山形銀行カードローンは、地域に根ざした銀行ならではの安心感を持ちながら、急な出費や生活費の補填など幅広い目的に利用できる個人向けローンです。
この記事では、山形銀行カードローンの金利や限度額、申し込み条件、審査の流れ、返済方法、増額や解約手続き、メリット・デメリットまでを徹底解説。
	これから申し込みを検討している方が、自分に合ったローンかどうか判断するために必要な情報をまとめました。
山形銀行カードローンは、満20歳以上75歳未満の方を対象とした個人向けローンです。
	利用目的は事業資金を除き自由に使えるため、急な出費や生活費の補填など幅広く利用できます。
| 項目 | 内容 | 
|---|---|
| 対象年齢 | 満20歳以上75歳未満 | 
| 対象居住地域 | 
        山形県、宮城県、秋田県、福島県、栃木県、埼玉県、東京都 (口座レス型は山形県、宮城県のみ対象)  | 
| 保証会社 | アコム株式会社 | 
| 担保・保証人 | 不要 | 
| 利用目的 | 自由(事業資金を除く) | 
| 契約期間 | 1年間(審査のうえ自動更新。更新時に75歳を超えている場合は新規借入不可) | 
| 返済日 | 毎月3日(銀行休業日の場合は翌営業日) | 
| 返済方法 | 約定返済(口座自動引落し)、ATMでの任意返済 | 
| 遅延損害金 | 年18.0% | 
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なお、山形銀行カードローンには「口座あり型(山形銀行の口座を保有中の方)」と「口座レス型(NEO)(山形銀行の口座を保有していない方)」の2種類があります。
それぞれ利用限度額や利用開始までの日数などの条件が異なりますので、詳細は次の章以降で解説します。
山形銀行カードローンの金利や利用限度額は、申し込みタイプによって異なります。
口座あり型は、最大1,000万円まで対応しており、高額借り入れ時ほど低めの金利が適用されます。残高不足時の自動融資にも対応しているため、利便性が高いのが特徴です。
口座レス型(NEO)の利用限度額は最大500万円までで、下限金利は年7.0%です。口座を開設せずに利用できる手軽さがメリットですが、口座あり型に比べて借り入れ可能額は低くなります。
口座あり型
| 利用限度額 | 金利(年率) | 
|---|---|
| 100万円以下 | 14.6% | 
| 100万円超~200万円以下 | 12.0% | 
| 200万円超~400万円以下 | 8.0% | 
| 400万円超~500万円以下 | 7.0% | 
| 500万円超~800万円以下 | 4.5% | 
| 800万円超~1,000万円未満 | 3.0% | 
| 1,000万円 | 1.8% | 
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口座レス型(NEO)
| 利用限度額 | 金利(年率) | 
|---|---|
| 100万円以下 | 14.6% | 
| 100万円超~200万円以下 | 12.0% | 
| 200万円超~400万円以下 | 8.0% | 
| 400万円超~500万円以下 | 7.0% | 
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山形銀行カードローンは、山形銀行ATMのほか、セブン銀行・ローソン銀行・E-net(ファミリーマート等設置)のコンビニATMでも利用できます。
利用手数料は基本的に無料ですが、時間外利用や提携金融機関のATMを利用する場合には、各金融機関の定める手数料がかかることがあります。なお、口座レス型のコンビニATM利用料は無料です。
山形銀行カードローンに申し込む際は、まず「誰が申し込めるのか」「どんな書類が必要か」「どのような流れで手続きを進めるのか」を把握しておくことが大切です。
ここでは、申し込みの条件から申し込み時に必要な書類、具体的な手続きの流れまでを紹介します。
山形銀行カードローンは幅広い層に対応していますが、利用できるのは一定の条件を満たす方に限られます。
山形銀行カードローンは、正社員でなくても申し込みができます。地域や年齢の制限、学生が対象外である点には注意が必要です。
申し込み時には、本人確認書類の提出が必要です。また、借入希望額が50万円を超える場合や、銀行が必要と判断した場合には収入証明書の提出を求められることもあります。
事前に必要な書類を準備しておくと、手続きがスムーズに進みます。
山形銀行カードローンは、口座あり型・口座レス型(NEO)のどちらのタイプもWeb申し込みが可能です。以下、詳しく見ていきましょう。
山形銀行に普通預金口座を持っている方は「口座あり型」の申し込みが可能です。申し込み方法はWebまたは電話の2種類があります。
【口座あり型・申し込み手続きの流れ】
