就職が決まり新生活に向けていろいろと準備をしている中、思った以上にお金が必要になり、どうしようか頭を悩ませている学生の方もいるのではないでしょうか。

今回は、そんな時に利用できる「内定者ローン」ついて説明します。

内定者ローンとは

就職先が決まった学生向けのローンで、主に銀行や学生ローンで取り扱っています。

内定者ローンの特徴

内定者ローンは、概ね融資金額が100万円までで金利が2～8%程度と、通常のローンより低金利に設定されています。
申し込みの際は、普通預金通帳や印鑑に加え、学生証などの在学を証明する書類と「内定通知書の写し」が必要となります。

申し込みと同時に、銀行で出しているクレジットカードの発行や、給与振込口座の開設などを行うと、金利が少し引き下げられることがあります。

また金融機関によっては、本格的な返済は初任給を受け取るまで据え置き、とすることができる場合があります。

就職先に知られたりしない？

内定者ローンで借入れを行ったとしても、就職先に連絡がいくことはないので、就職先が金融機関でなければ知られることはありません。

しかし、就職後の返済が長期間遅延、延滞した場合は、借入先から訴訟を起こされることがあります。訴訟の結果強制執行となれば、給与から差し押さえられるため就職先に知られることになります。

内定者ローンに限らず、必要以上には借りないようにしましょう。また借りた場合は、きちんと返済を行いましょう。

内定者ローン以外の借り先

内定者ローン以外の借り先として、最優先で検討してもらいたいのが「親からの借入れ」です。
「社会人になるのに親に借りるのは抵抗がある」という人もいると思います。
ですが、親から借りるのであれば金利はかからず、借りた分だけを返せばよいので、少ない初任給の中からでもきちんと返せる可能性が高くなります。

必要以上の借入れは避け、計画的な利用を

就職活動から初任給までの間はアルバイトでお金を稼ぐのが難しくなりますが、新生活に向けての準備等で思った以上にお金が必要になる時期でもあります。

就職活動前になるべくお金を貯めておく必要がありますが、それでも足りなくなった場合は、親に借りることをまずは検討しましょう。
親から借りることが難しく「内定者ローン」を利用する場合は、必要額以上は借りず、完済まできちんと返済していくようにしましょう。

執筆日2023年4月4日
監修日2023年4月11日