第 1 回

カードローンでお金を借りる前に知っておきたい「総量規制」とは?

田端 沙織

カードローンでお金を借りる前に知っておきたい「総量規制」とは?

お金を借りたいと思った時、まず気になるのは自分が借りられるのかどうか、そして、いくら借りられるか、ではないでしょうか。
お金を借りる際の条件で関わってくるのが「総量規制」です。

今回は「総量規制」の内容と対象となるもの、対象外となるものについてご説明します。

「総量規制」とは?

総量規制とは、個人が借りることのできるお金の総額に上限をつける規制のことです。

総量規制が始まる前まで、貸金業者は借入者の年収や返済能力に関係なく融資を行っていました。その結果、返済できずに自己破産する人が増え2003年には25万件に達しました。

そんな過度な借入から消費者を守るため、2010年6月18日に改正貸金業法の完全施行が行われ、年収などを基準にその3分の1を超える貸付が原則禁止されました。

「総量規制」は貸金業法に於いての規制の一つであるため、貸金業法が適用される消費者金融からの借入れやクレジットカードのキャッシング枠が規制の対象となります。

それらの総額が「年収の3分の1」を超えている場合、新たな借入れはできなくなります。
例えば、年収300万円の人の場合は「すべての借入れ合計額=100万円」が借入れの上限です。

貸金業者は借入れを希望する個人に対して、借入れ金額が年収の3分の1を超えていないことを確認する必要があります。

その確認のため、貸金業者から借入をする際に

  1. 貸金業者から50万円を超えて借入れる場合
  2. 他の貸金業者からの借入れ分も合わせて合計100万円を超えて借入れる場合

のどちらかに当てはまると「収入を証明する書類(給与明細や源泉徴収票など)」の提出が必要になります。

総量規制の対象外となるもの

総量規制の対象外となる借入れもあります。

まず、銀行カードローンは「銀行法」が適用されるため総量規制の対象外となります。
クレジットカードのショッピング枠や分割支払い、信販での割賦販売についても貸金業法は適用されないため、総量規制の対象外となります。

また、総量規制の条件に当てはまらず「総量規制の対象外(除外貸付け・例外貸付け)」となる借入れもあります。

総量規制に馴染まない貸付けは「除外貸付け」と呼ばれます。
除外貸付けの代表的なものとして、以下があります。

  • 住宅ローン
  • 自動車ローン
  • 高額療養費の貸付け
  • 有価証券を担保とする貸付け
  • 不動産を担保とする貸付け

また、顧客の利益の保護に支障を生ずることがない貸付けは「例外貸付け」と呼ばれ、以下のものがその対象となります。

  • 顧客に一方的に有利となる借換え
  • 借入残高を段階的に減少させるための借換え(おまとめローンなど)
  • 顧客やその親族などの緊急に必要と認められる医療費を支払うための資金の貸付け
  • 社会通念上 緊急に必要と認められる費用を支払うための資金(10万円以下、3か月以内の返済などが要件)の貸付け
  • 配偶者と併せた年収3分の1以下の貸付け(配偶者の同意が必要)
  • 新たに事業を営む個人事業者を含む、個人事業者に対する貸付け(事業計画、収支計画、資金計画により、返済能力を超えないと認められる場合)
  • 預金取扱金融機関からの貸付けを受けるまでの「つなぎ資金」に係る貸付け(貸付けが行われることが確実であることが確認でき、1か月以内の返済であることが要件)

上記の借入れに関しては、総量規制は適用されないため、借入れ総額が「年収の3分の1」を超えてしまった場合でも総量規制に抵触することはありません。

借入れ希望金額が総量規制の上限以下か、確認してみましょう

総量規制は、借り過ぎ・貸し過ぎを防ぐために設けられた規制です。借入れをする際この規制により希望金額が借りられないこともありますが、債務者を過度な借入れによって生活難に陥ることから守るための制度でもあります。

本来は、収入と支出のバランスを考え収入の範囲内で生活し、借り入れをしない事が理想です。
とは言え、人生には想定外な出来事も多く、急に多額のお金が必要になることもあります。どうしても貸金業者からの借入れが必要となった場合でも、総量規制の範囲内に収まった金額を借入れするよう、注意しましょう。

執筆者 田端 沙織 (たばた・さおり)
ファイナンシャルプランナー
所属:FPサテライト株式会社

鎌倉市出身、逗子市在住。2男1女を育児中。大学を卒業後、FP2級を取得した際、資産運用の楽しさに開眼し証券会社に勤務。10年以上お客様にまごころ込めて対応していたが、会社とお客様の向いている方向が違う事にモヤモヤを感じる。
現在は、お客様と自分が同じ方向を向くことでお金や将来の不安が少しでも減るよう、中立的な立場のFPとして活動中。また、「キッズ・マネー・ステーション認定講師」として子供、親子向け金銭教育講座を開催している。

監修者 町田 萌 (まちた・もえ)
代表取締役・ファイナンシャルプランナー
所属:FPサテライト株式会社

大学在学時よりFPを志し、外資系損害保険会社、eラーニング専門企業に勤務。卒業後、税理士法人勤務を経て、外資系生命保険会社出身の専務とともにFP事務所を開業。2018年4月に法人化し、FPサテライト株式会社を設立、代表取締役に就任する。
現在は、相談業務、Webメディアの執筆、セミナー講師等、幅広く活動を行なっている。また、税理士法人勤務の経験から、中小企業向けの経理業務支援なども行っている。
金融商品を取り扱わず、お客様の立場に立った中立な相談、幅広い分野からの問題解決をモットーとしている。

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