有料道路や高速道路の料金所を、キャッシュレスでスムーズに通行できる便利なETCカード。

クレジットカードの付帯サービスのひとつですが、万が一クレジットカードの支払いを延滞してしまったり、利用停止になってしまったりしたとき、そのまま使用できるのでしょうか？

今回は、クレジットカードの延滞・利用停止とETCカードとの関係性を、解説していきたいと思います。

ETCカードの発行方法は？

ETCカードには、クレジットカード会社が発行している「ETC専用カード」と、高速道路会社6社が共同で発行している「ETCパーソナルカード」があります。ETC専用カードは、クレジットカードの追加カードとして発行されます。
そのため、ETC専用カードの申し込み時には、クレジットカード会社にて所定の審査があります。
一方、ETCパーソナルカードではETCカードのみを発行することが可能です。ですが、発行時にデポジット（預り金）として通常利用料金の4倍のお金を預ける必要があり、さらに年会費1,257円（税込）が必要となる点に注意しましょう。

ETCカードを使用するときの注意点

ETCカードを使用するうえで気を付けるべきことはたったひとつ！
それは「有効期限」です。

先述の通り、ETCカードは主にクレジットカードの追加発行型カードとして普及しています。

ETCカードの有効期限は、元になるクレジットカードの有効期限と同じであることがほとんどです。
元となるクレジットカードの有効期限が切れていると、ETCカードも使えないためゲートを通過できません。

ETCカードの有効期限がクレジットカードの有効期限と異なる場合は、ETCカードが期限切れであれば、当然ETCゲートを通過する事はできません。

クレジットカードを更新するとETCカードも同時に更新されますが、一定期間利用のなかったETCカードは自動更新が行われないケースもあります。

ETCカードの有効期限が切れている場合には、ETC車載器が有効期限切れを警告してくれますが、クレジットカードの有効期限を含め、自分で確認する習慣をつけましょう。

クレジットカードの支払いを延滞したり限度額を超過したりしてもETCは利用できる

ETC車載器が読み取るのはETCカードの有効期限のみです。
そのため、クレジットカードの支払いを延滞していたり利用限度額を超過したりしていても、ETCカード自体の有効期限さえ切れていなければ使用できます。

ETCカード利用時には「有効期限」のチェックしかしないためです。

元となるクレジットカードの延滞や限度額の超過によって、ETCカードが使えずに開閉バーを通過できなくなると、事故が大幅に増加し安全な走行ができなくなります。
そのため、ETCカードはクレジットカードの状態に関わらず、有効期限さえ切れていなければ問題なく利用することができるのです。
ただし、返済が滞ってクレジットカードが利用停止になってしまった場合、カード会社によってはETCカードの利用も止められてしまう場合があるので、カードの利用停止時には注意が必要です。

ETCカード利用時はクレジットカードの支払いや期限も確認しよう

クレジットカードの支払い延滞や限度額超過時にETCカードが使用できなくなることはありませんが、クレジットカードの延滞を解消しないままETCカードを使用し続ければ、クレジットカード会社へのあなたの信用が著しく低下することになります。

ETCカードを作ったら、有効期限のチェックはもちろんですが、クレジットカードの延滞にも気を付けておくことが大切ですね。

執筆日2023年3月26日
監修日2023年5月14日