急な出費や家計の不足時に頼れるカードローン。東北地方にお住まいの方にとって、地域銀行が提供するカードローンは「近くて安心」という大きなメリットがあります。なかでも、東北銀行のカードローン「すいっち」は、最大1,000万円までの資金対応力と、Web完結型で来店不要という利便性が特徴です。
本記事では、カードローン「すいっち」を中心に、その審査・金利・返済方法・申し込み条件から、増額・解約・借り換えのポイント、さらにファイナンシャルプランナー視点での注意点まで、幅広く丁寧に解説します。利用を検討中の方、すでに契約している方の見直し検討にもお役立てください。
東北銀行は岩手県盛岡市に本店を構え、地域経済を支える地方銀行です。地域に根ざした営業基盤を持ちながら、個人向けローン商品にも注力しています。カードローン「すいっち」は、個人を対象とした無担保・保証人不要のカードローン商品で、Web完結申し込みやコンビニATM利用にも対応し、利用の自由度と利便性を重視した設計が特徴です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象年齢 | 満20歳以上66歳以下 |
| 対象居住地域 | 東北銀行営業区域内(東京支店を除く) |
| 保証会社 | 株式会社オリエントコーポレーション |
| 担保・保証人 | 不要 |
| 利用目的 | 自由(事業資金を除く) |
| 契約期間 | 1年間(自動更新) |
| 返済日 | 毎月5日(銀行休業日の場合は翌営業日) |
| 返済方法 | 約定返済(口座自動引き落とし)、ATMでの任意返済 |
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「近くの銀行で、条件が分かりやすく、かつ利用しやすい」カードローンを求める東北地方在住・勤務者にとって、有力な選択肢となる可能性があります。
次に、金利・限度額についてもう少し詳しく見ていきましょう。
東北銀行カードローン「すいっち」の金利は、契約方法や審査結果によって異なります。
| 契約方法 | 金利(実質年率) |
|---|---|
| Web完結契約 | 年3.9%〜13.0% |
| 店頭契約 | 年4.4%〜13.5% |
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借入れ限度額は10万円〜1,000万円で、使途は自由(ただし事業資金を除く)です。
Web契約なら店頭契約より各金利帯が一律0.5%優遇される仕組みで、利便性とコスト面の両方でメリットがあります。
東北銀行カードローン「すいっち」は、同行ATMのほか、下記のような提携先ATMでも借り入れ・任意返済が可能です。
利用するATMの種類や時間帯に応じて、所定のATM利用手数料が発生する場合があります。
東北銀行のカードローン「すいっち」には、申し込み方法として「Web完結型(来店不要)」および「来店型(窓口・店頭申込)」の2種類から選択できます。
ここでは、東北銀行カードローンの申し込み条件、申し込み時の必要書類、申し込み手続きの流れについて解説します。
東北銀行のカードローン「すいっち」の申込条件については以下のとおりです。
また、収入条件については公式サイトに明確な記載がされていませんが、一般的な銀行カードローンと同様に、年齢満20歳以上・安定継続収入を有する方という条件になるといえるでしょう。
東北銀行カードローン「すいっち」では、申し込みの際に下記書類の提出を求められます。
Web完結型の場合はWebでアップロード、来店型の場合は来店のうえ必要書類を提出する形となっています。
続いて、東北銀行カードローン「すいっち」の申し込み手続きの流れをそれぞれ見ていきましょう。
Web完結型の流れ
| 1.Webで審査申込 |
| ↓ |
| 2.本申込受付のメール受領 → 必要書類をWebアップロード |
| ↓ |
| 3.申込内容の確認電話に対応 → メールで回答 |
| ↓ |
| 4.Webで契約手続き → ローン実行・利用開始 |
なお、Web完結型の場合、融資が可能となった際、本人確認のためマイナンバーカードが必要となります。
来店型の流れ
| 1.Webで仮審査申込 |
| ↓ |
| 2.仮審査後、審査結果と必要書類の連絡 |
| ↓ |
| 3.来店して確認書類を提出 → 正式申込 |