Web申し込みの場合
| 1.Web上で申し込み内容を入力 | 
| ↓ | 
| 2.審査(結果はメールまたはWebで通知) | 
| ↓ | 
| 3.カード到着後、借入開始 | 
電話申し込みの場合
| 1.電話で仮審査の申し込み | 
| ↓ | 
| 2.仮審査結果(電話にて連絡あり) | 
| ↓ | 
| 3.正式申し込み(Web・郵送・FAXのいずれかより申し込み) | 
| ↓ | 
| 4.カード到着後、借入開始 | 
電話からの申し込みは、仮審査を経て正式な申し込みに進む形となるため、スムーズに進めたい場合はWeb申し込みが推奨されます。
「口座レス型(NEO)」は、山形銀行に口座を持たず、カードローンだけを利用したい方向けの商品です。申し込みはWeb専用となっており、シンプルな流れで手続きを進められます。
【口座レス型・申し込み手続きの流れ】
| 1.Web上で申し込み内容を入力 | 
| ↓ | 
| 2.審査(結果はメールまたはWebで通知) | 
| ↓ | 
| 3.カード到着後、借入開始 | 
ここからは、借り入れまでにかかる時間や、審査で重視されるポイント、そして在籍確認の有無について見ていきましょう。
山形銀行カードローンは、原則としてローンカードが到着してから借り入れが可能です。カードは審査承認後、簡易書留にて10日前後で自宅に届きます。
ただし、口座あり型のみ「事前振込」に対応しており、申し込みから最短2営業日で返済用口座へ融資金を入金してもらうことが可能です。急ぎの資金ニーズに対応できる点は、口座あり型の大きな特徴といえるでしょう。
山形銀行公式ホームページでは審査基準を明記していませんが、一般的に銀行カードローンの審査では以下のような点が重視されると考えられます。
山形銀行カードローンの申し込み条件に加え、これらの審査基準を満たしていれば、審査通過の可能性が高まります。一方で、支払いの延滞履歴があったり、借入件数が多かったりすると審査が厳しくなる傾向があります。
審査の過程では、多くの場合「在籍確認」が行われます。在籍確認とは、申込者が申告した勤務先で実際に働いているかどうか、銀行側が勤務先へ電話して確認する手続きです。
電話は銀行名ではなく担当者の個人名でかかってくることが多く、仮に銀行名を出す場合でも「カードローン」や「借り入れ」といった要件は伝えられません。プライバシーに配慮されているため、勤務先の人に知られる可能性は低いといえます。
また、状況によっては社員証など、勤務先を確認できる書類の提出で代替できる場合もあります。不安がある場合は、事前に銀行へ相談しておくと安心です。
参考記事:カードローンは在籍確認が必要。在籍確認の仕組みと対処法を知っておこう
実際にカードローンを利用する際は、「どのようにお金を借りられるのか」「毎月どのように返済していくのか」を理解しておくことが大切です。
ここでは、山形銀行カードローンの借入方法と返済方法について解説します。
山形銀行カードローンは「口座あり型」と「口座レス型(NEO)」、どちらもATMからの引き出しが基本です。加えて、口座あり型には事前入金や自動融資機能といった便利な仕組みが用意されています。
両タイプの違いは、以下の通りです。
| 項目 | 口座あり型 | 口座レス型(NEO) | 
|---|---|---|
| ATMからの借り入れ | 山形銀行ATM、全国の提携ATM、コンビニATM(セブン銀行・ローソン銀行・E-net) | |
| 事前振込(初回借入時のみ) | 対応可 | × | 
| 自動融資機能 | 対応可 | × | 
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ATMを利用した借り入れは両タイプ共通で、山形銀行ATMのほか、セブン銀行やローソン銀行、E-netといったコンビニATMを含め全国で利用できます。
一方で、口座あり型はさらに利便性が高く、ローンカードの到着前に返済用口座へ振り込んでもらえる「事前振込」や、公共料金やクレジットカードの引き落とし時に残高が不足した場合、自動的に不足分を補う「自動融資機能」が利用できます(※一部取引は対象外)。
どちらのタイプも、一度契約すれば利用限度額の範囲内で繰り返し借入れが可能です。
山形銀行カードローンの返済方式は「残高スライド方式」で、借入残高に応じて毎月の返済額が変動します。
基本的な仕組みは口座あり型・口座レス型(NEO)で共通しており、いずれも約定返済と任意返済の2つがあります。
約定返済とは、あらかじめ決められた返済日に定められた金額を返済する方法です。
山形銀行カードローンの約定返済日は「毎月3日(※銀行休業日の場合は翌営業日)」となっており、口座あり型・口座レス型(NEO)で返済方法が異なります。
約定返済の方法(タイプ別)
