七十七銀行カードローンとは?審査・金利・返済方法まで解説

黒川 一美

七十七銀行のカードローンは、取引内容に応じた金利優遇がある「77カードローン」と、限度額に応じて金利が決まる「77スマートネクスト」の2種類があります。カードローンを選択する際は自分の使い方に合ったサービスを検討することが大切です。

この記事では、七十七銀行のカードローン2種類の特徴や借入れ条件、金利優遇などについて解説していきます。

七十七銀行カードローンとは?|基本情報を紹介

七十七銀行は「お客様のなりたい姿」の実現をスローガンに掲げ、宮城県を中心に支店展開している銀行です。県内には141の支店・出張所があり、七十七銀行のカードローンは、取引があると金利が優遇されるケースもあります。

まずは、基本的な情報から確認してみましょう。

【七十七銀行「77カードローン」基本情報】

項目 内容
対象年齢 満20歳以上68歳未満
対象居住地域 東北6県または北海道
保証会社 株式会社七十七カード
担保・保証人 不要
利用目的 自由(事業資金や借入金返済資金を除く)
契約期間 1年間(68歳の誕生日以降の契約期限まで、1年ごとの自動更新)
返済日 毎月5日(銀行休業日の場合は翌営業日)
返済方法 約定返済(口座自動引き落とし)、ATM・銀行窓口で随時返済

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77カードローンは、申し込みの審査に勤続年数や年収の条件があります。また、七十七銀行の住宅ローンを利用している場合など、すでに取引をしている場合は金利が優遇されます。

【七十七銀行カードローン「77スマートネクスト」基本情報】

項目 内容
対象年齢 満20歳以上70歳未満
対象居住地域 本支店の営業地域内(勤務地が本支店の営業地域内でも可)
保証会社 エム・ユー信用保証株式会社
担保・保証人 不要
利用目的 自由(事業資金を除く)
契約期間 1年間(70歳の誕生日以降の契約期限まで、1年ごと自動更新)
返済日 毎月5日(銀行休業日の場合は翌営業日)
返済方法 約定返済(口座自動引き落とし)、ATM・銀行窓口で随時返済

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77スマートネクストは、七十七銀行の本支店営業地域内にお住まいの方やお勤めの方で、定期収入のある方が利用できるカードローンです。借入限度額によって金利が変わります。

七十七銀行カードローンの金利・限度額について

「77カードローン」と「77スマートネクスト」の金利や借入限度額を確認しておきましょう。

77カードローン

77カードローンは、10万円から300万円の間で借り入れが可能です。ただし、借入額の上限は10万円から130万円までは10万円ごと、130万円を超えると150万円、180万円、200万円、250万円、300万円の区分があります。この18種類の区分の中から、審査によって年収の2分の1以下の範囲で借入可能額が決まります。

77カードローンは固定金利で、住宅ローンを利用している場合や、Web申し込みをした場合は低金利で利用できます。

【77カードローンの適用金利】

項目 適用金利
基準金利 年利11.0%(2025年10月1日現在)
住宅ローン利用者 年利4.8%(住宅ローン利用期間のみ)
Web申し込み者 年利7.9%

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基準金利は年11.0%で、Web申し込みの場合はお取引内容にかかわらず一律で年3.1%引き下げとなり、年7.9%で利用できる仕組みです。住宅ローン利用者も同様に金利の引き下げが適用され、特別金利の年4.8%で利用できるようになっています。

また、七十七銀行を利用している人の場合は、利用状況によって基準金利(2025年10月1日現在11.0%)から次のように引き下げられます。

【77カードローンの金利引き下げ】

取引内容 引下げ率
消費者ローン・住宅金融支援機構 年0.7%
給与振込・年金受取 年0.7%
総合口座(定期預金10万円以上) 年0.5%
積立預金・財形預金 年0.5%
77カード 年0.4%
5大公共料金・学費自動振替(2項目以上) 年0.3%
上記全項目対象の場合 年3.1%

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ただし、取引状況の確認が年に2回あり、取引が中止されたことが判明した場合は金利の引き下げもなくなります。

77スマートネクスト

77スマートネクストは、10万円から800万円の間で借り入れが可能です。ただし、審査によって、年収の2分の1以下の範囲で10万円単位の借入限度額(借入極度額)が決まります。

適用される金利は借入限度額によって次のようになります。

借入限度額 適用金利
50万円以下 年利14.8%
60万円~90万円 年利14.0%
100万円~200万円 年利12.0%
210万円~300万円 年利7.7%
310万円~400万円 年利6.9%
410万円~500万円 年利4.9%
510万円~600万円 年利4.5%
610万円~700万円 年利4.0%
710万円~790万円 年利3.5%
800万円 年利1.5%

