auじぶん銀行カードローンは、来店不要・Web完結の手軽さや、au ID登録による金利優遇などを備えたネット銀行系カードローンです。
本記事では、auじぶん銀行カードローンの金利や限度額といった基本情報から、申し込み条件や必要書類、審査の流れ、返済方法までを整理して解説します。
カードローンを比較・検討する際の参考になれば幸いです。
auじぶん銀行カードローンは、KDDIグループが運営するネット銀行「auじぶん銀行」が提供するサービスです。
申し込みから契約までをインターネット上で完結でき、来店や郵送といった手間を省いてスムーズにカードローンの利用を開始できます。
au IDの登録による金利優遇やPontaポイントの倍率アップなどの特典が用意されている点も特徴のひとつです。
| 項目 | 内容 | 
|---|---|
| 対象年齢 | 満20歳以上70歳未満 | 
| 保証会社 | アコム株式会社 | 
| 担保・保証人 | 不要 | 
| 利用目的 | 自由(ただし事業性資金は除く) | 
| 契約期間 | 
        基本契約成立日から1年間。 期間満了日の前日までに解約の意思表示がなければ自動で1年ごとに更新  | 
| 返済日 | 
        「期日指定返済」または「35日ごと返済」のどちらかを選択 期日指定の場合は毎月指定日(ただし土日祝日の場合は翌営業日、指定日が存在しない月は月末)を返済期日とする。「35日ごと返済」は、ATMのみ対応  | 
| 返済方法 | 口座振替(自動引き落とし)、ATMへの入金のどちらか一方を選択 | 
| 遅延損害金 | 年18.0% | 
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auじぶん銀行カードローンでは、「通常コース」「au限定割 誰でもコース」「au限定割 借り換えコース」の3つのコースが用意されており、それぞれ適用金利が異なります。
通常コース
金利:年1.48%~17.5%
特徴:
au限定割 誰でもコース
金利:年1.38%~17.4%
特徴:
au限定割 借り換えコース
金利:年0.98%~12.5%
特徴:
適用金利は以下のとおり、それぞれ借入限度額に応じて変動します。(利率はいずれも年率です)
| 利用限度額 | 通常コース | au限定割 誰でもコース | au限定割 借り換えコース | 
|---|---|---|---|
| 710万円~800万円 | 1.48%~3.5% | 1.38%~3.4% | 0.98%~3.0% | 
| 510万円~700万円 | 3.5%~5.0% | 3.4%~4.9% | 3.0%~4.5% | 
| 310万円~500万円 | 5.0%~7.0% | 4.9%~6.9% | 4.5%~6.5% | 
| 110万円~300万円 | 7.0%~13.0% | 6.9%~12.9% | 6.5%~12.5% | 
| 10万円~100万円 | 13.0%~17.5% | 12.9%~17.4% | 12.5%※ | 
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※「借り換えコース」は、借入限度額100万円未満の場合「誰でもコース」の金利が適用されます。
最終的な適用金利は審査完了後に個別に案内されます。また、auじぶん銀行カードローンは「変動金利型」であり、金融情勢などに応じて借入期間中に利率が変更される可能性があります。
借入限度額は10万円から最大800万円までと幅広く設定されており、少額からまとまった資金まで対応が可能です。利用目的や返済計画に合わせて検討するとよいでしょう。
auじぶん銀行カードローンでは専用のローンカードを利用し、提携ATMから借り入れ・返済を行うことができます。
全国に設置されている主要なATMに対応しているため、都市部だけでなく地方でも利用可能で、急な出費の際にも利用しやすい点が特徴です。
さらに提携ATMでの借り入れ・返済時に、ATM利用手数料はかかりません。この点は、auじぶん銀行カードローンにおけるメリットともいえるでしょう。
続いて、auじぶん銀行カードローンの申し込みの流れについて見ていきましょう。
auじぶん銀行カードローンの主な申し込み条件は以下のとおりです。
安定した収入があれば、会社員や公務員はもちろん、パート・アルバイト、契約社員、自営業の方も対象となります。
なお、auじぶん銀行の口座やau IDの保有は、カードローン申し込みの必須要件ではありません。
auじぶん銀行カードローンの申し込み時には、本人確認書類の提出が必要です。
| 利用可能な本人確認書類一覧 | 
|---|
  | 
また、借入希望額が60万円を超える場合は、直近の収入証明書類の提出も求められます。
| 利用可能な収入証明書類一覧 | 
|---|
  | 
提出方法はWebアップロードに対応しており、スマホで撮影した画像をそのまま送信できます。
