いざ、「お金を借りたい」となった時まず皆さんはどうしますか？
今はネット時代なのでネット等で情報を調べてから、数社で比較検討して借りる先を決定するのが大方かと思います。
調べている中で悪徳・違法な貸金業者がネット上のどこにいるかは分かりません。
もし、悪徳・違法な貸金業者から借りてしまったら、法外な利息を取られ、返済できなくなればひどい取り立てを受ける事でしょう。
そんな事態を避けるため、悪徳・違法な貸金業者を見破るポイントを今回は見てみましょう。

貸金業者の登録番号を確認する

貸金業者は営業所が所在する都道府県の知事又は財務局長に登録をすることで営業ができます。
まずは、登録番号の有無を確認し、更にその登録番号が架空登録番号や他社の番号を詐称したものでないかのチェックをしましょう。

登録貸金業者情報検索サービス（金融庁）
https://clearing.fsa.go.jp/kashikin/index.php

利息は年20%超ではないか

まずはじめに貸金業者の上限金利は出資法により年20%と定められています。

それでは、次にある例を出しながら出資法に抵触していないかを見ていきたいと思います。

「10万円、10日間、利息1万円」の広告は？

例えば、街中のチラシや看板で「10万円、10日間、利息1万円」
というような表示方法を見かけしたとしましょう。
単純明快でわかりやすいですが、惑わされてはいけません。
それでは、この場合の上限金利の利息はいくらになるのか計算してみましょう。

計算式は次のようになります。

1100,000円×20%÷365日×10日≒548円
10万円を10日間借りた場合の上限金利20%の利息はわずか約548円となります。
ですので、548円を超えた利息は違法となります。

10日で10パーセントはさすがに法外だと思うかもしれませんが、もし仮に利息がさらに低くて、「10万円、10日間、利息1,000円」だとするとその利息が妥当かどうかの判断はできますか。
このように、上限金利の20%をあえて表示せずに単純なキャッチフレーズで宣伝広告を出している貸金業者もあります。

自分が借りる金額と借りる日数がはっきりしていれば、実際に払う利息は計算できます。借入れをする前に上記の計算式に当てはめて計算して、合法な利息の上限を確認してみましょう。

是非この機会に、金利と利息の計算に慣れておくことをおすすめします。

「簡単、便利、お手軽」の言葉にこそ要注意

今はダイレクトメールやFAX、電話など、あの手この手で、「お金を簡単に用意できます・お貸しします」などのセールスをかけることができます。

違法業者の方法として最初にお手軽に借りられると謳っていることが多くあります。しかし、徐々に取り立てを厳しくしたり個人情報等を悪用したりして、会社や家族に影響を及ぼす可能性もあります。。

ついつい、借りる方としては簡単、気軽にと考えがちですが、立場を変えれば理解できるはずです。もしあなたが、お金を貸す立場ならどうでしょうか。

SNSを利用した個人間融資やチケット金融、買取屋、090金融、整理屋など、金融庁のHPには注意すべき現在の悪徳業者の手法が掲示されています。

是非チェックして、違法な貸金業者を判断できるようになりましょう。

執筆日2023年4月12日
監修日2023年4月29日