口座レス型(NEO)の場合、期日前15日より前に入金すると「任意返済」の扱いとなり、改めて約定返済が必要になる点には注意しましょう。
また、返済期日を過ぎた場合には年18.0%の遅延損害金が発生します。
山形銀行カードローンでは、毎月の約定返済に加えて「任意返済」を行うことができます。任意返済とは、利用者が自分のタイミングで追加して返済する方法のことです。
任意返済は、山形銀行ATMやコンビニATM(セブン銀行・ローソン銀行・E-net)からローン専用カードを使って入金する仕組みになっています。返済金額は1,000円単位で自由に設定でき、約定返済とあわせて利用することで柔軟に返済計画を立てられます。
以下は元金部分の返済額一覧です。実際の返済には利息分が加算されるため、返済総額はこれより多くなります。
| 借入残高 | 口座あり型 | 口座レス型(NEO) | 
|---|---|---|
| 1,000円以上2,000円未満 | - | 1,000円 | 
| 2,000円超10万円以下 | 2,000円 | 2,000円 | 
| 10万円超20万円以下 | 4,000円 | 4,000円 | 
| 20万円超30万円以下 | 6,000円 | 6,000円 | 
| 30万円超40万円以下 | 8,000円 | 8,000円 | 
| 40万円超50万円以下 | 10,000円 | 10,000円 | 
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※以降、残高に応じて段階的に増加。借入残高100万円超からは、10万円増加ごとに1,000円追加となります。(例:100万円超110万円以下→2万1,000円、110万円超120万円以下→2万2,000円)
※口座レス型(NEO)の利用限度額は最大500万円までのため、それ以上の返済額設定はありません。
返済額が少額に設定されているため利用しやすい一方で、その分返済期間が長くなり、利息負担も増える点には注意が必要です。
山形銀行カードローンでは、ATMでの任意返済を使って繰上げ返済が可能です。繰上げ返済とは、通常の毎月の約定返済に加えて余裕のあるときに多めに返済し、借入残高を早めに減らす方法です。
繰上げ返済を活用することで返済期間を短縮でき、結果的に利息負担を抑えることにつながります。
一方で、生活費に支障が出るほど無理に返済すると、再度の借り入れを繰り返すリスクもあります。無理のない範囲で計画的に活用することが大切です。
参考記事:節約効果抜群!ローン繰上げ返済のメリットを知っておこう
カードローンを利用していると、「もっと借入枠を増やしたい」「完済したので解約したい」「他のローンに借り換えたい」といった場面が出てくることもあります。
ここでは、山形銀行カードローンの増額、解約、借り換えに関する基本的な流れと注意点を紹介します。
山形銀行カードローンで増額の申し込みができるのは「口座あり型」のみです。利用限度額を引き上げたい場合は、インターネットまたは電話にて申請を行います。申し込み後は銀行による審査が実施され、結果に応じて利用限度額が拡大する仕組みです。
一般的に増額審査では、新規申し込み時と同様に収入や勤務先などの属性が確認され、希望額によっては収入証明書類の提出が必要になるケースもあります。
また、カードローンの利用実績も大きな判断材料となり、延滞なく返済を続けているか、安定した収入があるかといった点が重視されるのが一般的です。
日常的に遅れなく返済を行い、良好な利用実績を積み重ねておくことが大切です。
「今後はもうカードローンを使わない」と決めたときは、山形銀行にカードローンの解約を申し出ることができます。解約の前提として、借入残高をゼロにする必要があります。
なお、約定返済の対象外となる端数の残高が残っている場合は、一般的にATMや口座振込を利用して残高を精算してから解約手続きに進む形になります。また山形銀行では、解約の際にローンカードの返却が求められます。
カードローンは契約を続けているだけで利用枠が残るため、他のローン審査に影響することもあります。今後利用予定がなければ、早めに解約しておくと信用枠の整理につながり安心です。
参考記事:カードローンの返済で最後に残った端数はどうなる?取扱いや返済方法について解説
山形銀行カードローンでは、他社カードローンの借換専用商品は用意されていません。
ただし、カードローンの資金使途は自由のため、借り換えを目的とした利用自体は可能です。
適用金利は年1.8〜14.6%の範囲で、借り換え専用の優遇金利などは用意されていないため、低金利で借り換えしたい場合は、専用の借換ローンを検討する方が有利なケースもあるでしょう。
なお、すでに他社で借り入れをしている方でも、山形銀行で新たにカードローンを利用する際には、改めて山形銀行での審査を受ける必要があります。
カードローンを選ぶときは、良い点と注意すべき点の両方を理解しておくことが大切です。ここでは、山形銀行カードローンの主なメリットとデメリットについて見ていきましょう。
