティング等でFPが活躍できると信じ、中小企業診断士の勉強を経て21歳の時に一次試験合格を果たす。
FPの可能性を金融業界で留めないために、「一人でも多くの人の人生をより豊かに」というビジョンを掲げ、FPという職業の既成概念を変えるために思いを伝え続ける。
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