第 211 回

「銀行カードローンを利用したいけれど、ローンカードや契約書類が自宅に届き、家族に知られるのは避けたい」と考える人もいるでしょう。
銀行カードローンには、Web完結やカードレスに対応し、契約時の郵送物を避けられる商品があります。ただし、ローン契約時に郵送物がなくても、新たな普通預金口座の開設に伴ってキャッシュカードが届く場合や、本人確認方法によって郵送が必要になる場合があります。
この記事では、郵送物なしで利用できる銀行カードローン7社の条件を比較し、申し込み前の確認ポイントや契約後に書類が届くケース、周囲に知られる可能性と対策を解説します。
銀行カードローンのなかには、契約書類やローンカードなどを郵送せずに利用できる商品があります。
まずは、銀行カードローンで届く可能性がある郵送物と、郵送物なしで利用できる仕組みを確認しましょう。
銀行カードローンでは、申し込みから契約後の利用にかけて、次のような郵送物が自宅に届く場合があります。
また、銀行によっては、カードローンの利用に普通預金口座が必要です。新たに口座を開設する必要がある場合、ローン契約とは別にキャッシュカードなどが郵送されることもあります。
ただし、これらすべてが届くわけではなく、商品や契約方法などによって郵送物の有無が異なります。
銀行カードローンで契約時の郵送物を避けられる仕組みには、主に次のようなものがあります。
また、本人確認の方法によっても、郵送物の有無が異なります。
たとえば、マイナンバーカードの電子証明書などを利用してオンラインで本人確認が完結する方法がある一方、現住所あての郵送物を利用して本人確認をおこなう方法もあります。
そのため、Web完結やカードレスに対応していても、本人確認方法によっては郵送物が発生する場合があります。郵送物なしで利用できるかは、口座開設や本人確認の条件も含めて確認することが大切です。
銀行カードローンには、Web完結やカードレスでの契約により、契約書類やローンカードの郵送を避けられる商品があります。
ただし、郵送物なしとなる条件は銀行によって異なります。普通預金口座の新規開設を含めて郵送物を避けられる商品がある一方、すでに口座を持っていることや、所定の本人確認方法を利用することが条件となる商品もあります。
ここでは、郵送物なしで利用できる契約方法がある銀行カードローン7社を、次の3つに分類して比較します。
なお、本記事でいう「郵送物なし」は、主に通常の申込・契約手続きでローンカードや契約書類などの郵送を避けられることを指します。契約後の取引状況によっては、別途書類などが届く場合があります。
【郵送物なしで利用できる条件】
| 分類 | 銀行カードローン | ローン契約時の郵送物 | 普通預金口座・新規開設時の郵送物 |
|---|---|---|---|
| A | みんなの銀行 | 契約書類・ローンカードの郵送なし | 口座が必要。通帳・キャッシュカードの発行なし |
| B | 三井住友銀行 | カードレス契約またはローン契約機での契約ならなし | 口座開設不要 |
| B | 三菱UFJ銀行「バンクイック」 | カードレス契約なら原則なし | 口座開設不要 |
| B | ドコモSMTBネット銀行 | ローン専用カード・契約書類の通常郵送なし | 口座が必要。本人確認方法によって郵送物の有無が異なる |
| C | みずほ銀行 | Web契約なら原則なし | 口座が必要。新規開設時はキャッシュカードが郵送される |
| C | PayPay銀行 | ローン関連の契約書類・専用カードの郵送なし | 口座が必要。新規開設時はキャッシュカードが郵送される |
| C | セブン銀行 | アプリ契約なら契約書類の郵送なし | 口座が必要。新規開設時はキャッシュカードが郵送される |
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みんなの銀行のローンは、申し込みから契約、借り入れまでスマートフォンのアプリで完結する商品です。
ローン専用カードや紙の契約書類は発行されず、取引明細もアプリで確認できます。また、普通預金口座のキャッシュカードや通帳も発行されないため、新規口座開設時のカード郵送もありません。
借り入れは、アプリ上でローン口座から普通預金口座へ資金を移動する方法でおこないます。現金が必要な場合は、セブン銀行ATMでスマートフォンを使って引き出すことができます。
新規口座開設から通常のローン契約まで、カードや書類の郵送を避けたい人にとって比較対象となる商品です。