口座あり型の場合、ローンカードが手元に届く前に融資金を口座に振り込んでもらえる仕組みがあります。申し込みから最短2営業日で借り入れができるため、急ぎで資金が必要なときには大きなメリットとなるでしょう。
山形銀行カードローンは、会社員や公務員に限らず、自営業やパート・アルバイト、年金受給者まで幅広く対象となっています。学生は対象外ですが、安定した収入があれば利用できる門戸の広さは魅力です。
さらに、口座レス型(NEO)なら、口座開設が不要でWeb申し込みから契約まで完結できる点も便利です。
口座あり型には、公共料金やクレジットカードの引き落とし時に残高が不足すると、自動で不足分を補ってくれる「自動融資機能」があります。「残高不足で支払いが滞る」といったトラブルを防げるのも、日常的に安心して利用できるポイントです。
金利は年1.8〜14.6%に設定されていますが、利用額が100万円以下の場合は上限金利の14.6%が適用されます。これは大手銀行カードローンや一部の消費者金融と同水準であり、「少額だけ借りたい」という利用では金利負担が大きく感じられる可能性があります。
審査承認後、ローンカードが自宅に郵送されるまでにおよそ10日前後かかります。特に口座レス型(NEO)の場合、ローンカードが手元に届くまでは借り入れができないため、急ぎで資金が必要な人には不便に感じられるかもしれません。
口座あり型の方が利用できる「自動融資機能」は、利便性が高い一方で、残高不足が繰り返されると知らないうちに借入残高が増えてしまうリスクがあります。利用状況を把握しながら計画的に使うことが大切です。
カードローンは便利な反面、計画性を持たずに利用すると家計に負担を与えるリスクがあります。
ここでは、利用前に押さえておきたい注意点を紹介します。
銀行カードローンの利用で最も気を付けたいのは「借り過ぎ」です。消費者金融は総量規制により年収の3分の1までしか借り入れできませんが、銀行カードローンには総量規制が直接適用されません。そのため、借り過ぎてしまうリスクが高くなります。
一般的には「返済負担率(年間返済額÷年収)」が25〜35%を超えると生活に支障をきたすといわれています。カードローンを利用する際は「毎月返せる金額はいくらか」を基準に、無理のない範囲で利用することが大切です。
返済を延滞すると、遅延損害金(山形銀行カードローンでは年18.0%)が発生します。また延滞が続くと信用情報機関に記録が残り、将来の住宅ローンや自動車ローンなどの審査に不利になる可能性もあります。
「つい忘れてしまった」というケースでも、延滞の事実は信用情報に影響します。口座引き落としの仕組みを活用し、返済日までに余裕をもって資金を準備しておくことが重要です。
カードローンはあくまで一時的な資金補填の手段です。住宅購入、教育費、老後資金といったライフプランに必要なお金と比べたとき、返済が将来の家計に影響を与えないかを考える必要があります。
例えば「毎月の返済は収入の何%までなら大丈夫か」「繰上げ返済を活用して早期に完済できるか」といった視点で、自分のライフプラン全体に照らし合わせて判断すると安心です。
山形銀行カードローンは、地域密着型の銀行ならではの安心感や利便性がある一方で、金利水準やエリア制限など注意すべき点もあります。
大切なのは「いくらまでなら無理なく返せるか」を明確にし、返済計画を立てたうえで利用することです。便利さに頼りすぎず、将来の家計とのバランスを意識して利用することで安心して活用できるでしょう。
※本記事は、2025年9月10日時点の情報をもとに執筆しています。
出典:山形銀行カードローン(https://www.yamagatabank.co.jp/individual/kariru/cardloan/)

2021年1月よりWebライターとして独立。大手生命保険会社の勤務経験や子育て経験などを生かしながら、おもにSEO記事の執筆活動を行う。金融ジャンルの記事執筆に携わるなかで出会ったFPに魅力を感じ、AFPまで取得。現在は独立系FPとして執筆業務をはじめ幅広く活動中。得意ジャンルは金融、保険、住宅、子育て。オンライン学習コミュニティにて、Webライティング講座のメンターも経験。プライベートでは4児の母。

金融商品を販売しない中立的なFPの無限の可能性に魅力を感じ、22歳までにCFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士を取得。
また、FPの活躍の幅を広げるためには「個人がお客様」という考えを変える必要があると感じ、法人との事業提携や財務コンサルティング等でFPが活躍できると信じ、中小企業診断士の勉強を経て21歳の時に一次試験合格を果たす。
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