北海道銀行カードローン「ラピッド」は、居住地を問わず利用できる地方銀行のカードローンです。北海道銀行の口座を持っていない方でも申し込みができ、Web完結で最短当日に借り入れも可能という利便性の高さが特徴です。
この記事では、北海道銀行カードローンの仕組みや特徴、利用時の注意点をファイナンシャルプランナー(FP)の視点からわかりやすく解説します。
自分に合ったカードローン選びの際の一助になれば幸いです。
北海道銀行のカードローン「ラピッド」は、保証会社にアコム株式会社を迎えた個人向け無担保ローンです。
日常の出費や急な資金ニーズにも対応できるよう、申込から契約までWebで完結できるなど、利便性に優れています。
| 項目 | 内容 | 
|---|---|
| 商品名 | 北海道銀行カードローン「ラピッド」 | 
| 対象年齢 | 満20歳以上75歳未満 | 
| 保証会社 | アコム株式会社 | 
| 担保・保証人 | 不要 | 
| 利用目的 | 自由(事業資金を除く) | 
| 契約期間 | 3年間(審査のうえ自動更新。更新時に75歳を超えている場合は新規借入不可) | 
| 返済日 | 35日ごと返済/毎月指定日のいずれかの方式を選択 | 
| 返済方法 | ATM入金または口座振込のいずれかを選択 | 
| 遅延損害金 | 年18.0% | 
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北海道銀行カードローンの金利設定は、借入額や審査の内容に応じて、年1.90%~14.95%の範囲で適用されます。
利用限度額は1万円から最大800万円まで設定可能です。
一般的に、少額の借り入れでは金利が高めに設定され、借入額が大きくなるにつれて金利が段階的に低くなる仕組みです。
なお、遅延損害金率は年18.00%と定められており、返済が遅れるとこの利率が適用されます。
北海道銀行カードローン「ラピッド」では、以下のATMが利用可能です。
借り入れ・返済時のATM利用手数料は無料で提供されており、手数料を気にせず使いやすい設計になっているのが特徴です。
北海道銀行カードローン「ラピッド」は、口座開設・来店不要で申し込みから契約まで完結できるカードローンです。パソコンやスマートフォンから24時間いつでも申し込みができます。
※郵送・FAXによる申し込みは2023年8月で終了しており、現在はWebまたは電話申し込みのみとなっています。
北海道銀行カードローン「ラピッド」の主な申し込み条件は、以下のとおりです。
安定した収入があれば、パート・アルバイトの方も申し込み可能です。雇用形態にかかわらず、継続的に収入があることが審査のポイントとなります。
北海道外にお住まいの方も申し込み可能で、地域制限は設けられていません。
また、近年は携帯電話のみで申し込めるカードローンが増えており、北海道銀行においても、固定電話がなくても申し込みできることが公式サイトで明記されています。
申し込みには、本人確認書類と、借入希望額によっては収入証明書類の提出が必要です。
(1)本人確認書類(いずれか2点)
(2)収入証明書類(借入限度額50万円超の場合)
書類の提出はWeb上でのアップロードのみとなっており、紙の郵送やFAXは原則不要です。
アップロード可能な形式はJpg・Jpeg・PNG(1ファイル5MB以内)です。
たとえば、iPhoneで撮影した写真は自動でHEIC形式になる場合があり、そのままでは送信できない点に注意しましょう。
北海道銀行カードローンの申し込みは、原則としてWeb上で行います。
Web申し込みの場合、手続きは以下の流れで進みます。
申し込み手続きの流れ
| 1.Webフォームから申し込み(必要事項を入力し送信。申し込み後、本人確認書類をアップロード) | 
| ↓ | 
| 2.仮審査(審査結果はメールまたは電話で通知) | 
| ↓ | 
| 3.本契約(利用限度額・借入利率が希望条件に合うことを確認し、Web上で契約手続きを完了) | 
| ↓ | 
| 4.カード到着・借り入れ開始(ローンカード〈ラピッドカード〉到着後、ATMからの借り入れ・返済が可能) | 
Web申し込みのほか、北海道銀行ラピッド支店(専用ダイヤル:0120-433-919)にて、24時間・年中無休で電話申し込みも受け付けています。
ただし、24時間・年中無休で受け付けているのは「申し込み」までであり、審査や契約手続きまで24時間体制で行われているわけではない点に注意しましょう。