次の3社は、カードレス契約の選択や所定の本人確認方法など、条件を満たすことで通常の契約時の郵送物を避けられます。
三井住友銀行カードローンは、普通預金口座を持っていなくても申し込みができ、カードレス契約またはローン契約機での契約手続きによって、契約時の郵送物を避けられます。
カードレスを選択した場合、借り入れや返済はカードローンアプリやSMBCダイレクトでおこないます。ただし、ATMからカードローン口座を直接利用することはできません。ATMでの借り入れを希望する場合は、ローン契約機で契約し、その場でローン専用カードを受け取る方法もあります。
一方、すでに三井住友銀行の普通預金口座を持っている人は、カードレスを選択できませんが、手元のキャッシュカードで借り入れや返済ができ、新たなローン専用カードの発行は不要です。
普通預金口座の有無や希望する借入方法に応じて、契約方法を選びましょう。
三菱UFJ銀行の「バンクイック」は、普通預金口座を開設せずに利用できる銀行カードローンです。申込時にカードレスを選択すると、原則として自宅や勤務先への書類の送付はありません。
ただし、カードレス契約にはマイナンバーカードを利用したIC認証が必要です。対応する本人確認書類やスマートフォンを用意できない場合は、カードレスで申し込めない可能性があります。
カードレス契約での借入方法は、本人名義の銀行口座への振り込みです。ATMからローン口座を直接利用することはできません。
また、カードレスであっても取引内容によっては郵送物が発生する場合があるため、気になる人は事前に確認するとよいでしょう。
三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」の解説記事はこちら
ドコモSMTBネット銀行のカードローンは、ローン専用カードの発行がなく、契約完了のお知らせや取引内容をメール・Webで確認できる商品です。
利用には普通預金口座が必要ですが、カードローンと同時に開設することもできます。
このとき、マイナンバーカードの読み取りによる本人確認では、口座開設時の送付物がない一方で、それ以外の方法で本人確認を実施した場合は、仮ログインパスワードが簡易書留で郵送されます。郵送物を避けたい場合は、マイナンバーカード読み取りにて本人確認をおこないましょう。
借り入れはアプリやWebのほか、キャッシュカードまたは「アプリでATM」によるATM直接取引にも対応しています。カードを持たずにATMを利用したい人も、比較対象となる商品です。
次の3社は、通常のローン契約時には郵送物を避けられますが、新たに普通預金口座を開設する場合はキャッシュカードが郵送されます。
みずほ銀行カードローンは、インターネットから申し込むことで、原則として契約時の郵送物を避けることができます。ローン専用カードを新たに発行する必要はなく、みずほ銀行のキャッシュカードを利用する仕組みです。
ただし、利用にはみずほ銀行の普通預金口座が必要です。口座を持っていない人はカードローンと同時に口座開設を申し込めますが、後日キャッシュカードが郵送されます。
すでにみずほ銀行の口座を持っている人は、郵送物なしのカードローンとして検討対象となる商品です。
PayPay銀行カードローンは、ローン専用カードの発行がなく、契約時にローン関連の書類などが自宅へ郵送されない商品です。ただし、カードローンの利用にはPayPay銀行の普通預金口座が必要で、新規口座開設時にはキャッシュカードが郵送されます。
借り入れは、Webやアプリから普通預金口座へ入金する方法のほか、キャッシュカードを利用して提携ATMから直接現金を借り入れる方法があります。また、所定の条件を満たせば、キャッシュカード到着前でも、スマートフォンを使ってATMで現金を借り入れられる「スマホATM」も利用可能です。
スマホATMを利用できても、キャッシュカードの郵送がなくなるわけではないため、郵送物を避けたい人は注意が必要です。
セブン銀行カードローンは、「Myセブン銀行」アプリから申し込み、契約まで完結できる商品です。ローン契約に伴う書類の郵送はなく、アプリを使えばキャッシュカードなしでセブン銀行ATMから借り入れや任意返済ができます。
ただし、カードローンの利用にはセブン銀行の普通預金口座が必要で、新規口座開設時には簡易書留郵便にてキャッシュカードが送付されます。
そのため、すでにセブン銀行の口座を持っている人はローン契約時の郵送物を避けられますが、新規口座開設から郵送物なしで利用することはできません。