| ↓ |
| 4.本審査 → ローン実行・利用開始 |
東北銀行のカードローンは、来店型とWeb完結型、どちらの申し込みタイプを選んでも仮審査はWebからの申請となります。確認書類の提出の際にWeb完結型を選ぶことで、時間・手間を削減できます。
ここからは、東北銀行カードローン「すいっち」の借り入れ開始までの期間目安、審査で重視されるポイント、在籍確認について解説します。
審査では、主に「安定収入」「信用情報」「他社借入状況」が重視されます。
東北銀行カードローンの借り入れ開始までの目安については、公式に明記されていませんが、一般的な目安として1~2週間前後みておくと良いでしょう。
審査状況や書類提出のタイミングによっては、さらに時間を要する場合があります。
一般的にWeb申し込みに比べると、郵送や来店による申し込みの方が契約までにかかる日数が長くなる傾向があります。特に事情がない限り、Web申し込みを選択するとスムーズでしょう。
公式サイト上では、審査の具体的基準は明示されていません。ただし、「当行および保証会社(指定)にて所定の審査を行います」と案内があります。
一般的に銀行カードローンの審査では以下のような点が確認されると考えられます。
地域銀行のカードローンであるため、居住・勤務の「当行営業エリア内」という条件も、審査通過の前提となります。
東北銀行カードローンの「すいっち」公式サイトには、在籍確認に関する明確な記載はありません。
しかし、一般的に銀行カードローンの審査では、申込者が勤務先で実際に働いているかを確認するために在籍確認が行われる場合があります。
原則として在籍確認は「申込内容の確認」とは別の手続きで、銀行または保証会社の担当者が勤務先へ電話をかける形で行われます。
この際、カードローンに関する具体的な内容を本人以外に伝えることはなく、多くの場合は個人名での連絡など、プライバシーに配慮した対応が取られるケースが一般的です。
参考記事:カードローンは在籍確認が必要。在籍確認の仕組みと対処法を知っておこう
ここでは、東北銀行カードローンの「借入方法」「返済方法」「返済額の目安」「繰上げ返済」について解説します。
東北銀行カードローン「すいっち」では、契約後であれば専用ローンカードを使用し、ATMから借り入れできます。東北銀行ATMのほか、全国の提携金融機関やコンビニATM、ゆうちょ銀行のATMなどが利用可能です。
東北銀行カードローン「すいっち」の返済は、口座振替による自動引き落としが基本です。
約定返済日は、毎月5日(銀行休業日の場合は翌営業日)となっており、指定した普通預金口座から自動で引き落とされるため、返済忘れの心配がありません。
また約定返済のほか、ATMから任意に返済することも可能です。返済日に関係なく、好きなタイミングで追加返済が行えます。
東北銀行カードローン「すいっち」の毎月の約定返済額は、利用残高に応じて決まります。
| 借入残高 | 約定返済額(月額) |
|---|---|
| 50万円以下 | 5,000円 |
| 50万円超100万円以下 | 10,000円 |
| 100万円超200万円以下 | 30,000円 |
| 200万円超300万円以下 | 40,000円 |
| 300万円超400万円以下 | 50,000円 |
| 400万円超500万円以下 | 70,000円 |
| 500万円超600万円以下 | 80,000円 |
| 600万円超700万円以下 | 90,000円 |
| 700万円超800万円以下 | 100,000円 |
| 800万円超900万円以下 | 110,000円 |
| 900万円超1,000万円以下 | 120,000円 |
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上記のように、残高が増えるほど月々の返済額も増加するため、返済負担を見越した借入計画が重要です。
東北銀行カードローン「すいっち」では繰上げ返済にかかる手数料は無料で、提携ATMや窓口からいつでも返済可能です。(ATMの利用手数料は発生する場合があります)
早期返済により利息総額が減り、金利負担を軽減できる点が大きなメリットです。
資金に余裕があるときに通常より多めに返済することで、元金を早く減らすことができ、利息負担の軽減や返済期間の短縮につながります。