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利用できるATM・手数料

契約時に「当行ATM限定」を選択した場合は、七十七銀行のATMのみ利用可能です。「他行ATM利用可」を選択すると、以下のような提携先の銀行やコンビニエンスストアのATMも利用可能になります。

  • セブン銀行ATM
  • ローソン銀行ATM
  • イーネットATM
  • ゆうちょ銀行ATM
  • みやぎネット提携金融機関 ほか

提携ATMを利用すると規定の手数料がかかりますが、みやぎネット加盟銀行や、MYキャッシュポイント加盟銀行では、平日日中の手数料を無料で利用できます。

七十七銀行カードローンの申し込み方法

七十七銀行カードローンの申し込みは、77カードローンはWebもしくは店頭、77スマートネクストはWeb・電話・郵送・FAXで可能です。

申し込み条件や必要書類、申込みの流れなどを確認していきましょう。

七十七銀行カードローンの申し込み条件

七十七カードローンの申し込み条件は、77カードローン・77スマートネクストそれぞれ次のようになります。

【七十七銀行カードローンの申し込み条件】

項目 77カードローン 77スマートネクスト
年齢条件 20歳以上65歳未満 20歳以上70歳未満
保証会社 株式会社七十七カード エム・ユー信用保証株式会社
勤続年数・収入条件 ・勤続年数が1年以上(自営業は営業年数3年以上)
・前年の税込収入(自営業の方は申告所得)150万円以上
安定した収入があること
住居地域・勤務先住所 東北6県または北海道に居住 七十七銀行の本支店の営業区内に居住、もしくは勤務先住所がある

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77カードローンのWeb申し込みは、七十七銀行に預金口座があることが条件です。また、会社経営者、個人事業主、専業主婦(夫)の方や勤続年数・収入条件を満たせていない方は、Web申し込みはできませんが、銀行窓口へ来店し相談することは可能です。

すでに銀行口座をお持ちの方で、届け出ている住所と本人確認書類の住所が異なる場合にもWeb申し込みはできず、来店での手続きが必要となります。

なお、77スマートネクストは申し込みの収入条件に具体的な金額は明記されていません。「安定した収入があること」と保証会社の保証が受けられることが条件になっています

七十七銀行カードローン申し込み時の必要書類

77カードローンと77スマートネクスト、それぞれの必要書類は次のようになります。

【77カードローン】

  • 本人確認書類(運転免許証、パスポート、個人番号カードから1種類)
  • 勤務先等の確認書類(マイナポータル上の健康保険証資格情報のスクリーンショット、資格確認書など)
  • 収入確認書類(源泉徴収票、市町村発行の課税証明書や所得証明書、住民税決定通知書から1種類)
  • 返済用預金口座の通帳、お届け印(店頭申し込みの場合)

個人事業主の場合は、収入確認書類として確定申告書3期分と納税証明書が必要です。両方の提出を求められる場合がありますので、準備しておきましょう。

店頭申し込みの場合はこれらの書類を窓口に持っていき、Web申し込みの場合は、必要書類の写真をアップロードします。

【77スマートネクスト】

  • 運転免許証などの本人確認書類(Web申し込み以外)
  • 収入証明書
  • 返済用預金口座の通帳・お届け印(郵送・店頭申し込みの場合)

電話申し込みの場合は借入額が50万円を超える場合に収入証明書が必要です。また、郵送・FAXでの申し込みは、審査の結果によって収入証明書が必要になる場合があります。

参考記事:カードローンの申し込みに必要な書類と注意点

七十七銀行カードローン申し込み手続きの流れ

七十七銀行カードローンの申し込み手続きについて、77カードローンと77スマートネクストそれぞれのサービスごとにご紹介します。

77カードローンの申し込み手続きの流れ

77カードローンは次のような流れで申し込みます。

77カードローンの申し込み手続きの流れ

1.審査申し込み(Web、店頭)
Web申し込みの場合は、七十七銀行のホームページの77カードローン紹介ページから申し込みます。77カードローン紹介ページの「申込み」をクリックして、必要事項入力や必要書類の提出を行います。
店頭申し込みの場合は、必要書類を準備し、七十七銀行の窓口で相談や手続きを行います。
2.審査結果連絡・契約(Web申し込みの場合)
Web申し込みの場合は、審査結果がメールで届きます。審査が通った場合は、メール記載のURLから契約を行います。
3.通帳・ローンカードが届く
審査が通り、契約完了後に通帳とローンカードが登録住所に届きます。