北海道銀行カードローン「ラピッド」は、アコム株式会社の保証を受けており、銀行と保証会社の両方で審査が行われます。
審査と聞くと少し不安に感じるかもしれませんが、実際には「返済できる見込みがあるか」「信用情報に問題がないか」といった、ごく一般的な内容を確認するものです。
申し込み内容に誤りがなければ、手続き自体はスムーズに進みます。
ここでは、具体的な審査の流れと確認されるポイントを整理しておきましょう。
北海道銀行カードローンの審査結果は、最短で当日に通知されます。
審査結果は原則メールで通知され、その後に本契約の手続きへと進む流れです。(万が一メールが届かなかった場合は、電話で連絡が来ることがあります)
申し込み・契約書類はすべてWebアップロードで対応しているため、スムーズに手続きが進めば、申し込み当日に借り入れ可能となる場合もあります。
ただし、申し込んだ時間や審査状況によっては翌営業日以降となることもあるため、借り入れの際は余裕をもって手続きを進めると安心です。
北海道銀行公式サイトでは、カードローン「ラピッド」の審査基準は明記されていません。ただし、一般的に銀行カードローンの審査では、次のような点が重視されると考えられます。
北海道銀行カードローンでは、申込条件として「安定した収入があること」や「保証会社(アコム株式会社)の保証を受けられること」が定められています。
これらの条件を満たしたうえで、返済能力や信用情報に問題がなければ、審査通過の可能性が高まるでしょう。
北海道銀行では、勤務先への電話確認(在籍確認)は原則として実施していない旨が公式サイトで案内されています。
申し込み内容の確認などで個別に連絡が必要な場合もありますが、その際は銀行名を伏せて担当者の個人名で電話が入るため、職場にカードローン利用の事実が知られる心配はほとんどないでしょう。
また、「勤務先に電話をかけてほしくない」と不安な場合は、申し込み時にその旨を伝えておくと安心です。
参考記事:カードローンは在籍確認が必要。在籍確認の仕組みと対処法を知っておこう
実際にカードローンを利用する際は、「どのようにお金を借りられるのか」「毎月どのように返済していくのか」を理解しておくことが大切です。
ここでは、北海道銀行カードローンの借入方法と返済方法について解説します。
北海道銀行カードローン「ラピッド」の借入方法は「ATM利用」または「Web振込サービス」の2通りがあり、用途や状況に応じて選べます。
借り入れは、北海道銀行ATMをはじめ、全国の提携ATMから原則24時間いつでも、手数料無料で行えます。(※ATMによって利用可能時間が異なります。また、メンテナンス時間帯の利用はできません)
ATMでの借り入れ時は、1,000円単位で引き出し可能です。
北海道銀行カードローン「ラピッド」では、ATMでの引き出しのほか、本人名義の銀行口座への振込によって融資を受けることも可能です。
口座振込による借り入れの申し込みは、電話またはインターネット(Web)から受け付けており、北海道銀行の口座を持っていない方でも利用できます。
希望金額を指定して手続きを行うと、指定口座に借入額が直接入金される仕組みです。
なお、振込の反映時間は受付時間や金融機関によって異なります。
北海道銀行カードローン「ラピッド」の返済方式は、残高スライド方式で、借入残高に応じて毎回の返済額が変動します。
返済スタイルは次の2種類から選べます。
初回は「借入日の翌日から35日以内」、2回目以降は「前月返済した日の翌日から35日以内」に返済します。
追加借り入れをしても、期日は延長されません。
あらかじめ希望した指定日(※6日を除く)までに返済するスタイルです。追加借り入れをしても期日は変わりません。
なお、返済日の15日以上前に入金した場合は任意返済の扱いとなり、指定日にあらためて約定返済が必要になるため注意しましょう。
返済は、北海道銀行ATM・提携ATMまたは指定口座への振込のいずれかで行えます。口座引き落としによる返済方式はありませんのでご注意ください。
また銀行振込の場合、振込手数料は利用者負担となる点も押さえておきましょう。
北海道銀行カードローン「ラピッド」の毎月の約定返済額は、返済日時点の借入残高に応じて、下記のとおり異なります。
利用限度額が400万円以下の場合
| 借入残高 | 返済額 | 
|---|---|
| 10万円以下 | 2,000円 | 
| 10万円超〜20万円以下 | 4,000円 | 
| 以降10万円増すごとに | +2,000円 | 
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利用限度額が400万円超の場合