ただし、繰上げ返済を行った月も通常どおり約定返済は行われます。無理のない返済計画を立てることが大切です。
参考記事:節約効果抜群!ローン繰上げ返済のメリットを知っておこう
続いて、東北銀行カードローン「すいっち」の増額・解約・借り換えについて見ていきましょう。
東北銀行のカードローン「すいっち」は、契約後に利用限度額の引き上げ(増額)について公式サイトには明確な記載はされていません。しかしながら、借入残高のスライド返済表や融資限度額の設定から、増額申請が可能なことは想定されます。
一般的に増額時には、契約後の利用状況・返済実績・収入変動・他社借入状況などが判断材料となる可能性が高いため、返済状況が良好でない場合や収入が減少している場合には申請がとおりにくくなります。
増額を検討する場合は、「増額申請の条件」「収入証明の再提示」「返済状況の良好さ」を準備しておくことが有効です。また、利用実績や収入変動が確認され、収入証明書類の再提出を求められる場合があります。
計画的な返済が継続できていなければ増額は認められないため、日々の返済履歴を丁寧に積み重ねることが大切です。
東北銀行カードローン「すいっち」では、取引規定で「借主は、いつでも銀行所定の書面により解約を申し出ることができる」と定められています。一方で、解約した場合には、ただちに債務全額を弁済することが求められています。
このため、実際に解約する際は、まず借入残高を全額返済し、銀行窓口で所定の解約手続きを行うことで契約終了となります。
なお、契約終了後は、ローンカードの返却が必要となります。解約後でも再申し込みは可能ですが、新規契約として審査が改めて行われるため、契約時の条件・審査状況が変わっていないか確認が必要です。
参考記事:カードローンの返済で最後に残った端数はどうなる?取扱いや返済方法について解説
東北銀行のカードローン「すいっち」の公式サイトには借り換え専用との明示はありません。ただし、他社ローンの返済資金としてカードローン「すいっち」を新規契約して利用することは可能です。
特に、金利が高めの借り入れを抱えている場合には、借り換えによって金利負担が軽減できる可能性があります。ただし、借り換え目的でも新規契約と同様の審査が行われるため、「返済実績」「他社借入」「収入状況」に問題があると契約が難しくなる点に注意が必要です。
ここでは、東北銀行カードローン「すいっち」を選ぶメリットとデメリットについて解説します。
東北銀行のカードローン「すいっち」はWeb完結型の申し込みに対応しており、24時間・365日いつでも申し込み可能です。契約後もATMを活用して借り入れ・随時返済が可能であるため、手続きの手間が少ないのも特徴です。
ただし、契約にあたって口座開設等の手続きが必要となる場合もあるため、公式サイトの注意事項をよく確認しておくことをおすすめします。
限度額が最大1,000万円という幅を備えており、少額のもしもの備えだけでなく、教育資金・リフォーム費用・他社ローンの借り換えなど、まとまった資金が必要な場面にも対応可能です。
ただし、実際に1,000万円を借りられるかどうかは審査・返済能力・他社借入状況などによって左右されるため、限度額まで借りられると過信しないようにしましょう。
東北銀行のカードローン「すいっち」の商品案内には「担保・保証人 原則不要」と記載されており、資産を担保にしたくない方、保証人を立てにくい方にも利用しやすくなっています。
保証人・担保を準備する手間がない分、申し込みのハードルを低くする構造となっており、カードローンが初めてという方にも安心感があります。
東北銀行は東北地方を主な営業エリアとする地方銀行であり、地域に密着した取引基盤を持っています。Web申込後でも、最寄り支店での相談や資金計画の見直しが可能である点は、ネット銀行にはない安心感といえるでしょう。
東北銀行のカードローン「すいっち」公式サイトのWeb申込注意事項には「ご自宅または勤務先の住所が当行の営業エリア(東京支店を除く)に該当するお客さまに限ります」と明記されています。そのため、東北地方以外に居住・勤務している方は申し込みができないという制約があります。
転勤や住居移転の可能性がある方は、契約後の継続性も含めて慎重に検討する必要があります。
返済期日は「毎月5日(銀行休業日の場合は翌営業日)」と固定されており、ほかの支出サイクルや給与振込日と合わない場合には口座の残高不足や支払いに支障が出るおそれが高まります。返済日をほかの日に変更できないため、家計の流れと返済スケジュールを整えておくことが大切です。
