青森県を中心に展開する「青森みちのく銀行」のカードローンは、Web完結で申し込みができる利便性を兼ね備えた商品です。

本記事では、申し込み条件や審査の流れ、借入・返済方法、そして利用時の注意点までをファイナンシャルプランナーの視点からわかりやすく解説します。

自分に合ったカードローンを選ぶ際の一助になれば幸いです。

青森みちのく銀行カードローンとは？｜基本情報を紹介

青森みちのく銀行は、青森県を中心にサービスを展開する地方銀行で、2025年1月に青森銀行とみちのく銀行の合併により誕生しました。

同行が提供する「青森みちのく銀行カードローン」は、生活費の補てんや急な出費など、さまざまな資金ニーズに柔軟に対応できる個人向けローンです。

口座を持っていれば、申し込みから契約までWebで完結できるため、店舗に行く時間がとれない方でもスムーズに手続きを進められるのが特徴です。

【青森みちのく銀行カードローン・基本情報】

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青森みちのく銀行カードローンの金利・限度額について

青森みちのく銀行カードローンの金利は、利用限度額に応じて年2.4～14.5％の範囲で段階的に設定されています。

限度額が大きくなるほど金利が低くなる仕組みで、「Web完結型」は最大500万円まで、「来店型事前申込み」または「電話申込型」は最大1,000万円までの借り入れが可能です。

金利・限度額一覧

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※Web完結型で申し込んだ場合の借入限度額の上限は500万円までです。

※利率は固定金利です。

利用できるATM・手数料

青森みちのく銀行カードローンは、専用カードを使って青森みちのく銀行のATMや、コンビニエンスストアに設置されているATMで利用できます。

ATMを利用して借り入れや返済を行う場合、所定の手数料がかかる場合があります（最大220円）。

青森みちのく銀行カードローンの申し込み方法

青森みちのく銀行カードローンの申し込み方法は、「Web完結型」と「来店型」の主に2種類があります。

ここでは、青森みちのく銀行カードローンの申し込み方法について解説します。

青森みちのく銀行カードローンの申し込み条件

青森みちのく銀行カードローンの主な申し込み条件は、以下のとおりです。

• 年齢条件：満20歳以上75歳未満
• 保証会社：アコム株式会社または株式会社オリエントコーポレーションの保証を受けられる方
• 居住条件：青森みちのく銀行の本支店の営業地域内に居住している方
• 利用目的：自由（事業資金を除く）

さらに「Web完結型」で申し込む場合は、次の条件も加わります。

• 青森みちのく銀行の口座を保有していること（東京支店・東京中央支店以外）
• Eメールアドレスを保有していること
• 借入限度額の希望が500万円以内であること

