第 25 回

あなたは「無利息キャッシングサービス」「金利0円」と聞いてどんな事を思い浮かべますか?
キャッシングやカードローンを利用した事のない人にとってはいまいちピンとこないかもしれません。お金を借りても利息がつかないなんて、ちょっと不思議な感じがしますよね。
どうして無利息でお金が借りられるの?今回はそんな疑問についてお答えしていきます。
無利息キャッシングの特徴は、基本的に初めてカードローンに申し込みする人が対象のサービスであるという点です。
通常のキャッシングやカードローンは利息が発生することに対し、無利息キャッシングは指定された期間内であれば文字通り利息が発生しません。「ご契約日から(ご利用日から)30日間は金利0円」のような一定の条件をもとに、その期間内であれば返済も元金のみとなります。
お金を借りたい人にとっては、なんといっても利息がつかずに元金だけの返済でいいことが最大のメリットです。
給料日前のピンチにお金を借りて、翌月までには完済する!という強い意志がある人には向いているでしょう。その意志はあるものの、もし期限内に完済できなかった場合でも、その先の返済総額を抑えることができます。
近頃、多くの消費者金融業者がこの無利息キャッシングサービスを取り扱うようになりました。
金融業者にとってはこのサービスによってすぐに利益が上がるものではありません。しかしキャッシングというものをより身近にすることで、新たな顧客獲得のチャンスになります。
無利息期間に消費者金融を利用し完済することで、お金を借りることになんとなく不安を感じていた人も、お金を借りるという行為に少なからず慣れを感じます。人間とは不思議なもので、一度経験したことはより身近に感じてしまうのです。この感覚を持ってもらうことは、長期的に考えればリピーターになってもらえる可能性が多いにあるということなのです。
これは金融業者にとってはかなり大きなメリットになるといえます。
無利息キャッシングサービスは利息が発生しないお得なサービスですが、状況によってはお金を借り過ぎてしまうなどのデメリットも考えられます。
期限内に返済できる見込みのある人、少額の融資を受けたい人にとってはメリットがあるでしょう。ただし少額といってもお金を借りるわけですから、返済計画をしっかりと立て、自分にあったサービスをよく見極めてから利用するよう心がけましょう。
執筆日2023年4月12日
監修日2023年4月26日

金融商品を販売しない中立的なFPの無限の可能性に魅力を感じ、22歳までにCFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士を取得。
また、FPの活躍の幅を広げるためには「個人がお客様」という考えを変える必要があると感じ、法人との事業提携や財務コンサルティング等でFPが活躍できると信じ、中小企業診断士の勉強を経て21歳の時に一次試験合格を果たす。
FPの可能性を金融業界で留めないために、「一人でも多くの人の人生をより豊かに」というビジョンを掲げ、FPという職業の既成概念を変えるために思いを伝え続ける。

大学在学時よりFPを志し、外資系損害保険会社、eラーニング専門企業に勤務。卒業後、税理士法人勤務を経て、外資系生命保険会社出身の専務とともにFP事務所を開業。2018年4月に法人化し、FPサテライト株式会社を設立、代表取締役に就任する。
現在は、相談業務、Webメディアの執筆、セミナー講師等、幅広く活動を行なっている。また、税理士法人勤務の経験から、中小企業向けの経理業務支援なども行っている。
金融商品を取り扱わず、お客様の立場に立った中立な相談、幅広い分野からの問題解決をモットーとしている。
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