東北銀行のカードローン「すいっち」公式サイトのWeb申込時の注意事項には「当行に普通預金口座をお持ちでないお客さまも申込みできますが、ご融資契約の前に店頭にて口座開設の手続きをお願いいたします」という記載があります。
そのため、他行主取引の方や口座開設の手間を省きたい方にはややハードルを感じるかもしれません。
ただし、口座を持つことで返済引き落としや残高管理が一本化できるというメリットもあります。
カードローンを利用する際、最も大切なのは「必要なときに、必要な分だけ借りる」ことです。借入枠が大きいだけに、「少し余裕があるから」と借入額を膨らませたり、返済額の増加を軽視したりすると、家計全体に影響が出る可能性があります。
ここではファイナンシャルプランナー視点から、東北銀行カードローン「すいっち」と賢く付きあうためのポイントを押さえていきましょう。
例えば、最大1,000万円という借入枠が提示されていると、「せっかくだからたくさん借りておこう」という心理が働きがちです。しかし、限度額いっぱいまで利用することは、月々の返済負担を大きくし、少しの収入減や支出増でも返済が苦しくなる可能性があります。
家計の収支を見直し、「毎月返せる金額か」「返済に余力があるか」などを基準に借入額を決定するのが賢明です。
また、カードローンは借入残高が増えるほど返済期間が長くなり、利息総額が膨らむ可能性もあります。必要に応じて繰上げ返済を活用し、元金を早く減らすことも視野に入れると良いでしょう。
引き落とし口座の残高管理や返済日までのスケジュール確認は徹底しましょう。
特に東北銀行のカードローン「すいっち」において返済日は毎月5日固定であるため、給与振込日・その他支出のタイミングとのズレがある場合は残高不足に留意し、口座に確実な資金を入れておく必要があります。
カードローン利用にあたっては、「返済額が家計収入に占める比率」を把握することが重要です。例えば、毎月返済額が5,000円でも、家計収支にゆとりがない場合、ほかの支出(教育費・老後資金・緊急支出)に影響が出る可能性があります。
「返済後でも十分生活できる余裕があるか」「ほかの支出に影響を与えず継続可能か」まで含めてシミュレーションをしておきましょう。
さらに、余裕があるときには任意返済を活用して元金を速やかに減らし、利息総額を抑えることも検討に値します。
東北銀行のカードローン「すいっち」は、地域銀行ならではの安心感と、使いやすさ・利便性を兼ね備えた設計となっています。「担保・保証人不要」「Web申込・来店不要」「最大1,000万円という幅の借入可能性」という仕様は、いざという時の頼れる選択肢といえるでしょう。
ただし、どれだけ条件が良くとも、カードローンは借りて返すという前提を忘れてはいけません。借り過ぎ・返済管理の不徹底・家計バランスの崩れ…こうしたリスクを軽視すると、後々大きな負担となります。
「必要なときに、必要な分だけ」を意識して、計画的に付き合っていくことが大切です。
※本記事は、2025年10月26日時点の情報をもとに執筆しています。
出典:東北銀行カードローン「すいっち」
https://www.tohoku-bank.co.jp/personal/loan/card/

自身の病気がきっかけでFPに興味を持ち、航空会社で総合職として働きながらCFP資格を取得。しかし、資格を活かせないまま数年が経ち悩んでいたところ、育休中にFPサテライトと出会う。ボランティアとしてお金にまつわる記事の執筆、監修を行ったことをきっかけに育休中にFP1級を取得。
現在は2児の母として仕事と育児に励みながら、将来子ども向け金融教育ができるよう経験を積んでいる。

2021年1月よりWebライターとして独立。大手生命保険会社の勤務経験や子育て経験などを生かしながら、おもにSEO記事の執筆活動を行う。金融ジャンルの記事執筆に携わるなかで出会ったFPに魅力を感じ、AFPまで取得。現在は独立系FPとして執筆業務をはじめ幅広く活動中。得意ジャンルは金融、保険、住宅、子育て。オンライン学習コミュニティにて、Webライティング講座のメンターも経験。プライベートでは4児の母。
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