なお、公式ホームページには収入に関する条件は明記されていませんが、一般的に銀行カードローンの審査では「安定した収入があること」が重視されています。

青森みちのく銀行カードローン申し込み時の必要書類

申し込み時に必要な書類は、申し込み方法と借入希望額によって異なります。

Web完結型・来店型共通の必要書類は「本人確認書類（運転免許証、マイナンバーカードなど）」です。Web完結型の場合は、2点必要になります。

また、Web完結型で借入金額が50万円を超える場合には、「所得確認書類（源泉徴収票、所得証明書など）」が必要です。

それぞれの提出方法は、以下のとおりです。

• Web完結型申込：画像アップロード（JPGまたはPNG形式・1ファイル5MB未満）
• 来店型申込：店頭提出（※預金口座の届出印が必要）

たとえば、引っ越し後に住所変更の手続きをしていない場合など、本人確認書類と申込情報の内容が一致しないと、審査で不備となることがあります。

申し込み前に、本人確認書類の住所や氏名などが最新の内容になっているかを確認しておくとよいでしょう。

参考記事：カードローンの申し込みに必要な書類と注意点

青森みちのく銀行カードローン申し込み手続きの流れ

青森みちのく銀行カードローンの申し込みは、普通預金口座の有無に応じてWeb完結型または来店型（電話申込を含む）のいずれかで行えます。

口座を持っている方は、Web完結型での申し込みが可能です。

Web完結型なら来店や書類郵送などの手間をかけずに手続きが完了します。

一方、青森みちのく銀行の口座を持っていない人はWeb申し込みができないため、店頭での手続きが必要です。

青森みちのく銀行カードローンの審査について

ここからは、青森みちのく銀行カードローンの借り入れ開始までにかかる時間や、審査で重視されるポイント、在籍確認の対応について見ていきましょう。

借り入れ開始まではどのくらいかかる？

青森みちのく銀行カードローンでは、契約完了後にカードローン専用カードが発行され、およそ1週間～10日程度で簡易書留にて自宅に届きます。カード到着後、青森みちのく銀行やコンビニATMでの借り入れが可能になります。

審査結果の通知までにかかる日数は公式に明記されていませんが、一般的には申し込みから契約まで数営業日程度を要する傾向があります。

青森みちのく銀行に限らず、多くの銀行カードローンでは即日融資に対応していないため、急ぎで資金が必要な場合は余裕をもって申し込むとよいでしょう。

青森みちのく銀行カードローンの審査では何を重視する？

青森みちのく銀行カードローンの審査基準は公表されていませんが、カードローン審査で重視されるポイントは多くの銀行で共通しています。

一般的には、以下のような要素が確認されると考えられます。

• 年収（返済に無理のない水準か）
• 勤務先の信用力や雇用形態
• 勤続年数（転職直後でないかどうか）
• 他社での借入総額や返済負担の状況
• 信用情報（延滞や遅延の有無など）

青森みちのく銀行では、保証会社としてアコム株式会社または株式会社オリエントコーポレーション（オリコ）が審査に関与します。そのため、銀行の審査に加えて、保証会社による返済能力や信用情報のチェックも行われると考えられます。

一定の収入があり、生活に無理のない範囲で返済できると判断されれば、審査通過の可能性が高まるでしょう。

在籍確認はある？対応方法は？

青森みちのく銀行カードローンでは、審査の過程で勤務先への在籍確認が行われる場合があります。

これは、申告された勤務先で実際に勤務しているかを確認するための一般的な手続きです。

とくに「WEB完結型申込み」では、勤務先を確認できる書類の提出がない場合に、勤務先への電話で確認されることがあります。そのため、在籍確認の連絡が気になる方は、勤務先を確認できる書類を事前に提出しておくとよいでしょう。できれば事前に電話で相談し、在籍確認の際の希望（在籍確認の連絡をする時間帯など）を伝えておくと安心です。

なお、在籍確認は担当者がカードローンの内容を本人以外に伝えることはなく、一般的には個人名での連絡になるケースが多いです。プライバシーには十分に配慮されているため、勤務先に申し込みの事実が知られる心配はほとんどありません。

参考記事：カードローンは在籍確認が必要。在籍確認の仕組みと対処法を知っておこう

青森みちのく銀行カードローンの借入方法と返済方法は？

ここでは、青森みちのく銀行カードローンの借入方法と返済方法について解説します。ATMの利用や返済金額の目安、繰上げ返済のポイントもあわせて確認しておきましょう。

青森みちのく銀行カードローンの借入方法

青森みちのく銀行カードローンは、利用限度額の範囲内で1,000円単位から何度でも借り入れ可能です。

借り入れはローン専用カードを使って、青森みちのく銀行やコンビニATMなどの提携ATMを通して行います。利用手数料はATMによって異なり、所定の手数料（最大220円）がかかる場合があります。

また、公共料金やクレジットカードの引き落とし時に口座残高が不足している場合、限度額の範囲内で自動的に融資される「自動融資機能」も備わっています。自動融資機能は、残高不足で引き落とし不能になるのを防げる便利な仕組みです。