Web申し込みは、預金口座がある給与所得者のみ可能です。会社経営者・個人事業主・専業主婦(夫)が77カードローンに申し込む場合は、店頭で申し込みます。

77スマートネクスト申し込み手続き

77スマートネクストは次のような流れで申し込みます。

77スマートネクスト申し込み手続き

1.審査申し込み(Web、電話、郵送、FAX)
Web申し込みの場合は、77スマートネクストの紹介ページから申し込みます。「お申込みはこちら」をクリックし、注意点の確認や必要事項の入力を行います。
電話申し込みの場合は、必要書類提出用のURLがSMSで届きます。このURLにアクセスし、必要書類をアップロードして提出します。
郵送やFAXで申し込む場合は、申込用紙と必要書類を準備します。
2.審査結果連絡・契約
審査結果の報告があり、審査通過後契約を行います。
3.ローンカード発行
契約後、ローンカードが発行されます。

Web申し込みは七十七銀行の普通預金口座のキャッシュカードを持っている人が利用可能です。口座を持っていなくても申し込み自体は可能ですが、まだ持っていない人は契約までに口座開設の手続きを済ませる必要があります。

七十七銀行カードローンの審査について

七十七銀行カードローンの審査の特徴について確認しておきましょう。

借り入れ開始まではどのくらいかかる?

七十七銀行のカードローンは、基本的に契約と同時に借り入れができるようになります。ただし、77カードローンのWeb申し込みの場合は、契約後ローンカードが手元に届き次第借り入れが可能です。

契約から借り入れまでにかかる時間は次のようになります。

【申し込みから借り入れ開始までの期間】

サービス名 申し込み方法 借り入れ可能時期
77カードローン Web ローンカードが届き次第(契約から10営業日程度で発行)
店頭 契約と同時
77スマートネクスト Web、電話、郵送、FAX 契約と同時

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申し込みから契約までは、ローンの審査にかかる時間によって異なります。例えば、77スマートネクストは申し込みから審査完了まで3営業日程度が目安です。

七十七銀行カードローンの審査では何を重視する?

七十七銀行カードローンの77カードローン申し込みには、年収や勤務年数に条件があります。

【77カードローン申し込み条件】

  • 勤務年数:給与所得者の場合は勤続年数1年以上、個人事業主の場合は3年以上
  • 年収:前年の税込収入が150万円以上(個人事業主は申告所得150万円以上)

77スマートネクストには明確な審査条件は記載されておりませんが、「安定した収入のあること」と、エム・ユー信用保証株式会社の保証を受けられることが条件となっています。保証会社から無理のない返済計画が立てられると判断されることがポイントになるでしょう。

在籍確認はある?対応方法は?

七十七銀行カードローンでは、どちらのサービスも電話での在籍確認については明記されていません。ただし、77カードローンは申し込み条件に勤務実績があるため、源泉徴収票(個人事業主の場合は確定申告書)など、勤務先を証明できる資料の提出が求められます。

在籍確認は、カードローン会社などのローン審査の1つで、申告した勤務先で本当に働いているか確認するものです。勤務先にローン会社のオペレーターが電話で在籍を確認する方法が一般的です。カードローン会社によって在籍確認が不要なケースや、77カードローンのように書類で確認するケースもあります。

参考記事:カードローンは在籍確認が必要。在籍確認の仕組みと対処法を知っておこう

七十七銀行カードローンの借入方法と返済方法は?

七十七銀行カードローンの借入方法と返済方法を確認しておきましょう。

七十七銀行カードローンの借入方法

七十七銀行カードローンは、77カードローンも77スマートネクストもATMと七十七銀行の窓口で借り入れが可能です。ATMは、ローンカードを利用して七十七銀行のATMや提携銀行ATM、コンビニエンスストアのATMで利用可能です。平日日中であれば無料で利用できる提携ATMもありますが、基本的に110円から220円の所定の手数料がかかります。

なお、銀行の窓口で借り入れる場合は、通帳と印鑑が必要です。

七十七銀行カードローンの返済方法

七十七銀行カードローンは返済用口座から自動引き落としで返済する「約定返済」と、約定返済に加えて追加で返済する「随時返済」があります。約定返済は、借入額の残高によって返済額が変わります。

残高別の返済額

七十七銀行カードローンの約定返済はサービスによって異なります。サービスごとの返済額は次の通りです。

【77カードローンの毎月の返済額】

前月末の借入額残高 約定返済額
5,000円以下 借入額残高全額
5,000円超30万円以下 5,000円
30万円超50万円以下 1万円
50万円超80万円以下 1万5,000円
80万円超100万円以下 2万円
100万円超150万円以下 2万5,000円
150万円超300万円以下 3万円

