第 187 回

クレジットカードの保険で大丈夫?クレカ付帯の海外旅行保険をチェックしよう

三上 諒子

クレジットカードの保険で大丈夫?クレカ付帯の海外旅行保険をチェックしよう

海外旅行の際、損害保険会社が販売する海外旅行保険を申し込むか悩んだ経験はありませんか?
申し込みをしない場合「クレジットカードについている保険があるから」と考えた方が多いのではないでしょうか。

実は付帯条件等によっては、カードを持っているだけでは保険が適用されない可能性もあるのです。まずご自身のカードの条件をよく確認してみましょう。

自動付帯か利用付帯か

もっとも重要なのが付帯条件です。自動付帯であれば問題ありませんが利用付帯の場合は要注意です。旅行費用の一部を該当のクレジットカードで払っていることが条件となります。

これをチェックしておかないと、あてにしていたクレジットカードの保険が全く適用されないといったこともあり得るのです。

旅行費用とは?

カード決済を利用する旅行費用というと、まず思いつくのはツアー代金の支払いですが、それ以外にも含まれる費用があります。
実は、自宅の最寄りから空港に向かう際の公共交通機関の利用料金も旅行費用の一部に含まれるのです。

利用付帯のクレジットカードの保険を利用する場合、旅行費用の支払いには該当のカードを優先して利用しておくようにしましょう。

補償内容は十分か?

クレジットカードの保険でも、傷害死亡補償については金額が大きいものも多いです。しかしそれ以外の部分こそ、万一のことが起きた後のご自身の生活にとって大切な補償ではないでしょうか。

チェックすべきは治療費用の補償額

クレジットカードの海外旅行保険では、ゴールドカード等であっても傷害・疾病治療費用が各々300万円程度であるのが一般的です。

もちろん腹痛や発熱で病院に行き、薬を貰うくらいであれば、十分でしょう。
しかし、脳梗塞や心筋梗塞等、重篤な病気を発症し手術や入院が必要になった場合はその限りではありません。

若いから、では安心できない。

例えば医療費の高いアメリカでは、盲腸の発症による入院、手術で総額300万円を超える請求を受けた事例も多くあります。
また、病気を発症しなくても、事故などでの突発的なケガによって入院や手術をする可能性も考えられます。

長時間のフライトによる体調への影響や、アクティビティへの参加等、通常の生活よりも危険に遭うリスクが高いことを念頭においておきましょう。

複数のクレジットカード会社の補償内容は合算できる!

複数のクレジットカードを保有している場合、死亡・後遺傷害以外であれば補償額を合算することが可能です。合算するといくらの補償になるのか事前に確認しておきましょう。

ここでももちろん、旅費の支払いの一部に利用したクレジットカード以外は自動付帯であることがポイントです。

無用な借金を負わないために

補償額を大きく超える医療費がかかれば、預貯金では補えず借金を抱えてしまう可能性もあるかもしれません。そうすればライフプランに大きな影響を及ぼし、人生が変わってしまうことになります。

無用な借金を負わないためにも、海外旅行に行く前にご自身の保険内容を確認してみてください。クレジットカードの補償内容に不安がある場合は、別途海外旅行保険に加入することも考えておきましょう。

執筆日2023年3月31日
監修日2023年5月12日

執筆者 三上 諒子 (みかみ・りょうこ)
ファイナンシャルプランナー
所属:FPサテライト株式会社

大阪市立大学商学部学士課程修了。学生時代にESG投資の有効性に関する研究を行う。主にESG・サステナビリティ領域の業務に従事、現在は企業のサステナビリティ・ガバナンス構築に向け活動中。地球のサステナビリティには最終的に消費者の力が必要と考え、消費者行動に影響を与えるファイナンシャルプランナーを目指す。

監修者 坪谷 亮 (つぼや・たすく)
ファイナンシャルプランナー
所属:FPサテライト株式会社

FP(金融)業界の現状を知り、お客様との利益相反を一度も起こしたくないという思いから、2022年にFPサテライト株式会社入社。
個人のお客様だけでなく、法人向けのコンサルティングにも対応するために、中小企業診断士の勉強を経て2021年度に一次試験合格を果たす。
個人、法人両方のコンサルティングを中立的な視点からサポートすることを心掛けている。

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