ただし、借入金の返済や積立定期預金への振替など、一部対象外の取引もあるため注意しましょう。

青森みちのく銀行カードローンの返済方法

返済は、口座からの自動引き落とし（約定返済）とATMでの任意返済（随時返済）の2通りです。

■ 約定返済（口座自動振替）

約定返済とは、あらかじめ決められた返済日に定められた金額を返済する方法です。

青森みちのく銀行カードローンの約定返済日は、毎月5日となっており、前日時点の利用残高に応じて、あらかじめ指定した返済口座から自動で引き落とされます。

■ 任意返済（随時返済）

毎月の約定返済とは別に、ATMを利用して任意の金額を追加で返済（繰上げ返済）することもできます。ATMで「お預け入れ」を選択し、返済額を入力するだけで簡単に手続きが可能です。

残高別の返済額

青森みちのく銀行カードローンの返済額は以下のとおり、借入残高に応じて段階的に設定されています。

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繰上げ返済はできる？

青森みちのく銀行カードローンでは、繰上げ返済（随時返済）に対応しています。

繰上げ返済のメリットは、早期に返済することで利息の軽減や返済期間の短縮が期待できる点にあります。一方で、生活資金に影響が出ない範囲で行うことが大切です。

計画的に利用しつつ、余裕があるときに少しずつ返済額を増やすことで、より効率的に負担を減らすことができるでしょう。

参考記事：節約効果抜群！ローン繰上げ返済のメリットを知っておこう

青森みちのく銀行カードローンの増額・解約・借り換えについて

続いて、青森みちのく銀行カードローンの増額・解約・借り換えについて見ていきましょう。

増額審査の流れと注意点

青森みちのく銀行カードローンでは、利用中の増額可否や申請方法は公式サイトで明記されていません。ただし、一般的にはカードローン契約中でも増額を申請でき、その際には再審査が行われます。

増額を希望する際は、まず青森みちのく銀行ローンプラザ（017-718-1106）または最寄りのローンデスクに相談するとよいでしょう。

増額審査では、新規申し込みと同様に、安定した収入や返済能力の有無といった点が確認されるのが一般的です。

また、希望額や年収状況によっては収入証明書の提出を求められる場合があります。

日頃から延滞なく利用し、信用情報を良好に保っておくことが、増額審査をスムーズに進めるポイントです。

解約方法と残債清算の流れ

青森みちのく銀行カードローンの契約期間は3年間ですが、特に申し出がない場合は自動更新となります。契約を終了したい場合は、利用者から銀行側へ「解約したい」と申し出る必要があります。

一般的に解約時には、残高をすべて返済（残債清算）したうえでローンカードを返却する必要があります。

借り入れがない状態でも契約を残しておくと、与信枠（信用枠）に影響する場合があります。カードローンの利用予定がなくなった際は、早めに解約手続きをしておくと安心です。

参考記事：カードローンの返済で最後に残った端数はどうなる？取扱いや返済方法について解説

借り換えはできる？

青森みちのく銀行では、他行ローンからの借り換えに特化した「青森みちのくおまとめローン」を提供しています。

青森みちのくおまとめローンの主な特徴は、以下のとおりです。

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借り換えの主なメリットは、金利の見直しによって利息負担を軽減できることや、複数の返済を一本化して管理をしやすくできる点にあります。

一方で、審査結果によっては希望額を借り換えられない場合があるほか、返済期間が長くなると総返済額が増える可能性もあります。

金利差だけでなく、返済総額とのバランスを確認しておくことが大切です。

青森みちのく銀行カードローンのメリット・デメリット

青森みちのく銀行カードローンは、地域に密着した利便性の高い特徴がある一方で、地域や条件による制約もあります。

ここでは、青森みちのく銀行カードローンの主なメリットとデメリットをそれぞれ3つずつ紹介します。

青森みちのく銀行カードローンのメリット

1．来店不要で契約までWeb完結できる

すでに青森みちのく銀行の預金口座を持っている方は、申し込みから契約までWebで完結できます。郵送での書類のやり取りや店頭での手続きが不要なため、忙しい方でもスムーズに申し込みを進められる点が特徴です。

