第 10 回

クレジットカードの「分割払い」と「リボ払い」 仕組みを解説

阿部倉 弘子

クレジットカードの「分割払い」と「リボ払い」 仕組みを解説

クレジットカードの返済方法には大きく分けて2つ、「分割払い」と「リボ払い」があります。
どちらも複数回に分けて支払うという点が同じですが、支払い方法の仕組みが違います。

今回は、分割払いとリボ払いについて解説します。

分割払いの仕組み

分割払いでは、支払額が支払い回数によって決まります。

返済総額に対してクレジット会社が決めた回数に応じて分割した金額に、手数料を加えた額が月々の返済額になります。12万円を6回払いなら月々2万円+手数料、100万円を10回払いなら月々10万円+手数料、となります。

この手数料は支払い回数に応じて変わります。
分割回数が少ない方が手数料が低く設定されていることが多く、分割回数が2回であれば手数料がかからないクレジット会社が多いです。

ちなみに、分割しないで翌月に全額を返済する支払いを「一括払い」と呼び、この場合も手数料は無料の場合がほとんどです。

リボ払いの仕組み

リボ払いも同じく返済総額を分割して支払いますが、その支払額はあらかじめ設定した金額となります。
つまり5,000円、10,000円といった金額に手数料を加えた金額を毎月支払います。月々の支払額は設定した金額+手数料となります。

では支払額が完全に一定になるかというとそうではなく、以下で説明する3つの選択肢によって返済額は変化します。

(1)定額方式と残高スライド方式

借入残高に対して返済金額が一定なのが定額方式です。

これに対して借入残高で返済額が変更になるのが残高スライド方式です。
例えば、借入残高が10万円以上の時は毎月1万円を返済するが、10万円未満になったら5,000円を返済するといった方式です。

(2)元利と元金の違い

「元利〇〇方式」という返済方式の場合、返済額には手数料が含まれます。そのため毎月の返済額は一定の金額になります。

これに対して「元金〇〇方式」の場合は返済額が「元金返済額+手数料」となるため、毎月の返済額は少しだけ変動します。

(3)定額方式と定率方式

定額方式は毎月の返済額を金額で指定する方法です。定率方式は借入残高の〇〇%など割合で決める方法です。
銀行・消費者金融どちらも定額方式を採用しているところがほとんどです。

クレジットカードの返済方法を理解して、計画的な利用を

クレジットカードの返済方法により、総支払額が大きく異なる場合があります。

気がついたら何年もかけてすごい金額を支払いしていた!ということがないように、毎月の支払額と返済残額の仕組みをしっかり理解しましょう。

執筆日2023年3月46日
監修日2023年4月16日

執筆者 阿部倉 弘子 (あべくら・ひろこ)
ファイナンシャルプランナー
所属:FPサテライト株式会社

大学卒業後、数年フリーターを経験。その後IT企業へ就職し、システム運用業務に従事。IT企業への就職と同時に始めた一人暮らしで、思い通りに貯蓄が増やせないことに悩んでいた時にFPについて知る。
その後、自身の保険相談や資産運用の相談を通じて、FPの持つ可能性と奥深さに興味を持ち2級FP技能士を取得する。2019年5月AFP認定。現在はIT企業に勤務する傍ら、どんな状況でもお金に振り回されない人生を歩むためのガイド役となるべく活動している。

監修者 坪谷 亮 (つぼや・たすく)
ファイナンシャルプランナー
所属:FPサテライト株式会社

FP(金融)業界の現状を知り、お客様との利益相反を一度も起こしたくないという思いから、2022年にFPサテライト株式会社入社。
個人のお客様だけでなく、法人向けのコンサルティングにも対応するために、中小企業診断士の勉強を経て2021年度に一次試験合格を果たす。
個人、法人両方のコンサルティングを中立的な視点からサポートすることを心掛けている。

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