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【77スマートネクストの毎月の返済額】

前月末の借入額残高 約定返済額
2,000円以下 借入額残高全額
2,000円超10万円以下 2,000円
10万円超20万円以下 4,000円
20万円超30万円以下 5,000円
30万円超40万円以下 7,000円
40万円超50万円以下 1万円
50万円超100万円以下 1万5,000円
100万円超150万円以下 2万円
150万円超200万円以下 2万5,000円
200万円超250万円以下 3万円
250万円超300万円以下 3万5,000円
300万円超350万円以下 4万円
350万円超400万円以下 4万5,000円
400万円超450万円以下 5万円
450万円超500万円以下 5万5,000円
500万円超600万円以下 6万円
600万円超700万円以下 6万5,000円
700万円超800万円 7万円

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約定返済は、毎月5日(銀行休業日は翌営業日)に自動的に引き落とされます。なお、利息は日割り計算です。約定返済日の前日に毎月計算され、借入残高に組み込まれます。

繰上げ返済のメリットは?

77カードローンは店頭とATMで、77スマートネクストはアプリ・ATM・店頭で一部繰上げ返済も、繰上げ完済もできます。七十七銀行カードローンでは繰上げ返済を「随時返済」とよんでいます。

随時返済をすると借り入れた金額そのものを減額することができます。約定返済の自動引き落としでは借り入れた金額と利息分を払いますので、引き落とし額の一部が返済に使われます。

そのため、随時返済は約定返済よりも効率よく返済を進めることができます。ただし、随時返済は約定返済に加えて返済を行うしくみです。約定返済や生活に影響のない範囲で行うようにしましょう。

参考記事:節約効果抜群!ローン繰上げ返済のメリットを知っておこう

七十七銀行カードローンの増額・解約・借り換えについて

続いて、七十七銀行カードローンの増額・解約・借り換えについて解説します。

増額審査の流れと注意点

七十七銀行カードローンでは、77スマートネクストで借入額の増額申請が可能です。指定のフリーコールに電話をかけ、増額希望であることを伝えます。

なお、借入額の増額には再審査が行われます。増額審査の詳細はフリーコールに問い合わせが必要ですが、一般的には返済状況の確認が行われたり、収入を証明できる書類の提出を求められたりします。契約通りにきちんと返済をし、収入を証明できる書類を準備しておくようにしましょう。

解約方法と残債清算の流れ

七十七銀行カードローンは利用者が希望すればいつでも解約が可能です。ただし、借入残高の全額返済と、銀行所定の書面での通知が必要です。もし、借入金が残っている場合は、ATMや店頭などで繰上げ一括返済を行います。不明な点は七十七銀行の店舗窓口に問い合わせてみましょう。

解約後はローンカードと返済用通帳を七十七銀行に返却します。カードローンの解約後は新たな借り入れはできません。再度借り入れを希望する場合は新たに申し込みを行い、カードローンの借入審査を受けます。

参考記事:カードローンの返済で最後に残った端数はどうなる?取扱いや返済方法について解説

借り換えはできる?

七十七銀行のカードローンでは77スマートネクストで他社のローン借り換えが可能です。77カードローンは借入金の使い方は自由ではあるものの、「借入金返済資金を除きます」と明記されていますので、借り換えには利用できません。

カードローンの借り換えを行い、借入先を一本化すると返済日や返済額の管理がしやすくなります。また、金利の低いローンに変えることで返済総額を減らせる場合や、返済方法を変えることで毎月の返済額を減らせる場合があります。

しかし、毎月の返済額が減ると返済期間が延びてしまい、結果的に返済額が増えてしまう可能性もあります。借り換えの際には、返済シミュレーションなどを活用し、毎月の返済額や返済総額の比較を行うようにしましょう。

七十七銀行カードローンのメリット・デメリット

七十七銀行カードローンのメリットとデメリットを確認しておきましょう。

七十七銀行カードローンのメリット

七十七銀行カードローンには次のようなメリットがあります。

1.2つのカードローンがあり、利用方法によって選択できる

七十七銀行カードローンは77カードローンと77スマートネクストがあり、自分の使い方に合ったサービスを検討できます。77カードローンは取引状況によって優遇金利が適用される、77スマートネクストは他社からの借り換えができるという特徴があります。

