第 85 回
大学受験に必要な費用とその対策は?教育ローンや奨学金についてリサーチしよう
受験生の親御さんにとって1番気になること、それはやはり教育資金ですよね。
特に大学受験においては、入学後の学費はもちろん、合格するまでの受験費用がどれくらいかかるのか不安に感じている方も多いのではないでしょうか?
受験に直接関係する費用から交通費・宿泊費など、その前後にも様々な費用がかかります。
ここでは、大学受験にまつわる費用とその対策について説明していきます。
大学受験「前」にかかる費用
予備校の学費・模試の費用・受験料などがあります。
予備校の学費は、入学金や授業料などを含めて年間50万円〜80万円程かかります。
受験料は国立と私立の場合、また私立の中でも異なりますが、1回の受験につき2~5万円程かかります。
大学受験「中」にかかる費用
受験当日の交通費、また遠方からの受験の場合には宿泊費がかかる場合もあります。
電車や飛行機など利用する交通機関によってかかる費用は変わります。
受験シーズンの都心の宿泊費は高額になる傾向がありますので、注意が必要です。
大学受験「後」にかかる費用
合格すれば次は入学準備に入りますが、通う学校や学部によって入学金や授業料などにかなりの差があります。
4年間私立大学に通うことになると、その学費は350万円前後〜2000万円以上と大きな差が出ます。
ひとり暮らしを始める場合には、その金額も考慮しなければなりません。
大学受験の費用を工面するには
ご覧いただいたように、大学受験にはさまざまな費用がかかってきます。
手元に大学受験の費用に使える資金がない場合はどのように備えたらよいのでしょうか。
国の教育ローン
日本政策金融公庫と呼ばれる国の機関が行っています。
融資額は1人あたり最大350万円までですが、金利については一般のローンと比較すると低めとなっています。
審査には最低2週間ほどの時間がかかり、長いと1ヶ月以上の時間がかかってしまう場合もあります。
民間の教育ローン
銀行や信用金庫などが取り扱っています。
国の教育ローンと同様に、受験費用に利用することも可能です。
国の教育ローンに比べて金利は高めの設定となっていますが、審査が早いため、国の教育ローンよりも借り入れが早くできる可能性が高くなります。
カードローンと受験費用
「すぐにお金が必要なのに教育ローンの審査が間に合わない!」という場合には、目的自由に利用できるカードローンを検討してみても良いでしょう。最短で当日融資が可能な場合もあり、スピーディーに借り入れができます。
ただし、カードローンは金利が高いのがデメリットです。
比較的短期間で返済できる場合や、受験料だけ借りたい場合など、少額借り入れの利用に向いています。
いざというときのためにリサーチを
わが子の成長はあっという間です。
子供が大学進学すれば、予想以上に多くのお金が必要になるかもしれません。
まとまった教育費用がいざ必要になった時に慌てないよう、さまざまな制度をリサーチしておくことが大切です。
親として子どもの将来への希望をかなえてあげられるように、事前準備をしておきましょう。
執筆日2023年3月25日
監修日2023年3月28日
長く教材制作会社にて、校正や原稿作成など、お金とはほとんど縁のない世界で仕事をしていたが、数年後にやってくる夫の定年退職を機に、一念発起。
二人の子供たちに背中を押され、FP資格取得に向けて勉強を開始し、無事合格を果たすことができた。
FPとしてのステップアップを目指そうと考えていたところに、FPSの求人と出会い、即応募。そして、現在に至る。
FP(金融)業界の現状を知り、お客様との利益相反を一度も起こしたくないという思いから、2022年にFPサテライト株式会社入社。
個人のお客様だけでなく、法人向けのコンサルティングにも対応するために、中小企業診断士の勉強を経て2021年度に一次試験合格を果たす。
個人、法人両方のコンサルティングを中立的な視点からサポートすることを心掛けている。