第 61 回

手数料や会費は把握していますか?年に一度は見直しを

有明 美希子

手数料や会費は把握していますか?年に一度は見直しを

皆さんは毎月、あるいは毎年、どのくらいの手数料や会費を支払っているか把握されていますか?

手数料や会費が少額であると認識している場合は普段あまり気にも留めないものです。しかし「塵も積もれば山となる」ということわざがあるように、積み重ねると想定以上の金額を支払っている場合があります。

ここでは、一般的な手数料・会費の種類と、それぞれの見直し方を確認してみましょう。

一般的な手数料・会費の種類

一般的に知られている手数料、会費には以下のものがあります。

1.預金の引出手数料・振込手数料
2.クレジットカードやスポーツクラブ等の年会費
3.株や投資信託等、金融商品の購入手数料・運用手数料

こういった手数料や会費を、銀行口座等から自動で引き落としされるように設定していることもあるでしょう。その場合は毎月の必要経費として認識されている事が多く、支払っていることを忘れている場合もあります。

手数料や会費の見直し・削減方法

それでは、これらの手数料や会費をどのように見直しをしたらよいのか、種類ごとに見直しや削減のポイントを説明します。

1. 預金の引出手数料、振込手数料

できるだけ手数料がかからない時間帯やATMを利用しましょう。
メインバンクは振込手数料や引出手数料が無料、または残高等に応じて一定回数が無料になる金融機関を使うのも手です。手数料が無料または比較的安いネット銀行等を利用するのも良いでしょう。

2. クレジットカードやスポーツクラブ等の年会費

持っているクレジットカードは、すべて利用していますか?もし利用していないものがあれば、速やかに解約しましょう。カードを集約することで利用履歴が管理しやすくなり、ポイント等も活用することができます。
スポーツクラブ等は、月額会員以外の利用方法もあります。定期的に利用できていないと感じる場合は、利用ごとに料金を払う「都度会員」を検討してみましょう。

3. 株や投資信託等、金融商品の購入手数料・運用手数料

金融商品の購入手数料や運用手数料については、購入前に必ず確認、説明を受けましょう。同じ商品であれば、手数料が無料または低めに設定されている金融機関から購入します。一般的にネット取引の方が手数料が低く設定されているので、よく確認してみましょう。

年に一度は見直しの機会を

一つ一つは少額の手数料や会費等ですが、毎月・毎年と計算してみると意外に金額が膨れ上がってきます。利用していないものに対して支払いを続けていては、非常にもったいないです。年に一度は、自分にとって必要な経費なのかを見直してみましょう。

執筆日2023年4月17日
監修日2023年4月20日

執筆者 有明 美希子 (ありあけ・みきこ)
ファイナンシャルプランナー
所属:FPサテライト株式会社

秋田県出身。大学卒業後はCAとして国内線・国際線に乗務。その後、J-REITの運用会社、外資系不動産会社にてバックオフィス職に従事。
フルタイムワーキングマザーとして奮闘するも、体調を崩し退職。
その際、資産管理やお金に関する各種制度に詳しくなる必要を感じ、FPを取得。
3児の母として、子どもには楽しんで働く親の背中を見せたいと、積極的に活動している。

監修者 坪谷 亮 (つぼや・たすく)
ファイナンシャルプランナー
所属:FPサテライト株式会社

FP(金融)業界の現状を知り、お客様との利益相反を一度も起こしたくないという思いから、2022年にFPサテライト株式会社入社。
個人のお客様だけでなく、法人向けのコンサルティングにも対応するために、中小企業診断士の勉強を経て2021年度に一次試験合格を果たす。
個人、法人両方のコンサルティングを中立的な視点からサポートすることを心掛けている。

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