また、契約後も返済が遅れた場合には、圧着はがきや書面などで連絡されることがあるため注意しましょう。
銀行カードローンに「郵送物なし」と記載されていても、申込条件によっては郵送物が発生する場合があります。
郵送物を避けたい場合は、商品自体の対応状況だけでなく、普通預金口座の有無や申込方法も重要です。
申し込む前に、次の3つのポイントを確認しましょう。
銀行カードローンには、普通預金口座を持っていなくても申し込める商品と、利用する銀行の普通預金口座が必要な商品があります。
普通預金口座が必要な場合、すでに口座を持っていれば、新たに口座を開設する必要はありません。一方、口座を持っていない人は、カードローンの申し込みとあわせて口座開設が必要になることがあります。
まずは各銀行の申込条件を確認し、現在持っている口座を利用できるか、新たな口座開設が必要かを判断しましょう。
普通預金口座を新規開設する場合、ローン専用カードを使わずに借り入れできる場合でも、普通預金口座のキャッシュカードが発行・郵送されることがあります。
銀行によっては、口座開設時にキャッシュカードが必ず発行される一方、カードを発行せずに口座を利用できる場合もあります。
このように、ローン専用カードと普通預金のキャッシュカードでは取り扱いが異なります。
口座開設時の案内や公式FAQで、キャッシュカードの発行・郵送の有無と受取方法を確認しましょう。
カードレス対応の商品でも、カードレスを選択できる条件や借入方法は銀行によって異なります。振り込みでの借り入れに限られる商品もあるため、ATMを利用したい場合は注意が必要です。
また、本人確認の方法によっても郵送物の有無が変わります。マイナンバーカードの電子証明書や本人確認書類のICチップなどを利用し、オンラインで本人確認が完結する方法がある一方、本人限定受取郵便などを利用する方法もあります。
申込手順で、カードレス契約に必要な条件や、利用できる本人確認方法・書類を確認しましょう。
郵送物なしで契約できる銀行カードローンでも、利用方法や契約後の状況によっては、自宅に書類などが届く場合があります。
ここでは、契約時の郵送物を避けられる商品でも、郵送が発生する主なケースを解説します。
カードレスに対応した銀行カードローンでも、ローン専用カードの発行を希望すると、自宅にカードが郵送される場合があります。
カードの受取方法は銀行によって異なり、郵送のほか、店頭や専用の契約機などで受け取れる商品もあります。
また、利用明細書をWeb上で確認できる商品でも、紙の明細書の郵送を希望した場合や、電子交付の手続きが完了していない場合などには、書類が郵送されることがあります。
郵送物を避けたい場合は、ローンカードの受取方法に加え、契約書類や利用明細書が電子交付になっているかも確認しましょう。
契約時に郵送物がない銀行カードローンでも、利用開始後に銀行から重要な案内や個別の連絡が必要となり、書類が郵送されることがあります。
たとえば、返済期日までに入金が確認できない場合は、電話やメール、SMSのほか、はがきや書面で連絡が届くこともあります。
ただし、郵送物の有無や連絡方法は銀行や利用状況によって異なります。
申し込み前に、各銀行の公式サイトやFAQで、契約後に郵送物が発生する条件も確認しておきましょう。
銀行カードローンを郵送物なしで利用できても、家族や勤務先などに借り入れを知られる可能性がなくなるわけではありません。
銀行口座の入出金履歴やスマートフォンの通知、勤務先への電話連絡など、郵送物以外にも借り入れを知られるきっかけがあります。
ここでは、カードローンの利用を周囲に知られる主なケースと、事前にできる対策を解説します。
銀行口座の入出金履歴から、カードローンの利用を知られる可能性があります。
たとえば、借入金が普通預金口座に振り込まれたり、毎月の返済額が口座から引き落とされたりすると、その取引が履歴に残ります。家族が通帳やインターネットバンキングの履歴を確認できる場合、普段と異なる入出金から借り入れに気づかれることがあります。
口座の入出金履歴が気になる場合は、普通預金口座の開設が不要で、ATMから直接借り入れできる商品も選択肢になります。ただし、借入方法によっても取引記録は残るため、返済方法や利用口座の管理もあわせて確認することが大切です。
また、家計簿アプリなどで口座情報を共有している場合は、連携先に取引履歴が反映される可能性にも注意しましょう。
