第 73 回

カードローンの申し込みに必要な書類と注意点

有明 美希子

カードローンの申し込みに必要な書類と注意点

カードローンを申し込んでも、すぐに融資をしてもらえるわけではありません。必ず審査が必要で、その審査をおこなうためには必要な書類があります。
必要な場合に余裕を持って申し込むため、今回はカードローン利用時にどのような書類が必要か確認しておきましょう。

必要書類

カードローンの申し込みには「本人確認書類」「収入証明書」の2つが必要です。

本人確認書類

本人確認書類は主に以下のものです

  • 運転免許証
  • 健康保険証
  • パスポート
  • 個人番号カード(マイナンバーカード)
  • 住民基本台帳カード
  • 特別永住者証明書
  • 在留カード

使用する本人確認書類によっては注意点があるため、申し込みの際に確認が必要です。

例えば、運転免許証は表面に住所が記載されていますが、「その住所から移転している/いない」を明らかにするために、裏面も必要な場合があります。

健康保険証は顔写真がないものがほとんどなので、追加で住民票や公共料金の領収書などが必要になることが多いです。

パスポートは最後のページに「所持人記入欄」がありますが、受領した時点では氏名や現住所が空欄なので自分で記載する必要があります。

収入証明書

収入証明書の提出が必要なのは、借り入れる金額が一定ラインを超えた場合です。各金融機関によって異なりますが、一般的には50万円を超える場合に求められることが多いでしょう。くわえて、他社からの借り入れ金額を合わせた合計が100万円以上になる場合も必要になることがあります。

主に以下のような書類です。

  • 給与明細書
  • 源泉徴収票
  • 税額通知書
  • 納税証明書
  • 確定申告書
  • 所得証明書
  • 住民税決定通知書

会社員の方は源泉徴収票を利用するのが一般的です。12月頃に会社から発行されていることが多いので、確認しておきましょう。自営業の方は、上記の収入証明書にくわえ確定申告書・納税証明書が必要になる場合もあります。

書類の提出方法

金融機関によって異なりますが、インターネット・自動契約機・郵送やFAXなどの提出方法があります。
インターネットで申し込む場合には、スマートフォンや携帯電話のカメラで画像を撮影し、メール・専用フォーム・スマホアプリなどを経由して画像を送信します。
利用する金融機関に公式アプリがあれば、それを利用することでさらに便利に提出できるでしょう。

早めの準備を心がけよう

カードローン利用時、必要書類の準備がスムーズにできることで、借り入れまでをスピーディに進めることができます。運転免許証などの本人確認書類と異なり、源泉徴収票などの収入証明書などは普段から携帯していることはないでしょう。借り入れが必要になりそうな場合には、早めに書類の準備を進めることが大切です。

インターネットや金融機構の公式アプリを利用すると、自動契約機や郵送での提出に比べて審査開始までの時間も短縮できます。書類の提出期限が決められている場合もあるので、必ず期日までに対応しましょう。

執筆日2023年4月18日
監修日2023年4月20日

執筆者 有明 美希子 (ありあけ・みきこ)
ファイナンシャルプランナー
所属:FPサテライト株式会社

秋田県出身。大学卒業後はCAとして国内線・国際線に乗務。その後、J-REITの運用会社、外資系不動産会社にてバックオフィス職に従事。
フルタイムワーキングマザーとして奮闘するも、体調を崩し退職。
その際、資産管理やお金に関する各種制度に詳しくなる必要を感じ、FPを取得。
3児の母として、子どもには楽しんで働く親の背中を見せたいと、積極的に活動している。

監修者 坪谷 亮 (つぼや・たすく)
ファイナンシャルプランナー
所属:FPサテライト株式会社

FP(金融)業界の現状を知り、お客様との利益相反を一度も起こしたくないという思いから、2022年にFPサテライト株式会社入社。
個人のお客様だけでなく、法人向けのコンサルティングにも対応するために、中小企業診断士の勉強を経て2021年度に一次試験合格を果たす。
個人、法人両方のコンサルティングを中立的な視点からサポートすることを心掛けている。

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