アップロードが難しい場合は、郵送やFAXによる提出も可能です。
申し込みから借り入れまでの流れは、以下のステップで進みます。
申し込み手続きの流れ
| 1.インターネットで申し込み(スマホ・パソコンから24時間受付可能) | 
| ↓ | 
| 2.審査結果の連絡(最短1時間程度でメールまたは電話で通知) | 
| ↓ | 
| 3.契約手続き・カード郵送(Web上で契約書類の確認・同意) | 
| ↓ | 
| 4.カード到着後、借入開始(ATMや口座振込で利用可能) | 
基本はローンカード到着後の借り入れ開始となりますが、契約後に指定の銀行口座への振込を依頼することで、条件によっては当日に融資を受けられる場合もあります。
ただし、審査状況や申し込んだ時間帯によっては時間がかかることもあるため、必ずしも当日中の融資が保証されるわけではありません。
auじぶん銀行カードローンは来店不要で手続きが進められるため、比較的スピーディーに融資を受けられる点が特徴です。
次に、auじぶん銀行カードローンの審査について紹介します。
auじぶん銀行カードローンの審査結果は、申し込みから最短1時間で通知されます。ただし、夜間の申し込みや審査の混雑状況によっては、結果が翌営業日の案内となる場合があります。
契約手続きまでスムーズに進めば、最短で申し込み当日の借り入れも可能です。平日の午前中に申し込み、必要書類を早めに提出することで、当日中の利用につながりやすくなります。
なお、ローンカードが届く前でも、契約完了後であれば振込による借入れが可能です。
ただし、審査結果によってはカード到着前の借り入れができない場合もあるため、確実に即日利用できるわけではない点に注意しましょう。
auじぶん銀行カードローンの審査では、まず「継続して安定した収入があるかどうか」が基本的な判断材料となります。正社員だけでなく、パートやアルバイト、契約社員や自営業の方でも、安定した収入があれば申し込みが可能です。
あわせて、一般的には過去の返済履歴やクレジットカードの利用状況といった「信用情報」や、勤続年数なども審査の対象となる場合があります。
これらの情報は総合的に判断されるため、「どの条件を満たせば必ず通過できる」という明確な基準があるわけではありません。
自分の状況が審査にどう影響するかは、実際の審査で判断されるため、一概には言えない点に注意が必要です。
auじぶん銀行カードローンでは、申し込み時に登録した勤務先で実際に働いているかどうかを確認するために、勤務先への在籍確認を行います。
在籍確認では「○○様はいらっしゃいますか?」といった簡単な内容にとどまり、同僚や上司にカードローンの利用目的が伝わることはありません。
原則として銀行名(auじぶん銀行)を名乗って連絡が入りますが、希望すれば担当者の個人名で連絡してもらうことも可能です。
勤務先への連絡に不安がある場合は、申し込み後にauじぶん銀行ローンセンター(0120-926-603)に電話して相談してみるとよいでしょう。
参考記事:カードローンは在籍確認が必要。在籍確認の仕組みと対処法を知っておこう
auじぶん銀行カードローンは、借入方法と返済方法が複数用意されており、ライフスタイルや利用目的に応じて柔軟に利用できます。
ここでは、借入開始後の具体的な方法と返済の仕組みについて解説します。
借り入れ方法は「ATM」と「口座振込」の2種類があります。
ATMでの借り入れは、審査承認後に届く専用のローンカードを利用します。セブン銀行やローソン銀行、イオン銀行など、auじぶん銀行の提携ATMを通じて、24時間365日現金を引き出すことができ、最低1,000円から借り入れ可能です。
口座振込を利用する場合は、「auじぶん銀行口座」か「他社金融機関口座」を振込先に選択できます。それぞれの振込タイミングは次のとおりです。
| 振込先 | 振込までの所要時間 | 
|---|---|
| auじぶん銀行口座 | 当日または翌日(年末年始を除く) | 
| 他金融機関口座 | 当日または翌営業日 | 
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振込による借り入れの場合、最低借入額は10,000円となります。10,000円未満の借り入れを希望する場合は、ATMを利用しましょう。なお、ATM・口座振込のいずれを利用しても、借り入れにかかる手数料は無料です。
どちらもシステムメンテナンスの時間帯は利用できない点に注意し、余裕を持って利用するとよいでしょう。
auじぶん銀行カードローンの返済方法は「ATM返済」と「自動返済」の2種類があります。
「ATM返済」では、ローンカードを利用し、提携ATMから決められた返済額(約定返済額)を入金します。必要に応じて、任意の金額を追加返済することも可能です(詳細は後述の「繰り上げ返済」の見出しにて解説します)。
「自動返済」を選択した場合、毎月の約定返済は、あらかじめ指定した口座からの自動引き落としによって行われます。