銀行からの電話やメール、SMS、アプリの通知などをきっかけに、カードローンの利用を知られることもあります。
たとえば、家族が近くにいるときに銀行から電話がかかってきたり、スマートフォンのロック画面にローン関連の通知が表示されたりするケースです。
通知が気になる場合は、申し込み前に銀行からの連絡方法を確認し、Web上で取引内容を確認できる商品などを検討するとよいでしょう。ただし、重要な連絡まで停止できるとは限りません。
また、スマートフォンのロック画面に通知内容を表示しない設定にするなど、端末のプライバシー設定を見直すことも有効です。銀行からの重要な案内を見逃さないよう、メールやアプリの確認は継続しましょう。
カードローンの審査では、申込者が申告した勤務先で働いているかを確認するため、在籍確認がおこなわれます。
在籍確認の方法は金融機関によって異なり、勤務先に電話をかける場合もあれば、書類などで確認する場合もあります。
勤務先への電話連絡を避けたい場合は、電話での在籍確認を原則おこなわない商品や、書類による確認に対応している商品を検討するとよいでしょう。
ただし、原則として電話連絡がない商品でも、審査状況によっては勤務先への電話が必要になる場合があります。申し込み前に、各銀行の公式サイトやFAQで確認しておきましょう。
ローン専用カードやATMの利用明細を見られることも、借り入れを知られるきっかけになります。
たとえば、財布の中にあるローンカードを見られたり、ATMで発行された利用明細票を家族が目にしたりするケースです。明細票には、取引内容や借入残高などが記載される場合もあります。
ローンカードを持ちたくない場合は、カードレス契約に対応した商品が選択肢になります。ATMでの借り入れも希望するなら、スマートフォンを使って取引できる「スマホATM」への対応状況も確認しましょう。
また、明細票を見られることが気になる場合は、Web明細に対応した商品を検討するとよいでしょう。ただし、Web明細に対応していても、ATM利用時に紙の明細票が発行される場合があるため、取引時の発行方法も確認が必要です。
家族や勤務先などにカードローンの利用を知られる可能性を抑えたい場合は、銀行カードローンだけでなく、消費者金融のカードローンも選択肢になります。
消費者金融にも、Web完結やカードレスに対応し、契約時の郵送物や勤務先への電話連絡を原則おこなわない商品があります。
ただし、連絡方法や郵送物の条件は金融機関によって異なり、周囲に知られないことが保証されるわけではありません。
消費者金融を検討する場合は、郵送物や電話連絡の有無だけでなく、金利や返済総額、借入条件なども比較することが大切です。
銀行カードローンには、カードレス契約やWeb明細により、契約時の郵送物を避けられる商品があります。ただし、Web完結でも郵送物がなくなるとは限りません。新規口座開設時のキャッシュカードにも注意が必要です。
申し込み前に、普通預金口座の要否、口座開設時の郵送物、カードレス契約・オンライン本人確認の条件を確認しましょう。
また、郵送物がなくても、口座の入出金履歴やスマートフォンの通知、ATMの利用明細などから周囲に借り入れの事実を知られる可能性があります。
郵送物の有無だけで判断せず、借入・返済方法や返済負担も比較して、自分に合った商品を選びましょう。

2021年1月よりWebライターとして独立。大手生命保険会社の勤務経験や子育て経験などを生かしながら、おもにSEO記事の執筆活動を行う。金融ジャンルの記事執筆に携わるなかで出会ったFPに魅力を感じ、現在は独立系FPとして執筆業務をはじめ幅広く活動中。得意ジャンルは金融、保険、住宅、子育て。オンライン学習コミュニティにて、Webライティング講座のメンターも経験。プライベートでは4児の母。

金融商品を販売しない中立的なFPの無限の可能性に魅力を感じ、22歳までにCFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士を取得。
また、FPの活躍の幅を広げるためには「個人がお客様」という考えを変える必要があると感じ、法人との事業提携や財務コンサルティング等でFPが活躍できると信じ、中小企業診断士の勉強を経て21歳の時に一次試験合格を果たす。
FPの可能性を金融業界で留めないために、「一人でも多くの人の人生をより豊かに」というビジョンを掲げ、FPという職業の既成概念を変えるために思いを伝え続ける。
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