| 借入残高 | 返済額 | 
|---|---|
| 10万円以下 | 1,000円 | 
| 10万円超〜20万円以下 | 2,000円 | 
| 以降10万円増すごとに | +1,000円 | 
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※約定返済額は借り入れ条件によって異なる場合があります。
返済額が少額に設定されているため利用しやすい一方で、そのぶん返済期間が長くなり、借入額が増えるほど利息負担も増える点には注意が必要です。
資金に余裕があるときは、ATMからの「任意返済(追加返済)」も可能です。
    繰上げ返済に手数料はかからず、返済金額や返済のタイミングも自由に設定できます。
任意返済を行うことで、利息の支払い総額を減らせるだけでなく、完済までの期間を短縮できます。家計に無理が生じない範囲で繰上げ返済を行えるとよいでしょう。
参考記事:節約効果抜群!ローン繰上げ返済のメリットを知っておこう
続いて、北海道銀行カードローンの増額、解約、借り換えに関する基本的な流れと注意点を紹介します。
北海道銀行カードローン「ラピッド」では、利用限度額の増額が可能な場合があります。
    ただし、増額の可否や条件は個々の利用状況によって異なるため、電話での個別対応が案内されています。(Webからの申請はできません)
増額を希望する際は、これまでの利用状況や返済実績、収入状況などを踏まえて再度審査が行われるのが一般的です。
そのため、延滞のない返済を続けることや、登録情報(勤務先や収入など)を最新の状態にしておくことが大切です。
    また、増額内容によっては、収入証明書類の提出を求められる場合もあります。
    無理のない返済計画を立てたうえで、増額を希望するかどうかを検討しましょう。
北海道銀行カードローン「ラピッド」を解約する場合は、完済後にカードを返却し、銀行所定の届出を行う必要があります。
つまり、借入残高をすべて返済しただけでは自動的に契約終了とはならず、正式な解約手続きが必要です。解約を希望する際は、まず北海道銀行ラピッド支店の専用ダイヤル(0120-433-919)に問い合わせてみましょう。
カードローンは契約を続けているだけでも利用枠が残るため、他のローン審査などに影響することがあります。今後利用する予定がないときは、早めに解約しておくとよいでしょう。
参考記事:カードローンの返済で最後に残った端数はどうなる?取扱いや返済方法について解説
北海道銀行カードローン「ラピッド」には、他社ローンからの借り換え専用コースは設けられていません。
    他行からの借り換えを希望する場合にも、新規のカードローン申し込みとして扱われます。
借り換えを検討する際は、次のポイントを比較してみましょう。
借り換えによって金利が下がるケースもありますが、返済期間が延びると利息負担が増える可能性もあります。
また、借り換え時には新たな審査が必要となるため、申し込み条件や金利をよく確認したうえで慎重に検討しましょう。
北海道銀行カードローン「ラピッド」は、手続き面の利便性が特徴のカードローンです。
    ここでは、利用を検討するうえで知っておきたい主なメリットとデメリットを整理していきましょう。
北海道銀行カードローン「ラピッド」は、北海道銀行の口座を持っていない方でも申し込みが可能です。
他行口座への振込融資にも対応しており、北海道外に住んでいる方でも利用できます。
地方銀行カードローンでは「自行の口座が必要」とされるケースも多いため、口座不要で手続きできる点は大きな利点といえるでしょう。
北海道銀行カードローン「ラピッド」は、申し込みから契約まで、すべてWeb上で完結するのが大きな特徴です。必要書類はWebへのアップロードで対応可能なため、申し込んだ時間帯によっては最短で当日中に審査結果の通知が受けられ、そのまま借り入れできるケースもあります。
ただし、審査結果は状況により異なります。必ず当日利用を約束するものではない点にご留意ください。
北海道銀行ATMのほか、セブン銀行・ローソン銀行・イーネット・道民のATM(セイコーマート設置)など、全国の提携ATMを利用できます。
いずれも借り入れ・返済時の手数料は無料で、コンビニからでも24時間利用可能です。
任意返済もATMから行えるため、日常生活の中で使いやすい設計となっています。
北海道銀行カードローン「ラピッド」の返済は、口座からの自動引き落としに対応しておらず、ATMまたは銀行振込で行う必要があります。そのため、返済日を自分で管理しなければならない点に注意が必要です。