いずれも返済期日は「期日指定返済」と「35日ごと返済」から選択可能です。
「期日指定返済」は、契約者が希望した日にちを毎月の返済期日とする方式です。
指定日が土日・祝日の場合は翌営業日、指定日が存在しない月(例:31日など)は月末が返済日になります。自動返済の場合は、指定日に口座から自動で返済額が引き落とされます。
ATM返済を選択している場合は、返済期日の14日前からがその月の返済期間となり、返済期間中にATMから返済額を入金します。
返済期日の15日以上前に入金すると前月分の追加返済として扱われるため、注意が必要です。
「35日ごと返済」は、ATM返済の方のみ利用できる返済方式です。
最初の借り入れから35日後(5週間後)が1回目の返済期日となり、そのあとは、実際に返済した日から35日サイクルで返済日が変わっていく仕組みです。
例:
返済を早めると次回の期日が前倒しになる点に注意が必要です。例えば「毎月の給料日に返済したい」など一定のサイクルを希望する場合には「期日指定返済」が向いているでしょう。
なお、どちらの方法を利用しても、返済にかかる手数料は無料です。
auじぶん銀行カードローンの毎月の返済額(約定返済額)は、借入残高と金利帯によって決まります。最低返済額は残高に応じて段階的に設定されており、追加返済を行うことも可能です。
| 借入残高 | 金利13.0%超 | 金利9.0%超~13.0%以下 | 金利9.0%以下 | 
|---|---|---|---|
| 10万円以下 | 2,000円 | 1,500円 | 1,000円 | 
| 10万超~20万円以下 | 4,000円 | 3,000円 | 2,000円 | 
| 20万円超 | 10万円増すごとに2,000円追加 | 10万円増すごとに1,500円追加 | 10万円増すごとに1,000円追加 | 
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※借入残高が返済額以下の場合は、残高全額が返済額となります。利息が返済額を上回る場合には利息額が返済額となります。
auじぶん銀行カードローンでは、毎月の約定返済に加えて繰上げ返済を行うことができます。方法は「追加返済」と「一括返済」の2種類です。繰上げ返済にかかる手数料も無料です。
追加返済はATMから行うことができ、普段の返済が「ATM返済」か、口座からの「自動返済」かによって仕組みが異なります。
返済期日当日に追加返済をする場合は、約定返済額が口座から引き落とされた後に、ATMから追加分を入金する流れになります。
一括返済は、三菱UFJ銀行の有人店舗内に設置された硬貨対応ATMで行う必要があります。利用できる時間は平日8:45~18:00です。
完済時に必要な精算額(元金+利息)は会員ページの「利用状況照会」から確認できます。金額は日ごとに変動するため、必ず完済を予定している当日に確認しましょう。
なお、口座からの自動返済を利用している場合は、硬貨非対応のATMでも一括返済が可能です。この場合、1,000円未満の端数残高は次回返済日に口座から自動引き落としで処理されます。
余裕のあるときに繰り上げ返済によって元本を減らすことで、利息の負担を抑えることができます。生活に支障が出ないよう、無理のない範囲で活用できるとよいでしょう。
参考記事:節約効果抜群!ローン繰上げ返済のメリットを知っておこう
続いて、auじぶん銀行カードローンの増額審査、解約方法、借り換えについて紹介します。
auじぶん銀行カードローンの利用限度額を増額したい場合は、追加の審査が必要です。申し込みは「じぶんローンご利用限度額見直し申込フォーム」から行います。
フォームの入手方法は次のとおりです。
審査によっては、希望どおりの増額が認められない場合があります。また、氏名・住所・勤務先などの登録情報に変更がある場合は、最新情報に更新したうえで申し込みを行う必要があります。
なお、増額審査の際にも収入証明書類の提出を求められることがあるため、申し込み前に手元に準備しておくとスムーズです。
auじぶん銀行カードローンを解約するには、借入残高を完済したうえで手続きする必要があります。残高が残っている状態では解約できないため、あらかじめ一括返済を行ったうえで、ローンセンターに電話で解約申請を行いましょう。
一括返済の方法については、前述のとおり、三菱UFJ銀行の硬貨対応ATMを利用するか、ATM+自動返済を活用した精算となります。完済時の精算額は日ごとに変動するため、解約を予定している場合は必ず当日に残高を確認してから入金するようにしましょう。
返済完了後、自動的に解約されることはありません。将来的にローン審査などで影響を受ける可能性もあるため、不要になった際は解約手続きまで忘れずに行うとよいでしょう。
auじぶん銀行カードローンには、他社のカードローンからの借り換えを目的とした「借り換えコース」が用意されています。
借り換えコースは、auじぶん銀行カードローンが提供する3コースの中でもっとも低い金利帯が適用される仕組みで、既存の返済負担を軽減できる可能性があります。
