車やバイクを運転するためには免許が必要です。
免許を取得するためには教習所に通わなければならず、まとまった費用が必要になります。学費を支払えるだけの資金が手元にない場合、教習所に通うための「運転免許ローン」を利用する方法があります。

教習所ローンの申し込み先

主に銀行・信販会社・大学生協の3つが申し込み先になります。

銀行

最も金利が低いですが、注意点があります。
まず、免許取得専用のローンはなく、フリーローンを利用することになります。また、自動車ローンの中で免許取得にも利用できる商品もあります。

申込対象に「安定かつ継続した収入が見込める方」とあり、審査が厳しい傾向にあります。免許取得は、高校生など若者が多いことを考えると利用は難しいかもしれませんが、普段から利用している銀行がある場合には確認してみるのもよいでしょう。

信販会社

最も金利は高いですが、免許取得専用のローンなので申し込みはスムーズです。教習所の窓口で申し込みができたり、今はネットからの申し込みが可能な商品もあります。普段クレジットカードを利用している場合は、便利かもしれません。

大学生協

大学生協の組合員が利用できます。
金利は銀行に比べれば低く9％くらいです。親権者や保護者が保証人になるケースがほとんどで、指定の教習所や合宿免許にしか利用できないなどの制約がある場合があります。

審査の準備

運転免許ローンはその名の通りローンですから、審査があります。
利用するのは学生が大半で、子育てが一段落して免許を取得する専業主婦の方もいるでしょう。

申込者本人に安定した収入がない場合も多いため、保証人が必要な場合が多く、学生であれば18歳以上でも保護者の同意が必要です。

利用条件はそれぞれの会社によって異なります。利用する前には必ず確認するようにしましょう。

また、審査には本人確認書類が必要になります。住民票やパスポートなど時間がかかるものは余裕を持って準備しましょう。

教習所ローン独特の返済

教習所の料金を一括して前借りして分割して支払う、という仕組みは他のローンと同じです。返済の必要があることは忘れてはいけません。

しかし、運転免許ローンには「スキップ払い」という返済方法があります。これは、最長6ヵ月以内で支払開始月を自由に選べるサービスです。その間は金利・手数料は据え置きになります。ただし「学生限定」とされていることが多いため注意が必要です。

スキップ払いを利用すれば、学生のうちに免許を取得し、働き出してから給料で返済することが可能になりますね。

利用する前に、しっかり検討を

自動車の免許取得にはまとまった費用が必要になります。お金を貯めてから取得するほうが良いかもしれませんが、仕事ですぐに免許が必要になるなど、早く免許が必要な方は「運転免許ローン」の利用を検討してみるのも良いでしょう。

ただし、利用するにはしっかり比較検討することが大切です。返済することも頭に入れておきましょう。

執筆日2023年3月23日
監修日2023年3月24日