第 109 回
ふるさと納税はクレジットカード決済がお得?メリットと注意点を解説
地域の特産品などの返礼品が貰え、税金が控除される「ふるさと納税」制度。
この制度を通じて、応援したい自治体に寄付をされた経験のある方も多いのではないでしょうか。
最近では、クレジットカード決済での寄付ができるようになったことで、より手軽に寄付ができるようになりました。
今回は、ふるさと納税をクレジットカード決済にするメリットと注意点をお伝えしたいと思います。
ふるさと納税とは?
ふるさと納税とは、自分の故郷や応援したい自治体に対して寄付をすることにより、自治体から返礼品を受け取ったり税金の還付や控除を受けたりすることができる制度です。
寄付した金額は確定申告をすることで年度内の所得税から還付され、翌年度の住民税から控除されます。
所得や家族構成によって異なりますが、寄付した金額から自己負担分(2,000円)を差し引いた金額が還付・控除されます。
ふるさと納税をクレジットカード決済にする2つのメリット
ふるさと納税をクレジットカードで決済するメリットをご紹介します。
クレジットカードのポイントがたまる
ふるさと納税の寄付金をクレジットカード決済にすると、普段のお買い物と同じくクレジットカード会社のポイントが貯まります。
ふるさと納税の寄付額が大きくなれば、クレジットカードのポイントも貯まりやすくなりますね。
手間がかからない
ふるさと納税の寄付方法は、クレジットカード決済の他、
- 自治体の窓口に出向く
- 現金書留
- 納付書での口座振込
- コンビニ払い
などの方法がありますが、わざわざ出向いて手続きしないといけないのは手間がかかりますし、時間も掛かりますよね。
ふるさと納税をクレジットカード決済にすると、納付手続きのための手間が省けてスピーディーに完了します。
ふるさと納税をクレジットカード決済にするときの4つの注意点
反面、注意しなければいけない点もあります。
寄付をする本人とクレジットカードの名義人に注意
原則的には、寄付をする本人と違う名義人のクレジットカードを利用することは認められていません。
もしご家族のカードを代理で利用してしまった場合などは、寄付先の自治体へ問い合わせてみましょう。
クレジットカード決済日の扱い
特に年末にふるさと納税を行う場合、クレジットカードの決済日や自治体での処理によっては年度内の処理に間に合わない可能性があります。
クレジットカードの決済日の扱いは自治体によって異なりますので、できるだけ余裕を持って行うことが望ましいですね。
対応していない自治体もある
一部の自治体ではふるさと納税のクレジットカード決済に未対応の場合があります。
そういった自治体でも、ふるさと納税の各種ポータルサイトを利用することで、クレジットカード決済が可能となる場合もあります。
ふるさと納税のクレジットカード決済手数料
ふるさと納税でクレジットカード決済をした場合の手数料を、寄付する本人が負担するのか自治体が負担するのかは、自治体によって異なります。
事前に自治体へ確認しておきましょう。
最適な支払い方法を選んで、ふるさと納税を利用しましよう
実質負担2,000円で様々な返礼品を受け取れるふるさと納税は、クレジットカード決済によりさらにお得に利用することができます。
ご自分の寄付額やライフスタイルに合わせて最適な支払い方法を選択し、ぜひ自治体を応援してくださいね。
執筆日2023年3月21日
監修日2023年4月11日
上海出身、東京都在住。上海の大学を卒業後、日系の広告代理店に9年間勤務。
2015年に来日、結婚をきっかけに家計管理を任され、日本の税制や保険などに興味を持ち始める。
お金の知識を豊富にしたく、世の中の複雑な経済の仕組みを知りたいため、FP2級を取得。今後はFP1級やCFPも目指している。
現在はインバウンド業界に従事しながら、FPとしても活動中。
大学卒業後、数年フリーターを経験。その後IT企業へ就職し、システム運用業務に従事。IT企業への就職と同時に始めた一人暮らしで、思い通りに貯蓄が増やせないことに悩んでいた時にFPについて知る。
その後、自身の保険相談や資産運用の相談を通じて、FPの持つ可能性と奥深さに興味を持ち2級FP技能士を取得する。2019年5月AFP認定。現在はIT企業に勤務する傍ら、どんな状況でもお金に振り回されない人生を歩むためのガイド役となるべく活動している。