ただし、借り換えコースの対象者はau ID保有者に限られます。au IDはauユーザー以外でも無料で登録することができるため、借り換えを検討する場合は事前に登録を済ませておくとよいでしょう。
なお、最終的に適用される金利や利用可否は審査の結果によって決まるため、事前に返済計画を立てたうえで申し込むことが大切です。
カードローンを選ぶ際には、よい点と注意点の両方を知っておくことが大切です。
ここでは、auじぶん銀行カードローンのメリットとデメリットについて見ていきましょう。
スマホやパソコンで申し込みから契約まで完結でき、時間や場所を問わずに利用できます。審査から融資まで最短で即日の対応が可能で、利便性が高いのもポイントです。
au IDに登録している人は、通常コースから0.1%~0.5%の金利優遇が受けられます。au IDは、auユーザー以外でも無料で登録可能です。また、利用状況に応じてPontaポイント倍率などの特典も受けられます。
auじぶん銀行カードローンでは、セブン銀行やローソン銀行など全国の提携ATMが利用可能です。24時間いつでも借り入れ・返済ができ、利用手数料も無料のため、急な出費にも対応しやすい環境が整っています。
通常コースの場合、上限金利は年17.5%と、銀行カードローンの中ではやや高めです。特に少額の借り入れでは上限金利が適用されやすく、他社と比較すると返済額が割高になる場合があります。
返済方式のひとつ「35日ごと返済」は、通常の返済方式に比べて返済サイクルが長いため、計画的に返済を進めたい人にとっては管理が難しいことがあります。安定した返済を希望する場合は「期日指定返済」を選ぶ方が安心でしょう。
auじぶん銀行カードローンは変動金利を採用しており、金融情勢によって利率が変更される場合があります。そのため、返済総額が当初の見込みよりも増えるリスクがある点に注意が必要です。
カードローンは必要なときに資金を調達できる便利な仕組みですが、使い方を誤ると家計に大きな負担を残す可能性があります。
ここでは、カードローンの利用にあたって注意したいポイントを3つ紹介します。
利用限度額が大きく設定されていても、必要以上に借りてしまうと返済が長期化し、利息負担が増えてしまいます。
「借りられる金額」と「返せる金額」は別であることを意識し、本当に必要な金額だけを利用することが大切です。
auじぶん銀行カードローンでは、返済が遅れると年率18.0%の遅延損害金が発生します。
延滞のリスクはそれだけに留まらず、信用情報にも記録が残り、将来的に住宅ローンや自動車ローンなどの審査に不利になる可能性も出てきます。
返済期日を守ることは、信用を維持するうえで最も重要なポイントです。
毎月の返済額が家計を圧迫しないよう、事前に返済シミュレーションを行っておくと安心です。教育費や住宅費などの固定支出がある家庭では、返済負担が生活全体に影響しやすいため、特に注意が必要です。
「余裕を持った返済」を意識することが、無理なく利用するための鍵となります。
auじぶん銀行カードローンは、Web完結の手軽さや提携ATMの多さなど、利便性の高いサービスです。一方で、金利や返済方式の特徴など注意しておきたい点もあります。
カードローンを利用する際に大切な視点は「無理なく返せる金額」を把握し、返済計画を立てて利用することです。
計画性を持って活用すれば、家計の一時的な資金不足を支える心強い選択肢となるでしょう。
※本記事は、2025年9月16日時点の情報をもとに執筆しています。
出典:auじぶん銀行「カードローン(じぶんローン)」(https://www.jibunbank.co.jp/products/loan/)

2021年1月よりWebライターとして独立。大手生命保険会社の勤務経験や子育て経験などを生かしながら、おもにSEO記事の執筆活動を行う。金融ジャンルの記事執筆に携わるなかで出会ったFPに魅力を感じ、AFPまで取得。現在は独立系FPとして執筆業務をはじめ幅広く活動中。得意ジャンルは金融、保険、住宅、子育て。オンライン学習コミュニティにて、Webライティング講座のメンターも経験。プライベートでは4児の母。

金融商品を販売しない中立的なFPの無限の可能性に魅力を感じ、22歳までにCFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士を取得。
また、FPの活躍の幅を広げるためには「個人がお客様」という考えを変える必要があると感じ、法人との事業提携や財務コンサルティング等でFPが活躍できると信じ、中小企業診断士の勉強を経て21歳の時に一次試験合格を果たす。
FPの可能性を金融業界で留めないために、「一人でも多くの人の人生をより豊かに」というビジョンを掲げ、FPという職業の既成概念を変えるために思いを伝え続ける。
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