うっかり忘れると延滞扱いになり、遅延損害金の発生や信用情報への影響につながるおそれもあり、計画的な返済が欠かせません。
2023年8月をもって郵送・FAXでの申し込み受付が終了し、現在はWebまたは電話での申し込みのみとなっています。
    スマートフォンやパソコンでの操作に慣れていない方にとっては、やや使いづらいと感じる場面があるかもしれません。
北海道銀行カードローン「ラピッド」では、契約完了後にローンカードが自宅へ郵送されます。
郵送物には銀行名の記載があるため、同居の家族が受け取った際に、カードローンの契約を勘づかれるおそれもあります。
また、カードは一般的に簡易書留で発送され、到着までに1週間前後かかるのが通常です。
契約直後からATMを利用できるわけではない点は不便に感じるかもしれません。
銀行カードローンは、急な出費にも柔軟に対応できる便利なサービスです。
一方で、計画を立てずに使うと返済が長引き、家計に負担がかかるおそれもあります。
ここでは、ファイナンシャルプランナー(FP)の視点から、カードローン利用時に気をつけたい3つのポイントを紹介します。
カードローンは限度額の範囲内で何度でも借り入れできるため、つい必要以上に使ってしまうケースがあります。
    しかし、返済計画を立てずに借り入れを繰り返すと、元金がなかなか減らず利息の負担が膨らみやすくなります。
借入前に「何のために」「いくら必要なのか」を明確にし、返済までの期間を見通したうえで利用することが大切です。
カードローンを、“一時的な資金不足のサポート役”として上手に活用するには、借り入れの目的と返済計画を意識することがポイントです。
返済期日を過ぎてしまうと、遅延損害金が発生し、信用情報に影響が及ぶおそれがあります。
    とくに、口座引き落としがないタイプのカードローンでは、返済日を把握したうえで期日までに返済額を毎月入金しなければなりません。
カレンダーアプリの通知機能を使う、給料日直後に返済日を設定するなどして、「返済を忘れない仕組み」を作っておくとよいでしょう。
また延滞した場合の入金は、まず延滞分や利息に充てられたあと、元金の返済に回ります。そのため、延滞があると元金が減りにくくなる点も注意が必要です。
カードローンはあくまでも一時的な資金補てんの手段のひとつであり、「返済が見込める範囲で上手に使う」ことがポイントです。
返済が続く期間は、ほかのローンや固定費を見直すなど、家計全体のバランスを意識することが大切です。
また利用前に返済額のシミュレーションを行い、無理なく返せるかどうかを検討することも安心につながります。
計画的に利用し、無理なく完済を目指しましょう。
北海道銀行カードローン「ラピッド」は、口座不要で申し込みができ、最短当日の融資にも対応可能であるなど、スピーディーで柔軟に使えるカードローンです。
    一方で、口座引き落としに対応していないため、返済期日の管理が欠かせません。
カードローンを上手に活用するには、「必要な金額だけを借りる」「期日を守る」「家計全体のバランスを意識する」ことが大切です。
利用前に返済額のシミュレーションを行い、無理のない範囲で計画的に利用しましょう。
※本記事は、2025年10月9日時点の情報をもとに執筆しています。
出典:北海道銀行のカードローン「ラピッド」https://rapi.jp/index.html

2021年1月よりWebライターとして独立。大手生命保険会社の勤務経験や子育て経験などを生かしながら、おもにSEO記事の執筆活動を行う。金融ジャンルの記事執筆に携わるなかで出会ったFPに魅力を感じ、AFPまで取得。現在は独立系FPとして執筆業務をはじめ幅広く活動中。得意ジャンルは金融、保険、住宅、子育て。オンライン学習コミュニティにて、Webライティング講座のメンターも経験。プライベートでは4児の母。

金融商品を販売しない中立的なFPの無限の可能性に魅力を感じ、22歳までにCFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士を取得。
また、FPの活躍の幅を広げるためには「個人がお客様」という考えを変える必要があると感じ、法人との事業提携や財務コンサルティング等でFPが活躍できると信じ、中小企業診断士の勉強を経て21歳の時に一次試験合格を果たす。
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