第 3 回

カードローン利用を考えたら「収入と支出のバランスの大切さ」も考えてみよう

黒川 一美

カードローン利用を考えたら「収入と支出のバランスの大切さ」も考えてみよう

カードローンは広告などで目にすることも多く、気軽にお金を借りられる手段だと感じている方も多いかもしれません。
実際、冠婚葬祭や治療費の支払などの急な出費時にお金を借りるなど、カードローンは上手く活用できればとても便利なしくみです。

しかし、自分の収入や返済能力以上に借入れると、途端に返済が難しくなり、それまで以上の金銭的困難に直面することにもなりかねません。
カードローンを利用する場面だからこそ「収入と支出のバランスの大切さ」も考えてみましょう。

カードローンの借入れ目的

日本貸金業協会が2022年に発表した「資金需要者等の借入意識や借入行動等に関する調査結果報告」によると、借入申込の使用目的の上位3位は次のようになっています。

1位 趣味・娯楽(レジャー、旅行を含む)36.1%
2位 食費20.4%
3位 家族のための支出16.5%
引用:日本貸金業協会「令和4年度 資金需要者等の借入意識や借入行動等に関する調査結果報告」

この調査の結果では急な出費のためというよりも、自分が楽しむためにお金を借りているといえそうです。

収入と支出のバランスとは?

家計は「収入-支出=残金(貯蓄)」となるのが理想です。この収入と支出のバランスがとれていれば、収入の中で生活ができており、カードローンなどから借入れをする必要はありません。

また、仮に一時的に大きな出費の支払いにカードローンを利用したとしても、計画的に返済ができる可能性が高いでしょう。

収入と支出のバランスが崩れると?

収入より支出が多くなると、支払に充てるために借入をするようになります。借入に頼った生活では、返す当てのない借入をしてしまったり、お金を返すためにお金を借りてしまったりする人もいます。

その結果、複数のカードローンからお金を借りる「多重債務」という状況に陥ってしまうケースもあります。多重債務になると、借入金が雪だるま式に膨れ上がり、返済が益々難しくなってしまいます。
支出をコントロールできる様に予算を立て、その予算の範囲内で生活する事がとても大事になります。

自分の身の丈に合った暮らしをしましょう

中国の思想家「老子」の有名な言葉に「足るを知る」があります。
これは、今の自分が置かれた状況に満足する、という意味です。

自分の収入や貯蓄に見合った暮らしを心掛け、自分が本当にしたい事に大切なお金を使う。そんな生活の中で満足感や幸せを感じられると心穏やかに暮らせそうですね。

執筆日2023年3月31日
監修日2023年4月20日

執筆者 黒川 一美 (くろかわ・かずみ)
ファイナンシャルプランナー
所属:FPサテライト株式会社

大学院修了後、IT企業や通信事業者でセールスエンジニア兼企画職として働く。
出産を機に退職し、お金を稼ぐ側から家計を守る側に立場が変わり、お金の守り方を知らなかったことを痛感。自分に合ったお金との向かい合い方を見つけるため、FP資格を取得する。
資格取得後は、FPの勉強を通じて得られた知識をもとに、よりよい家計管理を求め試行錯誤の日々を過ごす。
現在は3人の子育てをしながら、多角的な視点からアドバイスができるFPを目指して活動中。

監修者 坪谷 亮 (つぼや・たすく)
ファイナンシャルプランナー
所属:FPサテライト株式会社

FP(金融)業界の現状を知り、お客様との利益相反を一度も起こしたくないという思いから、2022年にFPサテライト株式会社入社。
個人のお客様だけでなく、法人向けのコンサルティングにも対応するために、中小企業診断士の勉強を経て2021年度に一次試験合格を果たす。
個人、法人両方のコンサルティングを中立的な視点からサポートすることを心掛けている。

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