また、Web操作に不安がある方に対しては電話や来店での申し込みも受け付けており、地域密着型らしい柔軟な対応も魅力のひとつといえるでしょう。

2．自動融資機能がある

青森みちのく銀行カードローンには、限度額の範囲内で自動的に融資される「自動融資機能」が設定されています。

公共料金やクレジットカードの引き落とし時に残高が不足しても支払いが滞る心配がなく、安心して利用できます。

ただし、自動融資機能に頼りすぎると、借入額が気づかぬうちに膨れ上がるおそれがあるため、計画的に管理することが大切です。

3．固定金利で返済計画を立てやすい

青森みちのく銀行カードローンでは、固定金利を採用しており、返済の途中で金利が変動する心配はありません。変動金利のカードローンに比べて毎月の返済額を安定させやすく、将来の支出計画を立てやすい点はメリットとなるでしょう。

青森みちのく銀行カードローンのデメリット

1．利用には営業地域の制限がある

青森みちのく銀行カードローンは、青森県を中心とした営業地域に居住または勤務している方が対象です。エリア外に住んでいる方は申し込みができないため、利用可能エリアを事前に確認しておきましょう。

2．青森みちのく銀行の口座開設が必須

カードローンの返済は、原則、青森みちのく銀行の普通預金口座からの自動引き落としで行われます。口座を持っていない方でも申し込み自体は可能ですが、ローン契約までに口座の開設が必須です。

他行をメインに利用している方にとってはやや手間に感じるかもしれません。

3．来店が必要になる場合もある

原則としてWeb完結で申し込み可能ですが、借入希望額が500万円を超える場合や、口座を持っていない場合は来店が必要になることがあります。

申し込み内容や条件によっては、店頭での対応を求められることもあるため、事前に確認しておくと安心です。

FPが解説！銀行カードローン利用の注意点

カードローンは、急な出費や一時的な資金不足に対応できる便利なサービスです。一方で、計画性を欠くと家計に大きな負担をかけるおそれもあります。

ここでは、ファイナンシャルプランナー（FP）の視点から、安心して利用するための3つのポイントを解説します。

借り過ぎに注意

カードローンは、利用限度額の範囲内であれば、必要なときにすぐに借りられる便利なサービスですが、手軽さゆえに「気づかないうちに借りすぎていた」というケースも少なくありません。

とくに青森みちのく銀行カードローンには、口座残高が不足した際に自動で融資が行われる「自動融資機能」がついています。便利な一方で、使った実感が薄くなりやすく、返済計画が立てにくくなることもあるため注意が必要です。

月ごとの利用明細を確認する習慣をつけ、借り入れは「今、本当に必要な金額か」を意識しましょう。

延滞に注意

返済日を過ぎて延滞すると、遅延損害金が発生するだけでなく、信用情報に記録が残る場合があります。これは将来、住宅ローンや自動車ローンなどの審査に影響する可能性もあるため注意が必要です。

返済日前に口座残高を確認する習慣をつける、リマインダー機能を活用して入金忘れを防ぐなど、うっかり延滞をしないような工夫を取り入れましょう。

なお、返済が難しいときは、早めに銀行へ相談することで、柔軟な対応を受けられる場合もあります。

返済と家計のバランスに注意

カードローンは便利な反面、返済が長期化すると利息の負担が大きくなります。

返済計画を立てる際は、「毎月の家計に無理がないか」を基準に考えることが大切です。

ボーナスや臨時収入を活用して繰上げ返済を行えば、利息を抑えつつ早期完済も目指せます。

計画的に活用すれば、カードローンは家計を支える心強い味方になるでしょう。

まとめ

青森みちのく銀行カードローンは、地域密着型のサポート体制に加え、Web完結で申し込みができる点が魅力です。一方で、利用には営業地域の制限や口座開設が必要になるなど、いくつかの条件があります。

無理のない返済計画を立て、必要なときに必要なぶんだけ利用することが、安心して活用するためのポイントです。

急な出費に備える「頼れる選択肢」として、特徴を理解したうえで上手に活用していきましょう。

※本記事は、2025年10月10日時点の情報をもとに執筆しています。

出典：青森みちのく銀行「青森みちのくカードローン」https://www.am-bk.co.jp/kojin/loan/cardloan/

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