2.Web完結でカードローンの申し込みができる

七十七銀行の預金口座があるなどの条件を満たしていれば、カードローンの申し込みがWebで行えます。来店の必要がなく、自宅など好きな場所で申し込みが可能です。

3.毎月の返済額が固定のため、家計管理がしやすい

前月末日の借入残高によって毎月の返済額が決まっています。毎月決まった金額の支出ですので、家計の管理がしやすいでしょう。なお、借入残高が減ると毎月の返済額も減っていきますので、家計の負担は完済に向けて軽くなっていきます。

七十七銀行カードローンのデメリット

七十七銀行カードローンには次のようなデメリットもあります。

1.申し込み対象エリアが限定されている

申し込みできる人は住んでいる地域や勤務地が限定されています。77カードローンは東北6県か北海道に住んでいる人、77スマートネクストは本支店の営業区内に住んでいる人か営業区内に勤務している人が申し込めます。

七十七銀行カードローンを検討している人は、住んでいるエリアや勤務先のエリアにも注意しましょう。

2.利用には七十七銀行の預金口座が必要

77カードローンも77スマートネクストも、カードローンを利用するには七十七銀行の預金口座が必要です。また、77カードローンでWeb申し込みをする場合には、申し込み時点での口座保有が条件として加わります。77スマートネクストにおいても、契約までに口座開設が必須となっており、口座を持っていない方にとっては手続きがもう一段階増える点がデメリットといえるでしょう。

FPが解説!銀行カードローン利用の注意点

カードローンは急な出費や一時的に資金が必要な時に便利なサービスです。また、銀行カードローンは貸金業法の適用外であるため、借入額の総額が年収の3分の1以下という規制の対象外であることも利用しやすい点であるかもしれません。

便利な銀行カードローンですが、安全に利用するには注意点があります。ここでは、その中でも特に重要な3点について解説します。

借り過ぎに注意

カードローンは借入限度額の範囲で繰り返し借り入れが可能です。なお、借入限度額まで借りた場合も、借入金の一部を返済すると、返済した分の借入れ可能額が復活します。復活した分、借り入れができるようになります。

しかし、借りられるだけ借りることを繰り返すと、永遠に返済が終わりません。完済も考えて借り入れを行うようにしましょう。

返済管理に注意

返済日はあらかじめ把握し、引き落とし口座の残高を余裕をもって準備しておきましょう。

七十七銀行のカードローンの返済は毎月5日に自動的に口座から引き落とされます。引き落とし日に口座の残金が不足することがないよう、返済用口座の残高を確認するようにしましょう。

返済と家計のバランスに注意

七十七銀行のカードローンのように、毎月自動引き落としで返済するカードローンでは、返済期間は毎月決まった金額の出費があります。この返済額が大きくなると、家計を圧迫してしまう場合があります。

借入時には、返済のシミュレーションを行い、毎月の返済額が家計の負担にならないようにすることも大切です。

まとめ

七十七銀行のカードローンは預金口座があればWeb申し込みができる点や、取引内容に応じて金利が優遇される77カードローンがあるなど、既存の利用者が使いやすいサービスです。また、毎月の返済額が固定であるため、家計管理のしやすさも期待できます。

しかし、ローンは借入額が大きくなると、完済まで家計の負担が大きくなる可能性もあります。一時的な資金繰りと考え、計画的に活用するようにしましょう。

※本記事は、2025年10月28日時点の情報をもとに執筆しています。

出典:七十七銀行「77カードローン」https://www.77bank.co.jp/personal/loan/card/77card/

七十七銀行カードローン「77スマートネクスト」https://www.77bank.co.jp/77smart_next1/

執筆者 黒川 一美 (くろかわ・かずみ)
ファイナンシャルプランナー
所属:FPサテライト株式会社

流山サテライトオフィス マネージャー
大学院修了後、IT企業や通信事業者でセールスエンジニア兼企画職で働く。
保険や税制の執筆業務を得意とし、年間約150本の執筆監修を行う。通信事業者での経験を活かし、通信費削減に関する情報提供にも力を入れる。
地域との繋がりを重視し、3人の子育てをしながら「地域×FP」をテーマに空き家問題や創業支援に取り組む。

監修者 堀田 絵里奈 (ほりた・えりな)
ファイナンシャルプランナー
所属:FPサテライト株式会社

2021年1月よりWebライターとして独立。大手生命保険会社の勤務経験や子育て経験などを生かしながら、おもにSEO記事の執筆活動を行う。金融ジャンルの記事執筆に携わるなかで出会ったFPに魅力を感じ、AFPまで取得。現在は独立系FPとして執筆業務をはじめ幅広く活動中。得意ジャンルは金融、保険、住宅、子育て。オンライン学習コミュニティにて、Webライティング講座のメンターも経験。プライベートでは4児の母。

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